副業から売上3,500万円へ──TikTok Shop発、“なりたい自分”を叶える新しい働き方
TikTok Shop Editor’s File Vol.4
ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」は、アプリ内で商品の販売から購入が可能となるEC機能「TikTok Shop」を、2025年6月30日より日本で提供開始しました。「TikTok Shop」は、自分に合った魅力的なコンテンツをTikTok上で発見し、購入できるサービスです。ショッピング動画やLIVE配信を通じてユーザーはお気に入りのアイテムに出会い、その場で購入が可能となる新しい購買体験を「ディスカバリーEコマース」と位置づけています。
本連載「TikTok Shop Editor’s File」では、世界で17か国目の展開となる日本市場において活躍するセラーやクリエイターの皆さまに焦点を当て、リアルな声と挑戦の軌跡をインタビュー形式でお届けします。
「TikTok Shop Editor’s File」 Vol.4 は、TikTok Shopでクリエイターとして急速に売上実績を伸ばしている会社員の井上さんに、副業からのスタートでどのように道を切り拓いてきたのか、今後の展望まで話を聞きました。

会社員から専業クリエイターへ。井上さんが築いた“再現できる”成功の道
TikTok Shopが日本でローンチされた2025年夏。そのわずか半年後、副業として始めたクリエイター活動で、累計売上約3,500万円を記録した人物がいる。
TikTokアカウント「@inonolife」で活動する井上さん。彼は、もともとTikTok Shopの裏側でクリエイター支援を行っていた“仕掛ける側”の人間だった。
本業を続けながら、限られた時間の中で投稿と配信を積み重ね、仕組み化し、成果を上げていく──。
その過程には、誰もが真似できる戦略と、思わず背中を押されるような言葉が詰まっていた。
「まずは自分がやってみせる」──裏方から表舞台へ
TikTok Shopのクリエイターエージェンシーに勤務し、事業責任者として数々の運用支援を行っていた井上さん。クリエイターの活躍が広がる一方で、現場では「始め方が分からない」「続け方が難しい」といった“立ち上げや継続”に関する相談も多く寄せられていたという。
「TikTok Shopがこれだけ伸びているからこそ、挑戦する人がもっと前向きに踏み出せるはず。そのために、自分がまずやってみせたかったんです」
2025年10月、副業として活動を本格スタート。平日は出勤前後、週末は撮影と編集に集中し、4か月間で動画161本、LIVE配信44回を投稿した。仕事を続けながらでも成果を積み上げられる運用スタイルを、自ら体現してみせた形だ。

