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15歳の息子へ渡す、お金の地図。〜綺麗ごとじゃない世界を、しなやかに生きる〜

15歳になったあなたへ。

あなたが生まれたとき、お母さんはあなたの将来の教育費のために「つみたてNISA」をはじめました。それと同時に、自分が持っていた株を売却する「練習」を始めてみることにしたのです。

「資産運用」や「投資」と聞くと、なんだか難しくてお金を増やすためのゲームのように思えるかもしれません。けれど、お母さんがこの体験を通してみなさんに伝えたかったのは、お金とは「自分と大切な人の暮らしを守り、未来の可能性を広げるための道具」だということです。


やまほどの小さな失敗の先に、残ったもの

お母さんはこれまで、日々の暮らしの中でたくさんの小さな失敗をしてきました。安さに惹かれて使わないものを買ったり、流行りに乗って自分に合わない選択をしたり。失敗した直後は「またやってしまったな」と落ち込むこともありました。

けれど、そうしたやまほどの小さな失敗を重ねていくうちに、自分にとって「何が本当に実用的で、何が価値のあるものか」を見る目が、少しずつ養われていきました。

投資も、まったく同じでした。

失敗や迷いを繰り返した末に、お母さんの手元に残っていたのは、数々の試行錯誤を経て「本当に私たちの暮らしに役立っている」と実感できる企業や、「この取り組みや思いを心から応援したい」と思えた企業の株でした。

株を持つということは、ただ画面の数字の増減を追うことではありません。その企業が社会に提供している価値や、そこで働く人たちの挑戦を「手元のお金で応援する」ということです。失敗を経験したからこそ、お母さんは「自分が納得してお金を託せる場所」を選べるようになっていました。

役割を終えたお金を、未来の安心へ変える練習

けれど、あなたが生まれ、家族の暮らしのステージが新しくなっていく中で、お母さんはひとつの判断をしました。

応援するために持っていた株のひとつを眺め、「この株の応援としての役割は、もう十分に果たしてくれたな」と感じたのです。これからはずっと持ち続けるのではなく、私たちの今の暮らしや、これから広がっていくあなたの未来を支えるお金として、手元に戻そうと決めました。

ただ、長年大切に持っていたものを売るのは、意外と勇気が要ることでした。

将来、あなたが大きくなって本格的な教育費が必要になったとき、取り崩しの局面で慌てず、落ち着いてお金を準備できるようにしたい。そう考えたお母さんは、無収入の期間を活用して「徐々に売却する練習」をしてみることにしたのです。

年間15万円という小さな枠を決め、毎月少しずつ売ってみる。相場が上がった下がったに一喜一憂せず、決めたルール通りに静かに現金へと戻していく。その手続きひとつひとつが、未来のあなたを守るための大切な準備でした。

お金は、ただ貯め込むだけのものでも、ずっと同じ場所に縛り付けておくものでもありません。 必要な時には「応援」として社会に送り出し、ライフステージが変わった時には感謝とともに「安心」として手元に戻す。こうして自分の意思でお金を循環させていくことこそが、本当の資産運用なのだとお母さんは考えています。

綺麗ごとじゃない世界を、しなやかに生きるための3つのルール

これから大人になっていくあなたも、きっと自分でお金を稼ぎ、使い、貯め、時には運用していくことになります。世の中にはいろんな情報や甘い話があふれていて、時には失敗して落ち込むこともあるかもしれません。

その時に思い出してほしい、お母さんからの「お金の地図」のルールを3つ贈ります。

①失敗を恐れず、自分の糧にすること

一度も失敗しない人なんていません。大切なのは、小さな失敗を重ねながら「自分にとっての本当の価値」を見極める目を育てることです。失敗は敗北ではなく、自分軸を作るための貴重なデータになります。

②世間の流行りではなく、自分の納得で決めること

「みんなが得をしているから」「流行っているから」という理由でお金を動かさないでください。「自分が何を大切にしたいか」「心から応援したいと思えるか」という自分のものさしで判断すること。それが、お金に振り回されない一番の防具になります。

③決めた形に固執せず、しなやかに変化させること

一度「これが正しい」と思って手に入れたものでも、あなたや家族の成長に合わせて役割を変えていいのです。執着するのではなく、その時々の暮らしに必要な形へ、感謝とともに柔軟に姿を変えていってください。

おわりに

お母さんが自分のお小遣いを使い、小さな売却の練習を繰り返しながら重ねてきたこの時間。それは、ただ口座の数字を動かす作業ではなく、未来のあなたを守り、支えるための「静かな準備」でした。

自分のお金だからこそ、たくさん失敗もし、自分の頭で考え、心から納得できる扱い方を身につけることができました。

これから先、あなたが自分の道を選び、一歩を踏み出すとき。この経験と準備が、あなたの選択肢をそっと広げる小さな土台になれば嬉しいです。

綺麗ごとばかりではないこの世界で、お金という道具を上手に使いこなし、あなたらしくしなやかに人生を切り開いていってくれることを、心から願っています。

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tomori|いつか、あなたへ ここまで読んでいただきありがとうございます。 誰かにご馳走してもらうことが、私のエンジンです。 共感できたら、背中を押してください。いただいた温もりで、また書きます。