40代からのキャリアシフト:「人生のサバティカル」をとってみました ― 6か月間の挑戦と気づき
NOTEを書き始めて、約5か月。これまでほぼ毎日投稿してきました。
前職の会社を退職したのが2月末。そのあたりからNOTEを書き始めました。2月は有給休暇の時期でもあったので、7月末までの6か月間を「人生のサバティカル」として過ごしていました。
私にとってのサバティカル
「サバティカル」とは、一定の年数勤務した従業員に与えられる長期休暇を指します。大学の教授が取る仕組みとして有名ですね。
私の中でのサバティカルの定義は、完全休養ではなく、次のステップに進むための必須期間。
充電というより、インスピレーションを受ける機会だったとも言えます。
20年の社会人経験の中でトップスピードで走ってきたので、次に進むためのギアチェンジが必要でした。
特に最後の10年間は海外勤務で、現地企業の社長を務めながら、日本本社のマネジングディレクター&エグゼクティブコミッティメンバーも兼任。集中力も速度も要求される日々で、体力的にも精神的にもフル稼働していました。
半年で見えてきたこと
改めて半年を振り返ると、この期間の大きなテーマは 「今まで当たり前だったことをやめてみる」 ことでした。
私にとっては、「これまでの当たり前」を「続ける」ことよりも、その当たり前を「やめる」決断のほうが、想像以上に難しく、大変でした。
それでも、この選択こそが、自分の視界を大きく変えてくれたのだと思います。
具体的には、この半年間、これまでの延長線上にある仕事(研修や組織コンサルティングなど)は意図的にお引き受けせず、「新しくて、面白そう」と思えることだけを、最小限ではありますが引き受けるようにしました。
教員としての活動や、従来の延長線上にある仕事を極力減らし、その代わりに次のようなことに取り組みました。
NOTEを書く
旅をする
今までやってこなかったことを思い切りやる
会社員時代あまりに予定がたくさんあり忙しい日々を送っていたので、サバティカルに入ると、時間を持て余すかと思いましたが、それは杞憂でした。
ふたを開けてみると会社員時代よりもやりたいことが多く、毎日がやりたいことに囲まれ、会社員時代よりも時間が足りないと思うくらい、時間が過ぎるのがあっという間でした。
ただ、時間に縛られているのではないので、時間の柔軟性は高く、追われる感覚もなく、のびのびと時を過ごせた感覚です。
新しくやったこと(もしくはこの期間に集中してやっていたことは)は数多くあるのですが、代表的なことだけをまとめておきたいと思います。
この半年で取り組んだこと
1. 日本に10年ぶりに住む準備
日本に帰国するのは10年ぶり。久しぶりの引っ越しでは、役所手続きや生活のセットアップに多くの時間を使いました。
マイナンバー取得や住民票登録など、日本の行政サービスを利用するのも10年ぶり。
シンガポールで暮らしていた間は、効率的な一元システムが当たり前になっていたので、日本の行政手続きにはまだ進化の余地があると感じました。
そして。もともと日本で暮らしていたとはいえ、この10年間の変化は大きく、生活感覚を取り戻したり、生活のセットアップをするには少し時間が必要でした。
住環境の変化をキャッチアップするだけでも、かなりの時間を要しましたが、そのプロセス自体がとても刺激的で、新鮮な体験となりました。
2. 会社設立関連
日本で初めて会社を設立しました。シンガポールやタイでの会社設立経験はありましたが、日本では今回が初めてです。
まず驚いたのは、紙ベースの作業の多さと手続きの複雑さでした。(もっと効率的にできるのでは…と思うほどでした。)
会社や個人の銀行口座開設にも多くの時間を要しました。海外でも銀行関連の審査は厳しいのですが、日本の場合は「審査の厳しさ」というよりも、書類の数が非常に多く、手続きに手間がかかるという印象でした。
さらに会社を設立すると、様々なオペレーションが発生し、対応すべきことが次々と出てきます。ここでは、海外での会社設立経験が大いに役立ちました。もし私が企業勤めのままで、こうした業務経験がなかったとしたら、もっと苦労していたと思います。
