雪に淀らむ(ゆきによどらむ)
それは
透き通ることを
拒んでいるように
足跡さえ
輪郭を失い
重さだけが
沈殿していき
やがて
鈍色の静寂に
肺を浸す
空と地に
境界はなく
肩の上の
名残りを忘れ
じんわり
布に滲むと
透明になった白が
濁りはじめる
さよならを
言い損ねたものたちが
雪に淀らむ
この雪の下で
腐ることもできずに
溜まっている
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