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入江の突堤 Tinny Bubbles 8

<The dock of the day

by Steve Cropper and Otis Redding

Sittin' in the mornin' sun
I'll be sittin' when the evenin' comes
Watchin' the ships roll in
Then I watch 'em roll away again

I'm sittin' on the dock of the bay
Watchin' the tide, roll away
I'm sittin' on the dock of the bay
Wastin' time

I left my home in Georgia
And I headed for the Frisco Bay
'Cause I've got nothin' to live for
Looks like nothin's gonna come my way, so

I'm just come sittin' on the dock of the bay
Watchin' the tide roll away
I'm sittin' on the dock of the bay, wastin' time

Looks like nothin's gonna change
Everything seems to stay the same
I can't do what ten people tell me to do
So I guess I'll remain the same

I'm sittin' here restin' my bones
And this loneliness won't leave me alone
This two thousand miles I roamed
Just to make this dock my home
Now I'm just sittin' on the dock of the bay

Watchin' the tide roll away
Sittin' on the dock of the bay
I'm wastin' time

(大意)朝の光の中で座っている
きっと夕方になるまで座っているだろう
船が入ってきたり出ていくのを見ながら

入江の突堤に座っている
波の行き来を眺めて
何をするでもなく座っている

故郷を離れて何か探しに大都会へ向かった
結局何も手に入れられなかった

何も変わらないように見える
全てが同じままでいるようだ
みんなが僕にやれと言ったことを僕はやらない
だって結局同じことだから

波の行き来を見て
入江の突堤に座り
僕は何をするでもなく過ごしている>


窓から入ってくる光の眩しさで目を覚ました
僕は電車に乗っていて窓の外には海が見えた
4人掛けの座席には僕だけが座っていて客車には他に2、3人の乗客がいるだけだ。

酷い二日酔いで、どうして自分がここにいるのか分からない。
しばらく、ぼんやりと窓の外を見ているうちに段々昨日の記憶が蘇ってきた。

会社の先輩が、仲の良い業界の人達と、千葉の海辺に有るコテージを借り切って一泊するというのを聞いて、先輩にお願いして連れてきてもらったのだが、又酔っ払って大暴れをし、コテージから真夜中に追い出されてしまったのだ。

確かコテージから駅までは、車で30分ほど掛かったはずだが、どうやって駅まで行きどこで朝まで過ごしたのかはまるで覚えていない。

持ってきたカバンも無いし、ポケットを探っても財布も携帯もない。
真夜中に畑のような所を延々と歩いていたような気がする。

さあ、どうすればいいんだろう?何も思いつかない。
海の見える方向からするとどうやら家とは逆方向の電車に乗っているような気がする。

週明けに迷惑をかけた人たちと顔を合わす事を思うと、何だかこのままずっと電車に乗ってどこかに行ってしまいような気がしてきた。

所詮、僕にはまともな社会でまともに振る舞って居場所を見つける事なんてできないんだ。小さな事やどうでもいいような事が受け入れられず、苛立ち、酒の力を借りて人を罵り、逆に罵倒され、排除される事の繰り返しにはもううんざりだ。

頭痛と吐き気に襲われながら、キラキラ光る海原を眺め、どこに行くとも分からない電車に揺られていた。


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