3. 登壇・講演活動など
国際会議やSDGsカンファレンス、スポーツマネジメントのシンポジウム、ホテルマネジメントのプログラムなどに登壇しました。
会社員時代には想像もしなかったテーマでの登壇でした。
国際会議やSDGsカンファレンスも、これまであまり積極的に参加してこなかったため、今回の出席は大変よい経験になりました。
また、スポーツマネジメントは大学院時代の専門分野でしたが、キャリアの中では長くスポーツビジネスから離れていました。ここにきて、スポーツビジネスの仕事に戻ってこれて幸せです。
さらに、ホテル関連は航空業界と並んで今後貢献していきたいと考えている分野です。これからも日本のサービスが世界一!になることに微力ながら貢献したいです。
これらの登壇機会は、今まで身を置いていた業界とは異なる分野であったため、とても新鮮な機会でした。
このサバティカル期間中に、(今まで機会はなかったけれど)自分の関心の高いテーマで登壇の機会をいただけたことは、本当にありがたい経験でした。
4. 発信とNOTE
NOTEを5か月間、ほぼ毎日投稿しました。普段考えていることを言語化し、自分の頭の整理にもなりました。
読んでくださる方がいることは本当に励みになりました。
5. 予防医療など
海外での10年間は、人間ドック以外の予防治療を受ける機会がほとんどなく(予防医療は駐在員保険の対象外であるため)、帰国と同時に、予防と早期発見を目的として様々な科を受診し始めました。
年齢的にも予防と早期発見の重要性が増してきており、予防に時間やリソースを投資することは欠かせないと実感しています。
病院で検査を受けるだけでは十分ではなく、日々の生活習慣を見直しながら予防をしていくことが大切だと感じました。
そのため、運動・食生活・睡眠には特に時間を割くようになりました。
運動は主にマシーンピラティスと有酸素運動。
食事は、予防医学の知識を参考に、食べるものや食べ方を工夫していますが、「体に良いものを積極的に摂る」よりも、「自分に合わないものを摂らない」ほうが私の場合は体調管理しやすいと感じています。
また「食べたいものを我慢する」という発想は持たず、無理なく続けられるスタイルを大事にしています。
睡眠に関しても、睡眠時間を確保するだけではなく、質にも目をむけ、デバイスで日々の変化をはかりながら、最適な睡眠がとれるように睡眠の優先順位を上げています。
6. 最も時間を使ったこと ― 旅とホテル巡り
この半年で一番時間を費やしたこと。それは「旅」です。ホテルステイと飛行機に乗ることは私の趣味の1部です。
国内外を巡り、大好きな飛行機&ホテルステイを思う存分楽しみました。
ヨーロッパやアジア、オセアニアなど、訪れた場所は数え切れません。
日本でも1度行ってみたかった土地に足を運ぶことができ、大満足です。
おそらく、この半年のうち半分以上は海外で過ごしていたのではないかと思います。
オーストラリア・シドニー、タイ・バンコク、韓国・ソウル(半年で2回)
ミュンヘン(半年で2回)、ポルト、リスボン、アムステルダム、チューリッヒ、ジュネーブ、バルセロナ、コペンハーゲン、プラハ、ウィーン、ドゥブロニク等に行っていました。
アブダビを経由して欧州に行った旅程もあったので、アブダビにも寄ればよかったです。
サバティカルの意味
こうして振り返ると、この半年は「休む」ではなく 「次のステップに向けたインスピレーション期間」 でした。
何をやめるのか。
何を選ぶのか。
そして、どんな景色を見に行くのか。
その問いに向き合い、これまでやってこなかったけれど本当はやりたかったことに時間を使えたことは、これからの活動への大きなインスピレーションの源となりました。
これこそが、私にとってのサバティカルでした。
この期間の経験からの学びについては、次の記事でお伝えします。
(つづく)
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