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ビジネスは何が目的か

『The Giver』

澤円さんの著書。

これまで、澤さんの本はほとんど読んできました。
ただ、今回の本の読み方は特殊です。途中まで読んでは、読みかけの本をそのまま人にあげてしまう。
しかも1回や2回じゃありません。4回も5回もやりました。
おかげで一冊を読み切るのに、時間がかかりました。

こんにちは。
No.3代行事業をしている、複業CEOのウエツです。
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「普通の人生」に疑問を感じ、転職やパラレルワークで「普通」をぶっ壊しにいったら、気付けば10社で複業していました。

生き方は何通りもあっていい。
あなたの「普通」も、ちょっと揺さぶれたら嬉しいです。

元ネタはこちら⏬


『The Giver』、ようやく読み終えました。

読み始めたのはだいぶ前です。途中でほかの本を挟んだり、読んでいる最中の本を人にあげてしまったりして、なかなか自分の分が進まなかった。原因ははっきりしていて、50ページくらい読んだ時点で「あ、これめっちゃいい本やん」となってしまったからです。

普通は、全部読んでからすすめますよね。ボクは違いました。途中まで読んではあげ、また買って、途中まで読んではあげる。よく分からない修行のようなことを4回か5回繰り返して、最後にようやく自分で最後まで読み切った。それくらい、渡したくなる本だったということです。

ギバー、テイカー、マッチャー。与える人、奪う人、その間でバランスを取る人。ビジネスをされている方なら一度は聞いたことがあると思います。この本はその分類の説明というより、「今のこの世の中で、ギバーはどう生きていけばいいのか」が書いてある本でした。

だからリーダーや社長にこそ読んでほしい。受け取る側が何を考えているのかを、想像しながら読めますから。しばらくは布教活動です。会う人ごとに配ってやろうと思っています。

そもそもボクが複業CEOなんてことをやっているのも、澤さんの考え方に触れたからです。澤さんご自身も複業をされていて、その思考を追いかけているうちに、気づけば自分もそちらへ流れていた。サイボウズの青野さんの考え方も好きで、平等ではなく公平、という発想はずっと自分の中に残っています。この2人を追いかけていたら、だいたい今の思考にたどり着いた感じです。

で、この本の終盤に出てくる話を、今日は自分の言葉でしてみます。

💼 ビジネスの目的は2つしかない

ボクは、ビジネスの目的は2つしかないと思っています。

1つは、マイナスをゼロにすること。今なにか課題を感じている状態に、プラスを足してゼロに戻す。困りごとを解決するサービスやツールがこれにあたります。

もう1つは、ゼロをプラスにすること。今のままでも別に困っていない、そこそこ幸せだし楽しい。そこにさらに何かを足して、もっと楽しく、もっとハッピーにする。

どちらもプラスを提供している点では同じです。違うのは、課題を消すためのプラスなのか、幸せを増やすためのプラスなのか。それだけ。

そう考えると、ビジネスは何にせよ、人をハッピーにするためのものなんですよね。ここがベースにないまま走り出したものは、どこかで必ず無理が出ます。

🚫 人が不幸になるならビジネスじゃない

逆に言えば、人を不幸にしているものはビジネスではありません。

相手が損をして、こちらだけが得をする。それは搾取ですし、極端に言えば詐欺です。お金は動いているし、数字だけ見れば売上も立っている。でも中身はまるで別物です。

ギバーの根っこも、たぶんここにあります。先に与える。相手が幸せになる。だからこそ、それが価値として認められて、報酬という形で返ってくる。

順番が逆になっていないか。まず自分がもらう前提で組み立てていないか。これ、意識していないと簡単にズレます。ボクもときどき立ち止まって確認しています。

ちなみに、Cybozuとう会社をご存知ですか?

kintone、サイボウズOffice、Garoon。ノーコードのツールをいくつも出しているSaaSの会社ですが、ボクが好きなのは製品そのものより、その手前にある考え方のほうです。

