見出し画像

【探究学習】「宇宙産業」はもう夢物語ではない──トヨタが70億円を投じた理由を調べて見えてきたこと

最近、SpaceXやJAXA、中国の再利用ロケットについて調べていました。
すると、思いがけず「ホリエモンのロケット会社」の話にたどり着きました。
正直に言うと、以前の私の認識はこんなものでした。
「ホリエモンがロケットを作っているらしい」
という程度です。
ところが調べていくと、見えてきたのは一社の話ではなく、日本企業全体の戦い方が変わり始めているという大きな流れでした。

「ホリエモンの会社」ではなく「宇宙スタートアップ」だった
堀江貴文さんが創業に関わったインターステラテクノロジズは、以前は「日本版SpaceX」のような紹介をされることが多かった印象があります。
しかし現在は、小型衛星打ち上げロケット「ZERO」の開発を進めながら、将来的にはロケットだけではなく、衛星や通信も含めた宇宙インフラ企業を目指しています。
そして驚いたのは、その資金調達です。
シリーズFでは約200億円を調達し、その中にはトヨタグループから約70億円の出資も含まれていました。
「トヨタが宇宙?」
最初は少し意外でした。

でも、もっと驚いたのは「お金」ではなかった

70億円という数字だけを見ると大きく感じます。
しかし、トヨタ自動車の規模から考えれば決して巨額ではありません。
それよりも気になったのは、
トヨタグループが役員まで派遣している
という点でした。
これは単なる株式投資ではありません。
一緒に会社を育てようとしている。
そんな姿勢が見えてきます。

「Woven by Toyota」という存在を初めて知った

調べていくと、出資したのはトヨタ自動車本体ではなく、
Woven by Toyota
という会社でした。
私は最初、
「トヨタの研究開発部門かな?」
と思ったのですが、違いました。
トヨタ自動車100%出資の非上場子会社で、
* AI
* 自動運転
* ロボティクス
* ソフトウェア
* Woven City
などを担当する、未来技術の専門会社だったのです。
つまり、
トヨタは本体とは別に、未来を作る会社を持っている。
これが非常に面白いと感じました。

トヨタは「自動車会社」ではなくなりつつある

さらに調べると、
Woven by Toyotaは宇宙だけでなく、
空飛ぶクルマのJoby Aviationなどにも関わっています。
つまりトヨタは、
「車を作る会社」
というより、
「人やモノの移動全体を考える会社」
へ変わろうとしているように見えます。
豊田章男会長が以前から
「モビリティカンパニーになる」
と言っていた意味が、ようやく少し理解できた気がしました。

これはF1に参戦するようなものなのかもしれない

話していて、一つ思い浮かんだ例えがあります。
F1はレースで勝つことだけが目的ではありません。
そこで培われた
* 軽量化技術
* エンジン
* 制御技術
* 空力
などが市販車へ応用されます。
宇宙開発も同じではないでしょうか。
ロケット開発では、
* 超軽量素材
* AI制御
* ロボティクス
* 生産技術
* 品質管理
などが極限まで磨かれます。
トヨタにとって宇宙は、
ロケットを売るためというより、
未来のモビリティ技術を鍛える最高の実験場
なのかもしれません。

日本企業の戦い方が変わっていた

さらに興味深かったのは、
こうした取り組みがトヨタだけではないことです。
最近の日本企業は、
「全部自社でやる」
のではなく、
* 子会社を作る
* スタートアップへ出資する
* 共同研究する
* 技術者を送り込む
という形が急速に増えているそうです。
ソニー。
NTT。
総合商社。
通信会社。
それぞれがAIや宇宙、半導体、ロボティクスなどの分野で、新しい企業と手を組み始めています。

「一番良い会社」ではなく「一番良いネットワーク」

今回、一番印象に残ったのはここでした。
昔は、
「どの会社が一番良い製品を作るか」
という競争でした。
でも今は違います。
AI。
半導体。
宇宙。
ロボティクス。
エネルギー。
これらを一社だけで全部作ることはできません。
だから、
どれだけ優秀な企業同士をつなげられるか。
そこが競争力になり始めています。
SpaceXもそうです。
NVIDIAもそうです。
トヨタも、そんな方向へ歩き始めているように見えました。

探究していて気付いたこと

今回の探究を始めたきっかけは、
「ホリエモンのロケット会社って今どうなっているんだろう?」
という素朴な疑問でした。
しかし調べていくうちに、
見えてきたのは宇宙産業だけではありません。
日本企業そのものが、
「単独で勝つ時代」から
「エコシステムを作る時代」
へ移り始めているという変化でした。
以前なら、トヨタは車を作る会社、NTTは通信会社、商社は資源を扱う会社というイメージで見ていました。
ところが今は、
AIも、宇宙も、半導体も、ロボティクスも、通信も、すべてが少しずつつながり始めています。
そして、その変化に対応するために、日本企業も新しい組織を作り、スタートアップと組み、未来への布石を打ち始めています。
宇宙開発そのものよりも、私はこの「企業の戦い方が変わってきた」という事実の方が、むしろ衝撃的でした。
こうして一つのニュースをきっかけに調べていくと、点だと思っていた出来事が線になり、やがて一本の大きな流れとして見えてきます。
これこそが、私にとっての「探究学習」の面白さなのだと、改めて感じました。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集

この記事は noteマネー にピックアップされました

noteマネーのバナー