写メに写ったカマキリは語る
──偽ツインレイの部屋にて
ある日の夜。
偽ツインレイから届いた、何気ないメール。
「すごいのいたよ。でっかいカマキリ!」
添えられた写真には、立派なカマキリと、
その背後に、うっすらと“何か”が写っていた。
白くにじんだような輪郭。
まるで顔のような、ヒトのような…。
その写真を見た瞬間、私は息を飲んだ。
背筋が凍る感覚。動悸。そして、妙な既視感。
カマキリ──
それは、ただの昆虫じゃない。
スピリチュアルの世界では、「気づきを促す存在」とされることがある。
時に、捕食者としての鋭さを持ち
時に、瞑想者のように静かに佇むその姿は
“真実を見よ”という無言のメッセージ。
私は思った。
これは、彼自身に向けられた警告ではないかと。
彼の周りに漂う澱んだエネルギー。
見ないふりをし続けている現実。
事故、怪我、不調、重たい空気、沈黙の言い訳。
「君は本当に、このままでいいのか?」
まるでそう問いかけるように
カマキリはそこにいた。
でも彼は、
「カマキリいた(笑)」
で終わった。
背後に写る霊には気づきもしない。
虫の写真が面白かったのだろう。
でも私は見た。
私には見えてしまった。
霊の存在。
そこに漂う気配。
部屋全体を覆う、重たく乾いたエネルギー。
彼には届かないメッセージを、私は受け取った。
あの写真は、
彼の“無意識”が「誰か助けて」と放ったSOS。
気づけない彼の代わりに、
翻訳者として私に託された封書だったのかもしれない。
その部屋には、その後も異変が続いた。
・PC機器の故障
・怪我の多発
・体調不良
それでも彼は「たまたま」と言い、
何もかも、外側のせいにしていた。
気づいた私が離れるしかなかった。
もう一緒にはいられなかった。
あのカマキリは、
私への卒業証書だったのかもしれない。
そして、彼への最後の警告でもあったのだ。
闇は、見る人にしか見えない。
光も、受け取る準備のある人にしか届かない。
写メの奥に潜む“声なき声”を、
私は今でも忘れない。
