【閲覧注意】アイドルの政治利用は幅が広い【ある事例】
いきなり不穏なタイトルで申し訳ございません
私は、二年以上noteでBTSの推し記事を書いています。
その過程で、バンタン関連の話をあれこれ見聞きしてきたわけなのですが、最近強烈なのを見てしまって心の中のダムが決壊し、ちょっと一回書いてみようかなとなった次第です。
今までとはちょっと違うタイプのセンシティブさが含まれるため、そんな話聞きたくないと思った人はすぐこのページを閉じてください。
センシティブな内容が含まれます。アイドルを交渉材料にした話
最初に読んだ記事
詐欺的不正取引の疑いを受けているパン・シヒョク HYBE議長に対し、警察が拘束令状を申請したことを巡り、政治界から手厳しい声が上がった。
パク・ジウォン(またはパク・チウォン)共に民主党議員は22日、自身のYouTubeチャンネルで公開した動画にて「在宅起訴の上で司法の判断を仰ぐべきであり、逮捕状の請求は政務的な判断ミスだ」と指摘した。
(中略)
パク議員はこの日の放送で「パン議長は拘束を恐れてはいないだろう。こうした大規模な経済犯罪は、金銭的な制裁で厳しく処罰すべきだ」と述べる一方、文化産業への寄与度を考慮し、在宅捜査の原則を支持する立場を示した。
駐韓米国大使館が去る19日、パン議長に対して出国禁止措置の解除を警察に要請する書簡を送ったことに関連し、パク議員は「他国の公権力の事案に対して米国がロビー活動を行ったとしても、今の時代は秘密にできず全てが公開されてしまう」とし、「米国の関係者も、こうした介入がかえってパン議長を追い詰めることに気づくべきだ」と苦言を呈した。
警察の捜査時期については「警察は捜査終結から久しいにもかかわらず、顔色を窺って今更持ち出してきた」とし、「米国との関連性を匂わせるような対応そのものが失策だ」と警察を批判した。警察庁長官の空席に言及し、「代行体制なので決定の責任を負うことができないのではないか」と述べた。
この他にもパク議員は、国家情報院長での在職時代、アラブ首長国連邦(UAE)との防衛産業契約の交渉において、BTSの公演日程を交渉のレバレッジ(訳注:有利に進めるための交渉材料)として活用したと自ら公開した。
パン議長の件に関しての、政界からの「ちょっと生臭いが理解はできる」意見として読んでいたら、最後に凄い一言があってビックリしました……。ちょ、そんなさらっと言っていいことじゃないから( ゚Д゚)ヤメロ!
嘘でしょ!?と思いつつも、一応元発言を確認したくて探してしまったのがこちら。「好奇心は猫を殺す」とは私のためにあるような諺です。
実際の発言はどういうものだったのか
朴智元(パク·チウォン)前国家情報院長談:
K9自走砲の契約が上手くいかないと防衛事業庁長が言って、私が飛んで行ったじゃないですか。国家情報院長の時ですよ。
(中略)
そのアラブ首長国連邦の国家情報院長が皇太子の側近で、ちょうど電話してきて 「契約はする」と。
その代わりにBTSの公演を中東の国の中でサウジより先にアラブ首長国連邦でやってほしい、それが条件だったんです。
それでその時、使者を受けて「努力します」と言って、タク・ ヒョンミン(元大統領儀典秘書官室)に電話して話したりしたんです。
それほど世界的にBTSは関心が高いし、今回の光化門公演も世界的に成功しましたよね。
皇太子……!?
バンタン公演と兵器輸出が同じまな板の上で語られるという物凄い違和感に、正直ドン引きしました( ;∀;)
百歩譲って「K-POP」というソフトパワーを外交に使うことはあるとしても、民間人アーティストを合意なしに兵器輸出の取引材料にするってどうなんでしょうか。
口調からすると、国策(で育てたK-POP)の一部を国益のために使ったという一種の武勇伝として語られてるんですが、ちょっと倫理観が合わない……!
解説&感想ターン
この話の背景と交渉の結末
パク議員が情報院にいたのは、2020年7月から2022年5月です。
私は何でもバンタンカレンダーで理解する癖がありますが、期間的には『Dynamite』~「PTD on Stage LA」くらいまでで、世界的人気が爆発してるのにコンサート出来なくて引く手あまただった時期です。
結局MOSツアーがコロナ禍で潰れ、兵器輸出もパーツ生産国であるドイツにストップをかけられて、この話自体は実現しなかった様子。
韓国が開発した国産自走砲「K-9」は自国向け以外にトルコ、フィンランド、インド、ノルウェー、エストニアで採用され累計生産台数は1,700輌に達しているが、エストニアやノルウェーがK-9の追加導入を、オーストラリアは調達する自走砲にK-9を単独指名するなど順調なセールスを続けているが、UAEへの輸出はK-9のエンジン「MT881KA-500」を供給しているドイツが輸出許可を与えなかったため実現しなかった。
この議員はどういう人なの?
