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変えられたくないのだ

「勉強しなさい。いい大学に行けるし、あとで苦労しないから」

母親にそう言われるたび、高校生のボクは心の中で「うるせーよ」と返していました。
勉強したくなかったわけじゃありません。人に言われて変えられるのが、嫌だっただけです。

こんにちは。
No.3代行事業をしている、複業CEOのウエツです。
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「普通の人生」に疑問を感じ、転職やパラレルワークで「普通」をぶっ壊しにいったら、気付けば10社で複業していました。

生き方は何通りもあっていい。
あなたの「普通」も、ちょっと揺さぶれたら嬉しいです。

元ネタはこちら⏬


久々にプレゼンをやったら、Stand.fmで一人語りに慣れすぎてしまい、高速で捲し立てるような話し方になってしまったウエツです。
(倍速にしなくても最初から倍速のようになってしまう)

先日、あるクライアントさんのところで
「働く目的ってなんだっけ」
というテーマでお話をさせていただきました。会社としてこれからどうしていくか、というところまで含めた内容です。

久々でした。こういうプレゼンテーションみたいなものは。

AIツールについて話してください、Gensparkについて話してください、という依頼はかなり増えました。5分のライトニングトークもやらせてもらっています。でも組織やチームの運営について、まとまった時間で話すのは久しぶりだった。

資料をバチバチに準備しなくても、それなりに話せるようにはなってきました。思考の整理は、このStand.fmとnoteでずっとやっていますから。引き出しをいっぱい持っておいて、そこからちょいちょい出してくる。そういう感覚です。

その久々の場で、ああそうだ、これずっと前から思っていたな、というものが出てきました。

🗣️ 人は変わりたくないわけではない

ピーターセンゲさんという方の言葉です。

人は変わりたくないのではない。変えられたくないのだ

学習する組織、という本を書かれた方だったと思います。ティール組織について書かれている本ですね。ティール組織というのは、ざっくり言えば上下関係のない組織です。管理者が偉いわけじゃない。マネージャーはマネジメントが得意だからやっているだけであって、現場で接客している人や、経費精算をしている人と比べて偉いということはない。そういう考え方です。ボクもそこまで深掘りできていないので、細かいところは違うかもしれません。

この言葉、サイボウズの青野社長も使っています。キントーンやガルーンを提供している、あのサイボウズです。青野さんはずっと組織について考えられていて、平等じゃなくて公平だ、という話をされたり、みんなが働きやすい環境をどう作るか、というところを目指してやられている。

その青野さんが引いていたのが、この言葉でした。

最初に聞いたとき、ズーンと来たんですよ。

🔥 「人は変えられる」と思っていた

なぜズーンと来たのか。当時のボクが、真逆のことを思っていたからです。

人は変えられる。めちゃくちゃそう思っていました。いくらでも変えられる、くらいの勢いで。

理由はあります。自分が変わってきた実感があったからです。こう思って、こう動いて、だんだん変わっていく。その過程を自分の体で通ってきている。だったら人も変えられるんじゃないか、と考えるわけです。

だから実践していました。あの人にはこう伝えよう、こうだよって言ってあげよう。変えられると思って、いろんな話をしてきた。

でも、変わらないんです。

だいたい変わらない。こっちがいろいろやっても、結局変わらない。

いまのボクの答えは、はっきりしています。

人は変えられません。

変えられない。ただ、変わるヒントになることはできるかもしれない。変わるきっかけを作ることは、もしかしたらできるかもしれない。そのくらいのレベルです。変えられるとは、まったく思わなくなりました。

🙅 NG行動「変えてあげよう」

そもそも「変えてあげよう」と思っている時点で、上から目線なんですよね。

変えてあげよう、変えてあげよう。それでも変わらない。すると人はこう片づけます。この人は結局、変わりたくないんだな、と。

でも、そこが違うんです。

変わりたくない人なんて、ほとんどいません。例外はいるかもしれませんが、基本的にはいないとボクは思っています。

今日より明日、少しは成長したい。来月の給料はもう少し欲しい。もう少し広い家に住みたい。家族が欲しい。逆に、一人で何かやってみたい。そういうものが、誰にでもあるはずです。意識が高いとか、そういう話じゃなくて。

もう少し自分の人生を良くしたい。もう少し幸せになりたい。会社で働いている人も、そう思っている。「こいつら変わんねーな」と思っている社長だって、本当は変えたい、変えてあげたいと思っている。そして変わらないと言われているその人たちも、実は変わりたいと思っている。

