映画『バックルームズ』を見て考えたこと
先日、小学5年生の息子が友達が見たと言っていたので、見たいというリクエストを受けて、私も一緒に映画『バックルームズ』の吹き替え版を観ました。正直なところ、よく分からない映画だなと思いながらも、かなり怖かったという印象が強く残っています。
子供が見たがった不思議な映画
子供が「見たい」と言い出したとき、一体どんな映画なんだろうと少し疑問に思いました。内容としては、いわゆる異世界のように無限に広がる部屋に迷い込んでしまう、という物語です。その空間には、ちょっと怪物のような存在が出てきて、それを見た主人公たちが怖がる、という展開でした。
私には、なぜこんなに不気味で怖い映画を子供が見たがったのか、正直なところ理解できませんでした。でも、子供は最後まで真剣に画面を見つめていたので、きっと何か惹かれるものがあったのでしょう。観終わった後も、私はその無限に広がる空間の正体について、ずっと考えていました。
空間とそこにいるものの正体
映画の中で、その無限に広がる空間は、主人公とは別の組織が調べていて、日に日に広がっているという情報がありました。この話から、私は漠然と、地上の人たちが強く思っていることが、何かしらその空間に反映されているのではないか、なんて推察したんです。
でも、それだけではどうもしっくりこなくて、やっぱり考えれば考えるほど分からなくなってしまいました。その空間には、生き物のような、でも感情も痛みも持たない「人」とは言えないものがいたからです。彼らは動くけれど、まるで意思がないように見えました。
一体なぜ、そんなものが生まれたんだろう、と深く考えました。おそらく、過去にその部屋に迷い込んでしまった人たちが、何らかの経緯で変化した姿なのではないか、と思ったんです。映画の終盤で、迷い込んだ女の子が、まさにその正体不明の存在に変わっていくような描写があったので、きっと長時間そこにいると、ああいう姿になってしまうのだろうと感じました。
絶望が広がる空間の示唆
長時間そこにいると変化する、という考えから、さらに一歩踏み込んで推察しました。ただ時間が経つだけではなく、そこに迷い込んだ人たちが抱く「諦め」や「絶望」といった強い感情が、彼らをああいう物質的な存在へと変えていくトリガーになるのではないか、と思ったんです。
そう考えると、この映画で描かれているバックルームという空間そのものが、人が抱く「絶望」や「負の感情」が全て具現化された場所なのかもしれません。そして、そのマイナスの感情が大きくなればなるほど、空間は無限に広がっていく、ということを示唆しているように感じられました。
この世の中には、そういったマイナスのものがたくさん存在している、というメッセージが込められているのかな、と。一方で、映画の中には「全て他人のせいにするのは良くない」という、もう一つのメッセージも感じ取ることができました。
結局、よく分からないけど考えさせられた
結局のところ、この映画が本当に何を伝えたかったのか、私には完全に理解できたわけではありません。最後のほうのメッセージで、他人のせいにばかりするのではなく、自分自身と向き合うことが大切だ、というようなことが伝えられていたように思います。
それでも、全体としては、謎が多くてよく分からない、という印象が残っています。ただ、不思議と頭に残って、あれこれと深く考えさせられる、そんな体験をさせてくれる映画でした。私自身、この映画を通して、普段あまり意識しないようなことをたくさん考えた気がします。