このベテラン議員は、今回の発言が本人にとっては武勇伝っぽい位置付けであることからもわかるように、いわゆる「政治屋」的な感覚の年配議員で、アピール行動も多いです。
何で私が覚えてるかというと、NewJeansのハニが事務所との専属契約問題で揉めてビザが切れた時、何とかしてやれと法務部に圧をかけたのがこの人だからです。
俺が言ったら法務部が動いた、的な手柄話の文脈で本人のNaverブログにアップしたところ
「国内問題より外人のビザが重要か」
などとファンダムだけでなく党支持者まで巻き込んで炎上してしまい、コメント欄が削除祭りになってました(リアルタイムで見物していた)。
パク・チウォンは「今日午前、法司委でキム・ソクウ法務部長官職務代行に質問した後、迅速に処理してビザを発給してくれた法務部出入国管理本部長に感謝申し上げる」と挨拶した。
パク議員は前日、国会法制司法委員会全体会議でキム·ソクウ法務次官に「有名アイドルメンバーのハニが不法滞留危機に処した」として「法務部はアイドルたちが円滑に活動できるよう措置してほしい」と要請した経緯がある。
その後、NewJeansメンバーの両親側は公式SNSを通じて「ハニは適法な手続きを通じて2月11日に新しいビザを発給された」と明らかにした。
ウリバンタンの政治利用
ウリバンタンは本人たちの人気やARMYというファンダムの大きさから、「数字持ってる」面が政治家からも注目されがちで、色々言及されます。
兵役を巡る騒動でもそうですし、釜山万博誘致公演(Yet To Come)の時も釜山市長は前のめりだわ地元出身メンバーの親にまで圧がかかるわで、生臭い話には事欠きません。
今選挙戦中の韓国で、大邱の市長候補が公約に「プロジェクトBTS」を掲げた。#BTSARMY #BTS_twt
— 音色 (@thracia776_bts) June 1, 2026
・釜山のBTS効果に倣い(聖地化しているJimin父のカフェも例に出ている)BTSのIPで地域興し…
韓国はもちろんとして、海外の政治家も「私が当選したらBTS公演を呼びます」みたいなことを言ってて、見かける度に「パンとサーカス」にもほどがあるなと思いながら心にメモってしまいます。
来年6月に行われる予定のメキシコ大統領選挙に出馬したメキシコ与党の予備候補が「BTS招待」を公約に掲げて注目を集めている。
こういうことやると、大体国際ARMYに噛まれる、という見本みたいなメキシコ大統領のポストはこれ。
¡BTS regresa a México en 2027! pic.twitter.com/JFbCejFONa
— Claudia Sheinbaum Pardo (@Claudiashein) May 9, 2026
大統領「BTSが2027に帰ってきます!(意:私が来てって言いました!)」
リプ①「当ててみましょう、中間選挙の前ですね!」
リプ②「BTSの到着時間とか漏らすのやめてください」
リプ③「ARMYを利用する前にやることがあるだろ」
バンタンが「わかってて行く」なら、それはそれでOKです。
しかしそれとは別の話として、こういう政治家の行動は好きじゃありませんし、自走砲とのバーターは場当たり的な人気取りに比べれば、ダントツで不愉快でした!
「ラブ&ピース」って学校で習わなかったの!?( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)
政治利用も幅が広い
自分が日本人として生きてきた中だと、現役アイドルと政治の間にはある程度距離があったように思います。
国家イベントに国民的アイドルを起用するならまだしも、個人的にファンアピールすると支持層にドン引きされる危険性が高いから。麻生太郎まで行くとちょっと面白いけどw
でもこのへんは、バンタンを中心に色々見てくる中で、「国によって色々あるんだな」と思うようになりました。

本国の場合は、政治家だけでなく自治体とか業界とか軍まで乗っかって来るから、事例が豊富すぎてあまり見ないようにしているのですが、今回うっかり直視しちゃいました。
言い方を変えれば、アイドルがより広く親しまれているのかもしれません。いや言い換えにも限界があるわ( ゚Д゚)
以前から「BTSフォトゾーン」「BTSバス停」など、バンタンを地域PRに無断転用する件が後を絶たないんですが、今回もそれだったらしいです。根回しとか事前確認とかゼロで「1億出そう!」って走るの凄くない?( ゚Д゚)
妻「韓国軍が北朝鮮に向けてBTSの曲を放送したって報道見て、マクロスか!って思ったんだけど」
バンタンは韓国の顔。それはわかっていても、顔であることには色んな面が存在します。気になった人は「関連記事」にあるものも目を通していただければ幸いです。
韓国を世界に代表するということは、今まで考えたこともありませんでしたが、今考えてみると明白に思えます。しかし、韓国を代表するために彼らが自分たち自身に課しているプレッシャーは計り知れません。
他の現実のアーティスト、Taylor Swiftがアメリカ全体を代表しているわけではないし、Harry Stylesがイギリス全体を代表しているわけでもありません。
しかし、良くも悪くもBTSはこれらの文化大使になっており、彼らはそれを非常に優雅に、尊厳を持って、そして創造性を持って対処してきたと思います。それがこの映画制作のプロセスから得た良いことでした。
よその国にはよその流儀があります。
それはわかっていても、国防とエンターテインメントの合体はマクロスくらいにしてくれ、と思ってしまいます。
バンタンが平和に生きられますように。ラブ&ピース。
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