何もしないを企画する
「今日はもういいです。疲れました、寝ましょう」
いつもなら二次会のあとラーメンまで行く社長が、夜21時半に部屋へ戻っていきました。
石垣島の社員旅行。
ボクがこの旅に付けたテーマは「何もしない」です。
こんにちは。
No.3代行事業をしている、複業CEOのウエツです。
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「普通の人生」に疑問を感じ、転職やパラレルワークで「普通」をぶっ壊しにいったら、気付けば10社で複業していました。
生き方は何通りもあっていい。
あなたの「普通」も、ちょっと揺さぶれたら嬉しいです。
元ネタはこちら⏬
人生で一番怖いのは「何もしなくていいよ」と言われることだと思っているウエツです。
(遊んで暮らすとか一生できないワーカホリック)
今いるのは、石垣島。お客様の会社の社員研修旅行に、添乗員として同行しています。
毎年添乗している、こちらの社員研修旅行。
今回はあえて「何もしない」を企画しました。
🔵 「普段やらないこと」をやる
この会社のグループの社員旅行は、2017年から続いています。コロナ禍で1回お休みして、2021年からまた再開。グループ全体で数えると、今回で13回目です。
ボクが添乗しているのは、そのうち10回くらい。最初の3回は、まだ添乗には行っていませんでした。
ここの社員旅行は、けっこうアクティブ。
社長の考えがはっきりしています。
「せっかく行くんだから、いつも自分たちがやらないことをやろう」
自分たちだけの旅行ではまずやらないようなことを、毎回企画してきました。
たとえば沖縄に行ったときは、ゴルフをするグループと、美ら海水族館に行くグループに分かれました。みんなでSUPやカヤックを体験した年もあります。
ボートに乗って、クルージングをしながらバーベキューをしたこともありました。北海道ではカーリング。
どれも、社員旅行としてはちょっと変わった企画です。
🟢 今年のテーマは「何もしない」
そこまでアクティビティを詰め込んできたのに、今年は急に「何もしない」。
何もしないをしよう、というわけです。
これはこれで面白いんじゃないかと思って、社長に提案しました。返ってきたのは「それはそれでいいですね」。あっさり決まりました。
ホテルは、できるだけゆっくりできるところを選びました。石垣島のフサキビーチリゾートです。
施設の中でいくらでも遊べるし、ご飯も食べられるし、お酒も飲める。朝ごはんがまた、すごく美味しいんですよ。ふだん朝食を食べないボクが、ここに来たときは食べてしまうくらい。
とはいえ、本当に何もしないのも、それはそれで味気ない。
そこで、昨年参加した西野亮廣さんのクリエイティブキャンプのご縁をたどりました。そこで知り合った方のつながりで、石垣島でマリンスポーツの施設をやっている方を紹介してもらったんです。ヘビメタのシンガーソングライターでもある、ちょっと異色の方です。
石垣島の海は潮の流れがあって、カヤックやSUPを気軽にできる場所が意外と少ない。沖縄本島ほど、アクティビティがそろっていないんですよね。
でもその施設は湾の中にあって、海がすごく穏やかでした。外からは見えない、自分たちだけで盛り上がれるプライベートな場所。いわゆる、お忍び向けです。
お忍びって言い方、ちょっと怪しく聞こえますけど笑
そこでバーベキューをして、ゆっくりして。おもむろに「ちょっとやろうか」となった人だけが、SUPやカヤックで海に出る。やりたい人が、やりたいときにやる。それだけです。
そして夜。
いつもなら二次会、そしてラーメンへ行く社長。
それが今年は、社長のほうから「寝ましょう」。ボクも2日連続の早起きで、ベッドにバタンと倒れ込みました。
⚡ 「何も考えないで来るようになりました」
こういう旅行って、旅行会社が間に入ると、手配料や添乗費がかかります。自分たちで手配するより、確かに高くなる。
だからボクらは、旅行業としてちゃんとメリットを出さなきゃいけない。毎回かなりしっかり計画を立てて臨んでいます。
その社長が、今回こう言ってくれたんです。
「以前は、社員研修旅行だからと、会社のことを考えながら来ていました。これをやろう、あれをやろう、と。でも今は、本当に何も考えないで来るようになりました。毎年すごく楽しみにさせてもらってます」
社長は毎年、リュックひとつでやって来ます。これだけでなんとかなります、という身軽さで。
ところが今年は、大きなスーツケースを引いていました。
「スーツケースで来たんですか」と聞いたら、こう返ってきました。
「自分の着替えなんて、ひと握りですよ。お土産を買ってこいと言われたんで、その分を空けてきたんです」
「何も考えず、ウエツさんに乗っかります」とも言ってもらえました。
これはもう、旅行屋冥利に尽きます。自分の企画した旅行が、ちゃんと人のためになっている。楽しんでもらえている。そんな仕事ができていることが、本当にありがたい。
🌱 「何もしない」は企画しないと生まれない
振り返ってみると、何もしないというのも、ひとつ何かをしていることなんだと思います。
社長は今回も「本当に何も考えてないです」と言っていました。毎回そうだけど、今回は本当に気も使わずに済んだ、と。
社長がまわりに気を使わず、みんなが楽しそうにしている。その顔が見られた時点で、ボクにとっては最高の旅行です。
でも、この「何も考えなくていい状態」は、放っておいても生まれません。
どこに泊まるか。どこでご飯を食べるか。退屈したときに、何ができる場所を用意しておくか。何もしないを成立させるために、裏では細かいことをひとつずつ決めています。
経営者って、休みの日でも会社のことを考えてしまう人が多いと思うんです。社員旅行の最中でさえ、次の手を考えてしまう。
そういう人が、何も考えずにいられる時間。それを誰かが先回りしてつくれたら、それだけで意味があるんじゃないか。今はそんなふうに考えています。
💬 仕事で大切にしていること
この企業とは、旅行以外でもNo.3代行として仕事もしています。
だから中の方々のこともよく知っているし、旅行に同行すると、ざっくばらんに話ができる。ボクとしては、これがめちゃくちゃありがたいんです。
ボクはふだんから、クライアントに「飲み会があれば、できるだけ呼んでください」とお願いしています。社員旅行への同行は、それと同じなんですよね。
いつも一緒にいるわけではない。でも仲間の一員として受け入れてもらえると、いろんな話が聞けます。
それに、何かを進めようとしたときの通り方が違う。「社長とこういうことを決めたんです」と伝えたとき、「ああ、なるほど」とすっと入っていく。
これが、何も知らない外部の人間だとどうか。ちょっと怪訝な顔をされるわけです。
もちろん、外の人間が話すからこそ届くこともあります。それはそれで大事な役割です。
ただ、時間や場所や経験を共有していると、仕事の話もしやすい。「あのとき行きましたね」と、思い出話ができる。業務を進めるうえでも、これはすごく効いてきます。
今回の旅行でも、同じ時間と経験をたくさん共有できそうです。そして、それがきっと別の業務につながっていきます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も楽しむためにやるかめっちゃやるか。
選択はあなた次第。
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「経営の"進まない"を"進む"に変える」No.3代行をしています。
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