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基盤整備を進めつつ、一緒に考えませんか

この8月の終わりに、急いで夏休みの宿題を終わらせるように、4本続けて同じ文脈に位置することを書きました。

不祥事が起きるたびに「順法意識が低い」と説明されること。宣言を義務付けても効かないこと。AIには権限を絞り監視を入れるのに、人には意識を求めていること。そして、再発防止策が範囲も対応関係も書かないまま積み上がっていくこと。

一人で書いていても、この構造は動かない

処方も書きました。範囲と対応関係を確かめる。宣言でなく検知に回す。客観性を失う場面で個人の判断に委ねない。どれも個別の現場では、その状況にあてはめながら活用できると思っています。

ただ、効くのは個社の中だけです。

不祥事のたびに全員へ一律の義務が課される流れそのものは、一社の工夫では止まりません。

多言語で調べてみたら、この形は日本に固有のものですらありませんでした。26カ国・200年分のデータで、規制はスキャンダルへの反応として生まれ、そして不正を減らしていない、という研究がありました。

つまり、私が書いていたのは世界中で200年続いている構造への文句だったわけです。

一人で動かせるものではないかなと思いました。

集まりを作りたいと思っています

一人で動かせないので、問題意識を持っている方と協力しながら、何かできないかなと思っています。

形は、まだ決まっていません。オンラインにするか集まるか、何人くらいか、どのくらいの頻度か。

だから、興味を持ってくださった方で集まって、人数と顔ぶれが分かってから、相談しながら形を決めようと思います。

対象も広く考えています。コンプライアンスの担当者に限りません。
この構造に巻き込まれている側 ── 現場で手続きを増やされている人、経営で説明を求められている人、監査や法務でその間に立っている人。

むしろ立場が違うほうがいいと思っています。

声をかけてもらえたら

このあたりを一緒に考えてみたい、という方は、記事へのコメントやLinkedin、ニュースレターへの返信、なんでもいいので教えてください。

基盤のほうも、作り始めます

集まるだけでは足りないとも思っています。話すための共通の基盤が要る。

コンプライアンスやリスク管理の議論が噛み合わないのは、たいていそれぞれが別の場所の話をしているのに、同じ言葉を使っているからです。

リスクやコンプライアンス、ガバナンス、内部統制など、使う人によってイメージしている内容がかなり違うなと感じています。

なので9月から、この領域を体系としてまとめて少しずつ書いていきます。リスクマネジメント、コンプライアンス、クライシスマネジメント、グローバルガバナンス、海外子会社管理。生成AIで何が変わるかを交えつつ、書き切るまで続けます。

一本ずつは読み切りですが、並べると地図になるように書きます。この地図が、一緒に考えるときの下敷きになるはずです。

私の考えや経験をもとに書いていきますが、足りなかったり間違ったりしているところがあると思うので、私一人で作って配るのではなく、協力してくださる方と一緒に作りながら直していきたいので、読みながら違和感があったら教えてもらえると嬉しいです。

何人集まるかは分かりませんが、二人でも始めようと思います。 少しだけ覗いてみたいという方も大歓迎です。

書いてばかりではなく、何か動かすほうにトライしてみようと思います。

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▶️ YouTube「コンプライアンスの地図」(記事の音声版):

出典

  • 26カ国・1800年から2015年のスキャンダルと規制の関係については、Hail, L., Tahoun, A., & Wang, C. "Corporate Scandals and Regulation," Journal of Accounting Research 56(2): 617–671 (2018) による。別の記事で詳しく扱っている。

  • 本稿で触れた各国当局の文書、および規制量の把握状況については、この8月に書いた各記事の出典欄に記載している。

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