信号機ぶどう味―毎ショ(優等生回答ver.)
前方に見える信号機は青を表示していた。
それからすぐに黄色へと変わり赤になった。
「いまの行けそうだったね。なのに、よく止まりました。それでいいんですよ」
助手席に座る教官は私に目を向けそう言った。
言いながら、ズボンのポケットをがさごそと漁っていた。
信号機は依然として、赤く点灯している。
「本当は、生徒に何かあげるなんていけないんだけどね」
はい、どうぞ。
そう言って私に個包装された飴玉を一つくれた。
「急ぐときでもこうやって止まって、止まったときにできることを楽しみましょうね」
優しげな表情だった。
教官に礼を言い、飴を口に含んだ。
ぶどう味だった。
「信号機、ぶどう味」
「なんですか?」
「事故を防ぐお守りの言葉です」
あれから自動車免許を取得し数年が過ぎた。
交差点で止まるとたまに飴を口に放り込む。
鮮やかなぶどうの香りが口いっぱいに広がった。
「信号機、ぶどう味」
その独り言とともに信号は青に変わった。
今回も話に付き合っていただき
ありがとうございました!
こちらの企画に参加させていただきました。
楽しませてもらいありがとうございました。今回も真面目な優等生作品になりました。
#毎週ショートショートnote
#信号機ぶどう味
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嬉しいことに、全く違う話に進みはじめてます!
