【映画】『JUNK WORLD』〜『JUNK HEAD』の続編が、前作を超えてきたーー骨太SFとギャグが両立してユニークな快作
視聴環境:Amazon prime video
〈内容〉
独学で映画づくりを学んだ堀貴秀監督による、個人制作のSFストップモーションアニメ映画『JUNK HEAD』シリーズ第2弾。
堀監督が約3年をかけて制作し、前作以上に壮大で複雑な世界を舞台に、前作では「パートン」という名前で登場したロボット・ロビンの奮闘を描く。
〈感想〉
公開当時から話題になっていた作品がAmazon Prime Videoの見放題に入ったので、観てみることにしました。
前作『JUNK HEAD』は、よくこれを一人で作り上げたものだと感心させられる、非常にマニアックな個人制作映画でした。
その世界観は、特撮映画やSF漫画などからの引用を感じさせつつも、驚くほどよくまとめ上げられており、良くも悪くも「個人制作ならでは」の作品という印象を持っていました。
本作では前作と異なりセリフが導入され、ストップモーションで動くキャラクターの造形もややリアル寄りになっています。
前作が成功していたにもかかわらず、テイストを変え、さらに台詞まで付けるというのはかなりリスキーな挑戦だったと思いますが、その結果、前作以上に面白くなっており、良い意味で驚かされました。
ギャグの質も独特で、単に「面白い」というより、キャラクターデザインや設定そのものがギャグとして機能しているような感覚があります。
それでいて、世界観はしっかりと骨太なSFとして構築されている。この両立が見事でした。
今回は、前作のアート映画的なストップモーション表現に加え、どこか『サンダーバード』を思わせる造形やテイストも感じられます。
さらに『モンティ・パイソン』的な軽妙さとシニカルさを持ちつつ、重くなりすぎない絶妙なバランス感覚があり、これはなかなか稀有な才能だと感じました。
早く次回作が観たいという気持ちも強くなりましたが、一方で制作を共にしていた人たちが対人関係の問題で離れてしまった、という話も耳にしました。
次回作の制作は簡単な状況ではなさそうですが、どのような形であれ、もし新作が公開されるなら、ぜひ映画館で観たいと思います。
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