楽天RPP月30万垂れ流し→ROAS680%にした3つの自動化
結論:月30万の広告費がROAS 680%に変わった
楽天RPP広告、月予算30万円を毎月消化し続けていたのにROASは180%程度。
1円使って1.8円の売上にしかなっていなかった。
それがGASとKeepaを組み合わせた自動最適化で、ROAS 680%まで改善した。
広告費は40%削減、広告起因の月間粗利は-4.5万円(赤字)から+82万円に変わった。
広告費を垂れ流していた頃の話
EC歴3年目のある時期、楽天の売上が頭打ちになってきた。
当時の広告運用の実態はこうだった。
RPP入札額:感覚 + 競合の入札をざっくり見て設定
- 除外キーワード:一応設定しているが形骸化、80件程度で止まったまま
- 予算管理:月末に「また使い切ったか」と確認するだけ
- ROAS確認:月1回、管理画面を眺めて「まあこんなもんか」で終了
毎月30万円が自動的に消えていく仕組みだけは完璧にできていた。
最悪だったのは、**「広告費が高い=売上が伸びる」という思い込みが抜けなかったこと。**
実際は利益率の低いアイテムに広告費が集中していて、売れれば売れるほど赤字になる商品が全体の約15%存在していた。
月商800万のうち、広告起因の粗利がマイナスになっている商品がある。
それに気づいたのは、GASで売上データを整理し始めてから。
転機:「広告を人間が管理するのが間違いだ」と気づいた
楽天の管理画面は数値が多すぎる。
RPP一つとっても、キーワード別・商品別・時間帯別・デバイス別でデータが分散している。
人間が週次でこれを全部チェックして最適化するのは、構造的に無理がある。
「人間がやる仕事は判断基準を決めること。それ以降はスクリプトに任せる。」
その考えに完全に切り替えたのが転機だった。
やったのは3つだけ
①入札額の自動最適化(GAS + 楽天RMS API)
→ ROASが設定値を下回る商品の入札を自動で10%ずつ下げ、上回れば上げる
設定した閾値:
ROAS 300%以上 → 入札額+10%(露出を増やす)
- ROAS 150〜300% → 現状維持
- ROAS 150%未満 → 入札額-10%(出費を絞る)
これを週2回、スクリプトが全商品に自動で適用。
手動でやっていた「入札額の見直し作業」が週3時間 → ゼロになった。
GASから楽天RMS APIを叩いてレポートデータを取得し、スプレッドシートに集約。閾値判定→API経由で入札更新、という流れ。コードは100行程度で実装できる。
②除外キーワードの自動追加(GAS + 楽天サーチAPI)
→ クリックはあるが購入がないキーワードを検知し、除外リストに自動追加
具体的には:
クリック数 ≥ 20 かつ コンバージョン = 0 のキーワードを毎週抽出
- スクリプトが除外リストに自動で追加
これだけで無駄クリックが月3,200回 → 800回に激減した。
クリック単価30円として、月72,000円の無駄遣いが消えた計算。
除外キーワードは放置すると形骸化する。人間が手動で維持するのは限界があるので、自動蓄積の仕組みを作ることが大事。現在は340件以上まで自動で積み上がっている。
③Keepa連動の入札停止ロジック(GAS + Keepa API)
→ 競合が価格を下げて自社の利益率が一定ラインを割るタイミングで、RPP入札を自動停止
これが一番効いた。
「利益が出ない状況で広告費を使わない」という当たり前のことが、自動化するまでできていなかった。
具体的な仕組み:
Keepa APIで競合最安値を1時間ごとに取得
2. 競合価格 ≤ 自社販売価格 × 0.95 になった商品のRPP入札を一時停止
3. 競合価格が戻ったら自動で入札を再開
これにより「赤字覚悟の広告費」がほぼゼロになった。
楽天は価格競争が激しく、朝と夜で競合価格が数百円変動することがある。その全てをリアルタイムで追って入札調整するのは人間には不可能。Keepa APIはここで真価を発揮する。
ビフォーアフター
| 指標 | Before | After |
|------|--------|-------|
| 月間広告費 | 300,000円 | 180,000円 |
| ROAS | 180% | 680% |
| 広告起因の月間粗利 | -45,000円(赤字商品込み) | +820,000円 |
| 除外キーワード数 | 約80件(手動) | 340件以上(自動蓄積) |
| 入札管理工数 | 週3時間 | ほぼゼロ |
ROAS が4倍近く改善した要因の大半は「無駄な広告費を止めた」こと。
増やして改善したのではなく、止めるべきところで止めたのが本質。
まず最初の一歩
「GASもAPIもわからない」という方に、一つだけ。
**楽天の広告レポートをCSVでダウンロードして、ROASが150%以下の商品リストを作ってください。**
それだけでいい。
その商品の入札を今すぐ手動でゼロにする。それだけで今月の無駄遣いが止まる。
自動化はその後でいい。
「仕組みを作る前に、止めるべきものを止める。」
これが広告最適化の最初のステップ。ROASの低い商品をゼロにした翌月、粗利が上がっていればその体感が次のモチベーションになる。
もっと深く知りたい方へ
以下の記事では、さらに具体的な手順・ツール・設定方法を解説しています。
[在庫管理 月40時間→2時間 AI自動化3ステップ](https://note.com/tnioj_resale/n/nb420bb04f9ed)(100円)
- [1人ECで年商1.5億までいけた経営者マインド|外注前にAIで仕組み化する3思考](https://note.com/tnioj_resale/n/na31076be5a50)(100円)
- [自社EC自動化ツールを月額10万円SaaS化した3ステップ](https://note.com/tnioj_resale/n/nb96b9f41e40d)(100円)
EC業務の自動化で実際に成果に繋がった方法をまとめています。GASやAPI連携の実装レベルの内容が多いので、「本気でECを自動化したい」という方にはどれも参考になるはず。
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