説明しすぎないほうが伝わる仕組み
仕事のときの「伝え方」は、意外とむずかしい
人は働くとき、思っている以上にたくさんの人と、たくさんのことを話します。静かな職場でも、まったく話さない日はほとんどありません。
その中でも特に難しいのが、
・休みたいとき
・できないことを伝えるとき
・体調や事情を説明するとき
ではないでしょうか。
一生懸命考えるほど、伝えにくくなり、気がつくと最初の事情や気持ちからどんどん離れて、なぜか嘘に近づくような感覚になってしまったことは、ありませんか?
伝えるときに起こる「迷い」
たとえば具合が悪くて休みたいとき。
「何から話そうか。」
「これくらいで休んでいいのか。」
「どう思われるだろうか。」
頭の中では、いろいろな言葉がぐるぐる回ります。
とても大変な時間です。
でも実は、どれだけ考えても、最終的な結果はあまり変わらなかったりします。
〜説明するほど伝わらない不思議〜
こんな例を考えてみます。
① 事実だけ伝える場合
「腹痛で休みます。これから病院に行きます。」
② 丁寧に説明する場合
「昨日の夜から腹痛で、朝になったら収まるかと思ったのですが変わらず、午後になって痛みが増してきました。これまでに無い痛みではないのですが、自分としては少し強めの痛みなので病院に行くために休みます。」
言っている内容は、ほとんど同じです。
でも受け取る側の印象は、少し違います。
なぜ短いほうが伝わるのか
①の場合、聞いた人はこう考えます。
「病院に行くほど痛いんだな。大丈夫かな?」
「自分も昔つらかったな……」
相手はあなたの状況を自分の経験と重ねて想像し、自然と心配してくれます。そして世の中思っているよりいい人が多い。思ったよりですが。
一方②の場合は、説明が多いぶん、
「定期的にある症状なのかな」
「そこまで緊急ではなさそうだな」
と、“説明された範囲の中”で理解されてしまいます。
難しいことに、
伝えないほうが、伝わることがある。
これが職場のコミュニケーションの不思議なところです。
大事なのは「結果」だけ
伝えるときは、必要な事実だけで十分です。
・休む
・帰る
・病院に行く
・できない
まず、これだけでいい。
細かい事情や感情は、聞きたい人がいれば自然と質問してきます。
また、その手の質問で、答えられないような難しいものを聞いたことがないので、それも安心していい。
まとめ
・一生懸命説明しすぎない
・事実をシンプルに伝える
・相手の想像に任せる
それだけで、ずっと伝えやすくなります。
無理に完璧に話そうとしなくて大丈夫。
短い言葉でも、ちゃんと伝わります。
ただ実は私は説明が下手なので、こういう方法にしました。無理をしないことを選び、結果を成り行きに任せることにしました。世の中意外と良くできていて、任せた方がいいこともたくさんあるようです。
