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筆遊_アラビア語のメールが来た。

ある朝の衝撃

こんにちはトビラAIです。ここ数日は小さくて記事にならなかったものを発信します。
iPhoneに通知が来ました。思わず二度見。なんやこれはと思ったら、アラビア語だったのです。
出どころはマッキンゼー。

……え?
いくらなんでも、マッキンゼーが「世界展望」じゃなく「右から左への展望」を送ってくるとは思わなかった。

中身を翻訳すると「2025年8月の月間ハイライト」でした。
• 戦略が優れてると思ってる企業は5社に1社しかないよ
• リーダーはビジョンと包括力が大事だよ
• 国際貿易とかAI導入とかリーダーシップ育成とか頑張ろうね

……と、至極まっとうな内容。
なのに、通知で表示された瞬間は完全に「暗号か?」「文字化けか?」としか思えなかった。大変失礼なことですが…。
昔大学院にアラビア語を学んでいる友人がいて、逆に言うと私が知ってるアラビア語使いって彼だけだったので、本当になじみがないのです。

私のスマホより。ちゃんとリンクもある。

なぜアラビア語は右から左に書かれるのか?

アラビア語は世界で数億人が使う主要な言語ですが、独特なのは「右から左」に文字を書くことです。なぜそのようになったのでしょうか。そこには歴史的な伝統と実用的な理由が重なっています。

歴史的な背景

アラビア語はセム語族に属する言語で、その文字は古代から受け継がれてきました。

まず、紀元前1300年頃にフェニキア人が発明したアルファベットが基盤となっています。これが後にアラム人によって改良され、アラム文字となりました。アラム文字は右から左に書かれるもので、当時の古代オリエント世界で広く用いられました。
こうした歴史を背景に、セム語系の言語は徐々に右から左へ書く方向を選び取っていったのです。

実用的な理由

文字の向きには、古代の筆記方法が大きく関係しています。

紙が普及する以前、中東では石に文字を刻む文化がありました。右利きの人が右手に槌、左手にノミを持って刻む場合、右から左に進む方が自然で効率的でした。また、鉄筆で板や粘土に彫り込むときも、右から左へ進めた方が作業しやすかったのです。
つまり、当時の「書く」という行為が「彫る」に近かったことが、右から左という書字方向につながっています。

現代に残る伝統

現在でも、アラビア語のほか、ヘブライ語、ペルシア語、ウルドゥー語など、右から左に書く言語が存在します。いずれも古代の伝統を受け継いでいる言語です。

一方で数字は左から右に書かれます。これは数字がインド起源であり、アラビア人がその書き方を受け入れたためです。今でもアラビア語では「インド数字」と呼ばれています。

他の言語との比較

日本語も興味深い例があります。明治から戦後までは横書きが右から左でした。これは漢文の書き方の影響によるものですが、戦後に欧米の影響で左から右に変わりました。
このように、書字方向は文化や歴史に左右されることがよくわかります。

まとめ

アラビア語が右から左に書かれるのは、古代からの歴史的な背景、筆記具や作業効率といった実用的な要因、そして文化的な伝統が組み合わさった結果です。

文字は単なる記録の道具ではなく、文化や歴史を映す存在でもあるのです。

本稿作成に関してはtaddie7さんの『なぜ右から?なぜ左から?書字方向に隠れた歴史と文化』が大変参考になりました。ありがとうございました。


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