誰も潰そうと思わない
自分の会社が潰れればいい。
そう思いながら毎朝出社している人を、ボクはほとんど見たことがありません。
好きとか嫌いとか、人間関係の面倒くささはある。それでも「この会社、潰れてしまえ」とまで本気で願っている人は、まずいません。
みなさんこんにちは。
No.3代行事業をしている、複業CEOのウエツです。
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「普通の人生」に疑問を感じ、転職やパラレルワークで「普通」をぶっ壊しにいったら、気付けば10社で複業していました。
生き方は何通りもあっていい。
あなたの「普通」も、ちょっと揺さぶれたら嬉しいです。
元ネタはこちら⏬
真夜中にひとり、ビジネスの話を始めてしまう、相変わらず間の悪いウエツです。
(もっと楽しそうな話はないのかという意見は受け付けます)
今日は「誰も潰そうとなんて思ってない」という話をします。
きっかけは、あるクライアントさんの経営側の方と、チャットでやりとりをしていたことでした。少し誤解もあって、何度も言葉を往復させながら、「あぁ、この会社はいま変革のど真ん中にいるんだな」と感じたんです。
🔧 変革期の時には歪みが出る
その会社は、去年の夏から秋にかけてお手伝いを始めたところです。業務効率化、AIの導入、チームの組み直し、それから採用の支援。AIを使わない場面でも、こういうツールを入れたら、もっと楽に、もっと楽しく働けますよね、という話をずっと続けてきました。
新しいことに挑戦すると、チームの中にどうしても歪みが生まれます。そしてその歪みが、今まで見えなかった課題を表に押し出してくる。
たとえば、新しい人を採用したのに教育の仕組みができていない。今まで目をそむけていた数字の問題が、急にくっきり見えてくる。人からいろんな情報が入ってきて、「うちの会社、ここがマズいよね」という話が出てくる。どこかみんな半分諦めていて、でも「変えなきゃいけない」とは分かっている。
結局、どの会社もこの繰り返しなんです。
会社というか、チームにはいろんな人がいます。
ボクらが運営しているHand Off Labsというコミュニティでも、毎日投稿する人もいれば、まったく投稿しない人もいる。たまに顔を出す人もいる。ボクが入っている西野さんのサロンも、300人だか500人だかの規模で、これがまた運営は本当に大変そうなんです。
コミュニティ運営が大変ということは、チーム運営も同じくらい大変だということ。部活もそう。会社ならなおさら。1000人、5000人の大企業なら部署で分かれているからまだいい。ボクがいつも気になるのは、50人、100人くらいの中小企業です。もっと言えば10人、20人の組織。ここの組織づくりが、いちばん難しい。
理由はシンプルで、人によって距離感がバラバラだから。
💰 数字はただの共通言語
社長や代表には、理念や目的や夢があります。それを実現するためにチームを作っている。でも、その理念に対してどれくらいの距離でいるかは、人それぞれなんですよね。
たとえば「この会社で100億を目指す、そして社会を変える」と本気で思っている社長がいたとします。でも、まわりの人からすれば100億なんて想像もつかない。「そもそも100億って何やねん」と。もっと自分が働きやすい会社になってほしい、という人だっている。
100億という数字は、いちばん分かりやすくて、みんなの共通言語だから使っているだけ。それが全てじゃないんです。もちろん売上やお金がないと実現できないことは山ほどあるし、それがあるからみんなの活動が成り立っている。お金は大事。でも、数字は旗印のひとつであって、ゴールそのものではない。
多くの社長は、理念をちゃんと持っています。ただ、それをうまく共有できていなかったり、そもそも発信が得意じゃなかったりする。だったらせめてNo.2やNo.3、リーダークラスがチームに翻訳して伝えていく。そこまで落とし込めていないと、一人ひとりの「思い」がバラバラなまま走り出してしまうんです。
⚡ 誰も会社を潰したいなんて思ってない
ここでようやく、今日のテーマに戻ります。
会社で働いている人は、自分の会社が潰れるなんて、ほとんど思っていません。だって、明日から仕事がなくなったら困るじゃないですか。人の好き嫌いはあっても、自分で選んでそこに入ったわけだし、今のチームも今の環境も、その会社があるおかげで成り立っている。
つまり、誰も潰そうとは思っていない。できれば良くなってほしいと、みんな心のどこかで思っているはずなんです。
だったら、考える順番が変わります。「じゃあ、どうしたい?」から始めればいい。距離をもっと近づけたいのか。成長スピードを上げたいのか。今のままで十分だと思っているのか。どれが悪いという話じゃありません。ただ、全員が「今のままでいい」だと、会社はゆっくりしぼんでいく。緩やかでも右肩上がりでいないと、物価も上がるこの時代、それは衰退と同じなんですよね。
誰も潰したくない。みんな良くしたいと思っている。この前提に立つと、敵を探す会議が、未来を決める会議に変わる。ボクはここがいちばん大事だと思っています。
🧭 決めるのは「距離感」
ここで誤解されたくないのは、全員が高い志を持つべきだ、という話ではないということです。
会社の中には、めちゃくちゃ志の高い人もいる。それはすごくいい。一方で、会社も大事だけど、やっぱり家族や自分の人生のほうが大事で、そこは切り分けたい、という人もいる。今でいうワークライフバランスですよね。出世したいわけじゃない、給料を限界まで上げたいわけでもない。ボクは、それで全然いいと思っています。
じゃあ何で決まるかというと、会社の理念に自分の目的や夢をどれだけすり合わせられるか。この距離感なんです。距離が近い人は、自然とマネジメントの側に寄っていく。そうじゃない人は、自分の働きやすい形を求めて「こうしたい」と声に出していく。給料が欲しい人、休みが欲しい人、求めるものは人それぞれ。全部は叶えられないけれど、その距離感によって、会社でのポジションはだんだん決まってくる。順番をつける話ではなくて、それぞれが心地よくいられる場所を見つける話なんです。
🏳️ 旗印は言葉にする
ただ、みんなの思いを束ねるには、真ん中に太い軸が要ります。
部活で考えると分かりやすい。「全国大会に行くぞ」と旗を立てた瞬間、「ちょっとハードすぎるな」と思う人は離れていく。「行きたい」と思う人はレギュラーを取りにいく。「自分は試合に出られないかもしれないけど、あいつらを応援したい」という人はサポートに回ってくれる。チームには、それぞれの役割があるんです。全員がエースじゃなくていい。
大事なのは、その旗印を多少の張ったりでも言葉にすること。ボクも高校のとき「全国に行く」とみんなに言っていました。個人戦は早々に負けて全国には届かなかったけれど、団体戦では、それまで届かなかった場所まで行けた。うだうだ言うより「絶対勝つ」と言い切ったほうがいい。そして、その軸を太く保ってくれた監督がいたことが、今思えば本当に大きかったんです。
📣 発信が苦手でも、伝える手はある
理念を伝えるのが苦手、外に出すのが照れくさい。そういう人もいると思います。
でも、しゃべるのが苦手でも、文章なら書けるかもしれない。大勢の前が無理でも、一対一なら話せるかもしれない。それも難しいなら、別の人を立てて「こういう思いなんだけど、代わりに伝えてくれないか」と頼むのも一つの手です。とにかく、発信し続けること。寄ってくる人もいれば、距離をとる人もいる。それぞれの距離感で関わってもらえばいいんです。
誰かを責める前に、まずこの前提を思い出してみてください。
あなたのチームにいる人は、本当は誰も、それを潰したいなんて思っていないんです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も楽しむためにやるかめっちゃやるか。
選択はあなた次第。
