裏メニューの「神田っ子プレート」を違反にて楽しんだ還暦男!?

神田で大好きな店、というよりマイ飲食店ベスト5本指にランキングされる「神田っ子」に創刊祝いのひとり酒に出かけた。

ひとり飲みで気取るのは吉野家

ちょっと脱線で、知る人ぞ知る「横浜ホンキートンクブルース」という曲がある。作曲がエディ藩さんで、松田優作さんや原田芳雄さんが歌っていた。この歌い出しが「ひとり飲む酒悲しくて 映るグラスはブルースの色」とくる。高校生の頃初めて聴いて痺れた。最終章でもう一度くる。「ひとり飲む酒わびしくて 映るグラスは過去の色」と。俳優の藤竜也さんらしい歌詞だ。

さらに余計な脱線だが、ガキの頃にこの歌を気取ってひとりの吉野家でビールを呑みながら、悲しくてやわびしくてを懸命に演じたりした。若さとはバカさだ。その舞台が吉野家となったのは、中島みゆきさんの「狼になりたい」の歌い出し、「夜明け間際の吉野家では」によるものだ。歌詞もそうだがライターあるあるで、書き出しにものすごく悩む。悩み抜いてパシッと上手くいったときに至福を得るのだ。「横浜ホンキートンクブルース」も「狼になりたい」もパシッと決まった。

青森名物で至福の夜

「神田っ子」でひとり飲みしても、悲しみもわびしさもない。パワースポットのここは、客の大声と大笑いであふれていて、元気をもらって帰路に着く。締め切り後にすでに4回も通っているのは、作業中にしばらく行けなかったリバウンドだ。今週開催予定の編集部の打ち上げでもここを使う。

ひとり客向けの、裏と明記されたメニューがある。人気メニューが小さいサイズで供されるのだ。これはすごくいい。そしてさらに、究極のひとりメニューが写真の「神田っ子プレート」である。うまいものが少しずつ盛ってある、呑んべえ至福の一皿だ。

解説しよう。上の青い皿がねぶた漬けで、時計回りにホタルイカの沖漬け、ニシンの切り込み、しらすおろし、白身の昆布締め寿司、マグロブツ、玉子焼きとイガメンチである。ここの板長は青森出身で、イガメンチとご当地メニューがその名のとおりでねぶた漬けとニシンの切り込み、イガメンチだ。どれも絶品盛り込み1,480円の、驚愕サービスである。

だがこの日、これを楽しんでいたところに弟が乱入した。本を見せたいとメッセージしていたところ、駆け付けてくれたのだ。するってえと、この一皿はルール違反である。と、そんな楽しみまで連れてくる「神田っ子」は『還暦維新』フライヤー設置店舗である。ぜひっ。

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