ばあちゃんの食べた皿はいつもきれいだった

100まで生きたばあちゃんは、「もったいない」が口癖で、

戦中戦後を生き抜いた実感が、そのまま生活を動かしているようだった。


ばあちゃんが食べ終わった茶碗や皿は、
使ったのかと思うほど綺麗にさらえてあって、

鼻をかんだあとのティッシュは捨てずに
小さくたたんで、ポケットに入れていた。


私は、それが嫌だった。


ただ、世の中が豊かになればなるほど、
あの頃のばあちゃんの姿が、ふと脳裏に浮かぶ。

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