非効率だが最高な理論
応援に夢中になり、クーラーボックスの中で氷が溶けて、袋ごとびしょびしょになったおにぎりを、立ったまま口に押し込みました。
気温は35度。
次の試合まで、あと10分。
そこまでして子どもの応援に行く理由を、効率という言葉で説明できる人は、たぶんいません。
こんにちは。
No.3代行事業をしている、複業CEOのウエツです。
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「普通の人生」に疑問を感じ、転職やパラレルワークで「普通」をぶっ壊しにいったら、気付けば10社で複業していました。
生き方は何通りもあっていい。
あなたの「普通」も、ちょっと揺さぶれたら嬉しいです。
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水に濡れていようがどうなろうが、お腹が空いていたらなんでも食べられるウエツです。
(燃費が悪いおじさんで有名)
7月ごろだったと思います。たしか、MBさんの放送でした。それを聞いていて、耳が止まった言葉がありました。
「非効率だが最高なロジック」
何のことを指していたかというと、家族です。
「自分は結婚していないのでその感覚がよく分からない。分からないけれど、そこに時間を割けるというのは、めちゃくちゃ幸せなことじゃないですか」
そんな言い方をMBさんはされていました。
分からないと正直に言いながら、幸せだと断定する。この順番がすごくいいなと思って、それからずっと頭に残っています。今日はこの言葉を、自分の言葉として一度ちゃんと置き直しておきたくて話しています。
🟢 家族ほど非効率なものはない
冷静に見ると、家族というのは仕組みとして相当おかしいです。
ボクとうちの妻は、血のつながりがありません。たまたま出会って、一緒に暮らすことにしただけの他人です。そこに子どもが生まれて、血のつながった関係と、つながっていない関係が同じ家の中に同居している。
契約書もなければ、利害関係もありません。それなのに、お互いのために時間とお金を使い続けています。
子どもの成長には、金額にすると数字が怖くなるくらいのお金と時間がかかります。見返りが約束されているわけでもない。ボクは妻のために時間を使うし、妻はボクのために時間を使う。掃除も洗濯も、正直に言えばメインは妻です。子どもたちが自分でやる割合はほぼゼロです。
これを「自分の資源をどこに配分するか」という視点だけで眺めたら、完全に赤字の事業です。
非効率の中身を、もう少し具体的に書いておきます。
妻が体調を崩して倒れると、料理はボクの担当になります。そこで出てくるのは、だいたい茶色い料理です。焼きそば、スパゲッティ、炒め物。色が足りていない自覚はあります。
長男くんには「パパの料理でうまいのは焼きそばくらい」と言われました。次男にも似たようなことを言われます。
作った側からすると、材料を買いに行って、疲れた体で立って作って、出した結果がその評価です。数字で見たら投資回収率は最悪でしょう。
それでも、また作ります。文句を言われながら作る時間のほうが、一人で効率よく済ませた食事より、後から何度も思い出せる。この一点だけで十分だと思っています。
ちなみに洗濯物も、手が空いていればやります。食器も洗います。ただ、メインは妻です。そこは正直に書いておきます。
🟡 仕事を止めてまですること
ボクは仕事を調整して、子どもたちの送迎と応援に行きます。
その時間を仕事に充てれば、その分お金は稼げます。これは計算すればすぐ出る話です。それでも行く。理由を聞かれても、うまく説明できません。彼を応援したい、支えたい、それ以上の説明が出てこない。
こういう働き方ができているのは、土日も朝夜も関係なく働ける環境を自分で作ったからです。前の日の夜に前倒しでやるとか、翌朝早く起きて片付けるとか、そうやって帳尻を合わせている。自分の時間を自分でコントロールできる状態にしておくと、非効率なことに堂々と時間を使えます。
効率のために環境を整えたはずなのに、その環境を非効率なことに使っている。矛盾しているようで、ボクの中ではまったく矛盾していません。
🟠 時間とお金を全部自分に使うとすると
ここで一度、意地悪な計算をしてみます。
あなたが家族に使っている時間。家族に使っているお金。あれを全部、自分のためだけに投下していたらどうなっていたでしょうか。
もしかしたら100億円の会社を作れていたかもしれません。ベンツに乗れていたかもしれない。ポルシェも買えたかもしれない。時間がなくてできなかったこと、お金がなくてできなかったこと、たぶん心当たりが何個か出てきますよね。
じゃあ、そっちを取りますか。
もちろん、家族を持ちながら両方やっている人はいます。だから不可能ではありません。ただ、多くの人は現実的にどちらかに寄ります。そして寄せる先として、家族という赤字事業のほうを選んでいる人がとても多い。
もうひとつ言っておくと、これは我慢の話ではありません。
損をしていると思いながらやっているなら、たぶん続きません。ボクは単純に、そっちのほうが面白いからやっています。
これは判断ミスじゃないと思うんです。数字で説明できないものに、人はちゃんと価値を置いている。その証拠がこの選択です。
🟤 価値が高いのは非効率な方
先日、ある社長と話していました。
AIで仕事の時間はどんどん減っていきます。作業時間が減れば、余った時間をどこに使うかという問題が必ず出てきます。その社長は年齢的な節目を迎えたこともあって、「もっと自分にわがままに生きていいんじゃないか」と思い出した、と話していました。
ボクも同じ方向だと思っています。
効率化・自動化・省力化が進んだ先で価値が出るのは、たぶん効率化できなかった側です。
旅行なんて典型でしょう。何も生産しません。遠くまで行って、お金と時間を使って、リフレッシュして帰ってくるだけです。それなのに、いちばん経験が残るのも、いちばん心が動くのも旅行だったりする。
しかも旅行は、いちばん非効率なメンバーで行くとさらに良くなります。段取りが崩れて、誰かが寝坊して、予定が全部ずれる。あの崩れ方まで含めて価値になっている。
今ボクが家族に時間を寄せているのは、子どもたちがまだ手のかかる年齢だからです。彼らが大きくなって、自分で生活を回すようになれば、その分の時間は空きます。
そのときは、妻との時間や自分のための時間に配分が移るはずです。同じ「非効率」でも、中身は入れ替わっていく。
だから今の判断は、一生このやり方でいくという宣言ではありません。今この時期に何を優先するか、というだけの話です。ここを混同すると、家族のために自分を全部捨てる方向に行ってしまう。それは違うと思っています。
期限があると分かっているから、今のうちに全部やっておきたい。長男くんの試合を見られる回数も、残りは数えられる範囲に入ってきました。
🟣 濡れたおにぎり
日曜日まで、長男くんの試合が続いていました。
炎天下で、くたくたになって、まともにご飯も食べられず、コンビニで買ってクーラーボックスで水没させたおにぎりを頬張りながら、次の試合会場へ移動する。着いたら、よく分からないまま拍手して、声を出して、一喜一憂する。
怒って、笑って、泣いて、はしゃぐ。
全部やりました。
暑さで倒れる人が出てもおかしくない状況で、自分の体力を、言ってしまえば命の時間を削っている。生産性という物差しを当てたら最悪の数字が出るはずです。
でも、最高でした。
これがボクにとっての「非効率だが最高な理論(ロジック)」です。効率で説明できないものを抱えているというのは、たぶん弱点ではなく、持ち物のほうです。
あなたが今、効率で説明できないまま続けていることは何ですか。それ、たぶん手放さなくていいやつです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も楽しむためにやるかめっちゃやるか。
選択はあなた次第。
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「経営の"進まない"を"進む"に変える」No.3代行をしています。
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