変わりたくないことはないんです。

ただ、変えられたくない。人にああだこうだ言われるのが、嫌なだけなんです。

🧒 「うるせーよ」と言っていたあの頃

冒頭の話に戻ります。

学生の頃、勉強って嫌でしたよね。将来どう役に立つのか、まったく分からない。そこに母親が来て言うわけです。勉強しなさい。勉強したらいい大学に行けるから。いいところに勤められるから。あんたが苦労しないから。

うるせーよ、って思うじゃないですか。

ボクもそうでした。うるせーよ、そんなの分かってるよ、と。

いま振り返れば、母親が言っていたことは間違っていません。方向としては、たぶん合っていた。でも、あのときのボクは受け取れなかった。

じゃあ勉強したくなかったのかというと、そうじゃないんです。頭が良くなりたいとか、知識が欲しいとか、頭の回転が速くなりたいとか、そういうのは普通に思っていた。みんな思っているはずなんですよ。

変わりたいとは思っている。でも、変えられたくはない。

これ、めちゃくちゃ分かるんです。ボク自身がそうなので。

意外と頑固なんですよ。うちの妻に聞いてもらえれば分かります。誰が妻に聞くんだって話ですけど。昔は本当に、人に変えられたくなかった。この人すごいな、と思う人にアドバイスをもらえば「ちょっとついていこう」と思う。でもそれ以外は、ほぼシャットアウトでした。

いまは少しマシです。吸収できているのか、跳ね返しているのかは分かりませんが、クッションくらいは持てるようになりました。だいぶ丸くなった、とも言われます。

でも、根っこは変わっていません。変えられたくない。

だからこの言葉を聞いたとき、いや本当にまさにそうだな、と思ったんです。

🐴 定数をいくら殴っても

じゃあ、どうすればいいのか。

まず持つべきは認識だと思っています。あの人は変わりたくないんじゃない。変えられたくないんだ、という認識です。

チームを引いている方、経営者の方。周りを見て
「なんであいつら変わらないんだ」
「なんでもっと強くなろうとしないんだ」
「なんで稼ごうとしないんだ」
そう思うことがあると思います。その苛立ちは間違いじゃありません。なぜなら、あなたがいくらガミガミ言っても変わらないから。事実として、変わらないんです。

馬を水辺に連れて行っても、水を飲むかどうかは分からない。

よく言われる話ですよね。連れて行くところまではできる。でも飲むかどうかは、馬が決める。

その人が「なるほど、じゃあこうやってみようかな」と思って試すかどうか。ここは完全にアンコントロールです。こちらからは触れない。

変数と定数、という言い方をします。定数のところにいくら力を注いでも、答えは動きません。だったら、変わる可能性のある変数のほうに、ちょいちょい語りかける。時間はそっちに使ったほうがいい。

俺が教えてやってるんだ、という顔でガミガミ言う。あれは定数を殴っているようなものです。

💧 水一滴をいいタイミングで

昨日ボクがクライアントさんの前で発表した内容も、それで誰かが変わるとは思っていません。

変わらないんです、あれくらいでは。ほとんど変わらない。

けれど、何かをパッとひらめく。何かをちょっと切り替える。そのきっかけくらいにはなるかもしれない。そして大事なのは、そのあとなんですよ。そこからその人がどうするか。

きっかけって、本当にちょっとしたことなんですよね。水一滴くらいの感じだと思います。その一滴が、じわーっと広がっていく瞬間がある。そこで初めて「やってみようかな」となる。

その一滴を、いいタイミングで垂らせたとき。すごく感謝されたりします。あの人、ちょっと変わってきたかもしれないな、と思える瞬間もある。あれは嬉しいですよ。

そしてこれは、誰にでもできることだと思っています。特別な才能じゃありません。だってみんな、他の人が生きていない人生を生きているんですから。あなたにしか垂らせない一滴が、必ずあります。

🧭 言い続けるしかない

とはいえ、ボクも聖人じゃありません。

なんで変わらないんだろうな、と思う人はいっぱいいます。いまでも。

前は、そこで頑張っていました。変えようとしていた。いまは違います。人は変えられない。でも、変わりたくないわけじゃないだろう。だったら、言い続けるしかない。

高圧的に言うんじゃなくて、「こうじゃないですかね」「こうだよね」と、少し寄り添う形で言い続ける。それしかないな、と思って活動しています。

変えようとするのは、やめました。でも、言うのはやめない。

そのあいだのどこかに、一滴を垂らすタイミングがあるはずなんです。


本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も楽しむためにやるかめっちゃやるか。
選択はあなた次第。

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「経営の"進まない"を"進む"に変える」No.3代行をしています。
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