全員に同じものを配るのが平等。一人ひとりの状況に合わせて、必要な人に必要なだけ届けるのが公平。この2つはまったく違います。

与えるという行為も、たぶん同じです。誰にでも同じ量を配ればいいわけじゃない。相手が今どこで困っていて、何があれば前に進めるのか。そこを見ないまま渡したものは、たいてい使われずに終わります。ギバーの本を読みながら、ずっとこの話とつながっているなと思っていました。

🤔 誰かを幸せにしているか

とはいえ、日々仕事をしていて「今、ボクは誰かを幸せにしているぞ」なんて実感、ほとんどないと思うんです。

クライアントワークをしていても、目の前にいるのは担当者さんや社長。その先のエンドユーザーの顔は、まず見えません。ボクがやっているNo.3代行も企業のサポートですから、同じです。会社の課題を解決して、その会社のお客さんが最終的に幸せになる。かなり間接的な幸せの作り方をしています。

課題解決そのものに力があるのは間違いない。ただ、それが誰の笑顔につながっているのかは見えにくい。だからこそ、ボクにはもう1つ、必ず置いている目的があります。

その会社で働いている人が、働くことを楽しいと思えるかどうか。

ここです。

業務効率化をやっていると、たまにすごい瞬間に立ち会えます。今まで1時間かかっていた作業が、15分で終わる。目の前で「うわー」と声が出て、顔がぱっと変わるんです。あれは何度見てもいい。以前「こんな顔が見たかった」という放送をしましたが、まさにあの感覚です。

面倒だ、煩雑だ、とずっと思っていた仕事がある。それを課題として正面から扱って、仕組みやツールで簡単にしていく。すると、その人の中に「なるほど、こういうやり方があるのか」という発見が生まれる。成長を感じたり、やりがいを感じたりしたときに、人は楽しいと思う。幸せだと感じる。

社長の課題を解決した結果として、現場のスタッフが「この会社で働くの、けっこう楽しいな」と思ってくれる。ボクが作りたいのは、その環境です。クライアントの課題を解決するのは、やらなきゃいけない仕事であり、やりたい仕事でもある。でもその先に、こっちの目的がちゃんと立っている。

🐶 最後に喜んでいるのはいつも人

分かりやすい例を1つ。

ペット向けのサービスを考えるとします。犬や猫が快適に過ごせるようになったとき、喜んでいるのは誰でしょうか。犬もうれしいのかもしれません。でも、はっきり価値を感じて、お金を払っているのは飼い主さんですよね。

結局、最後に「よかった」と思うのは人なんです。人が幸せを感じるところにしか、価値は生まれない。

だから商品やサービスを考えるときは、ここに戻ってくればいい。これは誰の、どんな状態を、どっちに動かすものなのか。マイナスをゼロにするのか、ゼロをプラスにするのか。それすら決まっていないものは、たぶんまだ売り物になっていません。

人を幸せにすることにきちんとフォーカスして、そこから仕事を組み立てる。

そうすると、自分が思ってもいなかった評価をもらえたりします。想定していなかったところに価値を感じてもらえたりもする。ボク自身、何度もそういう経験をしてきました。狙っていないところで喜ばれるのは、単純にうれしいです。

これからビジネスを始める方、ソロプレナーとしてやっていこうという方。何を出すか、いくらで売るか、どう広めるか。その前に一度だけ考えてほしいことがあります。

これは、誰を幸せにするものですか。

何をやっても、どんな商品やサービスを出しても、絶対にここへ戻ってきます。人が幸せにならないところに、価値は生まれない。価値を感じてもらえなければ、報酬にもならない。

答えが出ないうちは、まだ動かなくていいと思います。答えが出たなら、あとはやるだけです。


本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も楽しむためにやるかめっちゃやるか。
選択はあなた次第。

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