子ども夫婦が遠方に住んでいると、なぜ帰省の回数が減るのか?「帰ってこない=親を大切にしていない」ではない、今どきの家族事情
お盆や年末年始になると、遠く離れて暮らす子どもや孫が帰ってくることを楽しみにしている親御さんも多いのではないでしょうか。
家族そろって食卓を囲み、孫の成長を感じる時間は、何にも代えがたい大切なひとときです。
しかし近年では、仕事や結婚、生活環境の変化によって、親元を離れて遠方で暮らす家庭も増えています。
子どもが結婚し、さらに孫が生まれると、帰省は「気軽な移動」ではなくなります。
「今年のお盆は帰ってこなかった」
「以前より会う機会が減った」
そう感じる親御さんもいるかもしれません。
しかし、帰省しない理由は、必ずしも「会いたくないから」ではありません。
そこには、費用や仕事、子育てなど、現代の家庭ならではの事情があります。
遠方に住む家庭の帰省頻度は「年1~2回」が多い
株式会社AlbaLinkが、実家から離れて暮らす500人を対象に行った「帰省の頻度に関する意識調査」では、最も多かった回答は以下の通りでした。
年2回帰省する人:約18.6%
年1回帰省する人:約18.2%
つまり、年1~2回程度の帰省をしている人が約36.8%を占めています。
また、帰省する時期として多かったのは、
年末年始:約50.6%
夏休み・お盆期間:約41.6%
でした。
この結果からも分かるように、遠方に住む家庭では「お盆も年末年始も必ず帰省する」というより、どちらか一方を選ぶ家庭も少なくありません。
帰省回数が少ないからといって、親への気持ちが薄れているとは限らないのです。
家族4人の帰省費用は30万円以上になることも
昔は、子ども1人が実家に帰るだけなら、それほど大きな負担ではありませんでした。
しかし現在では、結婚して子どもがいる家庭の場合、状況が変わります。
例えば、夫婦と子ども2人の4人家族が飛行機や新幹線を利用して帰省すると、往復の交通費だけで30万円以上かかるケースもあります。
もし年2回帰省すると、
30万円 × 2回 = 年間60万円
になります。
さらに、
帰省中の食費
手土産代
現地での移動費
宿泊費
なども必要になります。
子育て世代にとって、年間数十万円の帰省費用は決して小さな負担ではありません。
そのため、「帰りたいけれど、毎回は難しい」という家庭も多いのです。
孫に会いたいなら「帰ってきてもらう」以外の方法も
祖父母にとって、一番楽しみなのは孫の成長を見ることかもしれません。
しかし、子ども夫婦だけに帰省の負担を任せると、会う機会が限られてしまう場合があります。
そこで、別の方法を考えてみることも大切です。
親が子どもの住む地域へ会いに行く
健康や体力に問題がなければ、親側が子どもの住む場所へ訪ねる方法もあります。
4人家族で移動するより、夫婦2人の移動のほうが交通費を抑えられる可能性があります。
また、子どもたちが普段どのような環境で生活しているのかを見る良い機会にもなります。
混雑する時期を避けて会う
お盆や年末年始は、交通費が高くなりやすく、移動も混雑します。
可能であれば、
平日
閑散期
学校や仕事の予定が合わせやすい時期
に会うことで、費用や負担を減らせる場合があります。
日常的な交流を増やす
遠く離れていても、現在はオンラインでつながることができます。
例えば、
ビデオ通話をする
孫の写真や動画を送ってもらう
日々の出来事を共有する
など、小さな交流を続けることで、距離を感じにくくなります。
大切なのは「何回帰省するか」より、家族が無理なく会える方法を考えること
親は子どもや孫に会いたい。
子どもも親に会いたい。
本来、気持ちはお互いに同じです。
ただ、現代の家庭では、
仕事の都合
子どもの学校や習い事
住宅費や教育費
交通費の負担
など、さまざまな事情があります。
「なぜ帰ってこないのか」と考えるよりも、
「どうすれば家族みんなが無理なく会えるのか」
を一緒に考えることが、これからの家族関係には大切なのかもしれません。
帰省の回数だけで愛情を測ることはできません。
たとえ距離が離れていても、互いを思いやる気持ちがあれば、家族のつながりは続いていくのではないでしょうか。
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