Photo by
kee_s_art
カツカレーがあるから大丈夫
なんだか気力がない。
そんな自分のために、仕事帰りにカツカレーを買ってきた。
堂々の100円引きのシール付き。
グッジョブ!自分。
カツカレーなんて、数年ぶりに食べる気がする。
以前食べたのはいつだったっけ…
思い出しながら、カレーをお皿に移してチン。
2分後、カツをお皿の端に置いて、追いレンジ。
40秒ほどで、ちょうどよく温まった。
そうそう、前回は、大学病院のカフェ。
10年以上あごに居座っていたできものを取り除くための、カウンセリングに行った日だ。
直前のカツカレーで、満足感いっぱいのわたし。
若くて恐ろしく整った顔の男性医師が担当してくれた。
「切るの自体は簡単です」
「数週間は絆創膏を貼ることになりますね」
「やはり跡は残りますね。傷ですから」
5ミリほどの小さいできもの。
切って傷跡になるのを選ぶか?ありのままのあごで生きていくか?
先生の誠実な返答に、すぐに決心がついた。
「切るのやめます」
そして心の中でそっと付け加えた。
美容クリニックで、切ります。
そう、あの日、カツカレーを食べた。
わたしが、美容クリニックデビューを誓った日。
その決意で向かった地元の美容クリニックで、気になっていたホクロも一緒に除去することになるのは、もう少し後の話。
ホクロとできものがなくなった顔で、スーパーのカツカレーを頬張る。
あの時のカツは、揚げたてだった。
今日のは…別々にチンしたから、これはこれでおいしい!
わたし、大丈夫だ。
また今日を乗り越えることができる。
