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観客の中の伝統。〜仁左衛門の『四段目』〜

仁左衛門さんの『四段目』が
どうしても観たくて
幕見で見てきました。

懐の大きな
由良助という感じでした。

渡辺保さんのが
七代目三津五郎には
歌舞伎に対しての深い教養があった
ということを言っていましたが
こういうことなのかなぁと
思ったりしました。


最後は
仁左衛門さんひとり。

客席の全員が
仁左衛門さんを観てるという。

まさに名優という雰囲気で
ほんとに
観ておいて良かった。


先日
お誕生日を迎えられて
81歳になられたようですが
もちろん
由良助の大きさなどはありつつも
若々しさも感じられ
エネルギーを感じる舞台でした。


夏目漱石にとっての
三代目小さんじゃないですが
いまの時代にしか
十五代目片岡仁左衛門は
観られないわけですよね。

そして
この
「仁左衛門の四段目を見た」
ということが
自分の歴史になっていくわけです。

歌舞伎の伝統は
なにも役者の中にだけあるのではなくて
観客にもあるんですよね。

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