【ドラマ】『ジョン・アダムス(4話)』〜中世的秩序の中に誕生した近代国家としてのアメリカ
視聴環境:U-NEXT
〈内容〉
2008年に制作されたアメリカのテレビミニシリーズで、アメリカ建国の父であり第2代大統領でもあるジョン・アダムズの政治人生と、建国における彼の重要な役割を描いた作品。
〈感想〉
このエピソードでは享楽的なフランス上流階級の人々と、厳格なピューリタンの子孫であるアメリカ人・アダムズ。その対比を通して、「アメリカ人」あるいは「アメリカ的なるもの」の輪郭が浮かび上がるように描いていました。
極東の日本で、70年代末から80年代にかけて子供時代を過ごした自分のような人間にとって、「アメリカ的なるもの」といえば、豊かで享楽的なイメージが強くありました。しかし実際には、貧困の中を生き抜いた移民たちが、自力で生活を築き、自治を確立し、植民地に過ぎなかったアメリカを一つの国家へと押し上げていった――その歴史の積み重ねの中で、「アメリカ的なるもの」の核となる精神が育まれてきたのだと、このドラマを観て初めて腑に落ちた気がしました。
ドラマでは、王政下にあった当時のフランスを舞台に、独立したばかりのアメリカを代表してアダムズが国王に謁見する場面が印象的に描かれていました。日本もまた、同時期には幕藩体制の封建国家でした。そう考えると、当時のアメリカは、中世的な世界の中に突如として現れた近代的な民主主義国家だったのだと、改めて実感しました。
このドラマを通して、アメリカ独立戦争から南北戦争、その後の急速な発展、そして第二次世界大戦への参戦までが、一連の歴史の流れとして見えてきました。
トランプ大統領の二期目に入り、アメリカが第二次世界大戦以降に築き上げ、堅持してきた価値や立場を手放しつつある今こそ、こうした作品を観ておく意義があると強く感じました。
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