“再現できる成功”を支える投稿と商品選定の工夫
井上さんの売上構成比は動画79%、LIVE配信21%。動画では再現性のあるヒット構成を15本以上に複製し、1本1時間以内という制作効率も強みだ。
「フィードで流れ続ける動画は資産。売れた構成を複数展開して、無駄なく効果を出す」
同時に、成果の土台になっているのが商品選定の精度である。井上さんは感覚だけに頼らず、どの商品がどれだけ売れているか、どの動画が成果を出しているかをTikTok Shopのクリエイターセンターや、第三者ツールで分析し、売れている動画の構成を研究。そのうえで、自分の使用体験を重ね合わせてコンテンツを組み立てている。
動画で扱う商品は、ビフォーアフターが一目で伝わるものや、これまで市場になかった新しい切り口の商品を優先的に選ぶ。一方、LIVE配信で主力となる食品カテゴリーについては、他のECプラットフォームですでに実績のある人気商品をリサーチし、需要の裏付けがあるものを選定するという。
また、実際に自分で使用し、公式レビューやユーザーの声も確認しながら「自分だけの主観になっていないか」を検証するプロセスも欠かさない。紹介する商品ジャンルは、食品・家電・メンズウェアが中心だ。
「自分が使って、リアルに語れるものだけを扱う」という姿勢から、自分の言葉で説明できない商材は選ばない。食品はLIVEで、メンズウェアはビフォーアフターが映える動画で。商品特性に応じてメディアを使い分ける設計も、成果を支える重要な戦略となっている。
LIVEは“熱量”ではなく“信頼”で売る
TikTok LIVEにおける井上さんのスタイルは、“熱さ”よりも“信頼”だ。視聴者との対話を軸に、コメントへ反応しながら商品を丁寧に紹介する。
「今だけ安い」ではなく、「なぜこの商品が自分にとって価値があるか」を伝える。そのための仕掛けがLIVE限定セールだ。
「セールは、購買を押しつけるものではなく、理解を深めてもらうきっかけ。セールのタイミングや回数も、意図して設計しています」
中でも彼が重視する指標が、GPM(千回表示あたり売上額)。GPMが高ければ、配信は“有益なコンテンツ”としてアルゴリズムに評価され、より多くのトラフィックを呼び込む。たとえば、一度の配信で複数の商品を扱う際、セールのピークを複数設けて視聴者の集中を維持。瞬間的にGMVを引き上げる仕掛けが、結果につながっている。
そして、こうしたLIVEの仕掛けを実現するには、セラーとの信頼が不可欠だ。配信前の価格交渉、セール設計、スケジュール調整に至るまで、Lark(ビジネスチャット)で密にやり取りを重ねている。
「自分だけが成果を出すのではなく、“一緒に結果をつくる”という姿勢を持つこと。そうすれば、自然と次のチャンスが広がっていきます」
「選ばれる側」から「共に結果をつくるパートナー」へ
TikTok Shopで成果を継続的に出すには、セラーとの関係構築がカギになる──それが井上さんの信念だ。ときには、人気商品のサンプル承認を待たずに自腹で購入して動画化。「スピードと信頼の両立」を優先するその行動が、セラーからの信頼を高め、次の協業へとつながっている。
また、紹介頻度や配信時間の積み重ねが、パートナーとしての“証”になる。
「よく紹介してくれるクリエイターを、セラーさんはちゃんと見てくれている。信頼は回数の中に宿ると思っています」
やりとりにはLarkを活用し、リアルタイムで柔軟にすり合わせ。価格、セール、配信内容──あらゆる要素を“共につくる”姿勢が、長期的な関係を育んでいる。

TikTok Shopをキャリアに変える──“専業”という次のステップ
副業として始めた活動は、今や井上さんのキャリアの軸となりつつある。半年間で累計売上3,500万円という結果を出しながらも、彼は浮かれず、次の成長率を静かに見据えている。
「TikTok Shopは、いままさに成長フェーズ。その成長と自分の成長率を掛け合わせて、未来を設計しています」
たとえば、2026年1月の井上さんの売上は前月比2%の成長。多くのクリエイターが試行錯誤する中で、自らの“設計”で数字を着実に積み上げてきた。
将来的には、撮影・編集・配信・交渉を分担できるチーム体制を構築し、さらなるスケールアップを目指す。TikTok Shopは、ただの副業や趣味では終わらない。「伝える力」があれば、それは確かなキャリアへと変わっていく。
はじめる人すべてに伝えたい──「結果は、必ず出る」
「最初の3ヶ月は、結果が出なくて当然。でも、積み重ねた動画は、やがて“資産”になる」
TikTok Shopは、運ではなく、設計と継続の積み上げで成果が出る世界だ。副業でも、未経験でも──“伝えたい”という気持ちさえあれば、誰にでもチャンスがある。
売上という成果だけでなく、自分の言葉で伝えた価値が誰かの手元に届く喜び。自分らしく働く自由。そして、自分で未来をつくっていく力。井上さんの歩みは、TikTok Shopという新しいフィールドが、誰にとっても「なりたい自分」を叶えられる場所だということを、静かに、しかし力強く証明している。
※記事内の取材内容および数値は、すべて2026年2月上旬時点の情報に基づいています。記事公開時点では変更の可能性もありますので、予めご了承ください。
