2026年8月8日(土)【わたしの箱庭日記】
夏の夜、涼しい。
【2026年8月9日(日)朝に加筆】
夏の夜は涼しい。
昼間はあれだけ暑かったのに、日が落ちると空気が変わる。
半袖で歩いていると、少し寒いくらいだった。
それが気持ちよくて、久しぶりに夜の散歩をした。
特に目的地はない。
ただ、家の近くを歩く。
昼間なら暑さに負けて、わざわざ歩こうとは思わない。
夜になると、同じ道でも少し歩いてみようという気になる。
札幌の夏は、昼より夜のほうが好きかもしれない。
短い夏の中でも、こういう夜はそれほど多くない。

そのままメガドンキまで行った。
夜でも店は明るく、人の出入りがある。
買い物をする人もいれば、何となくそこにいる人もいる。
駐車場を見ると、何人かが集まっていた。
いわゆる「集会」というやつなのだろう。
車のそばで話をしている。
こういう光景は、昔からあるような気もする。
けれど、24時間近く明るい店と大きな駐車場がある今の街だからこそ成立している感じもする。
夜なのに、そこだけ昼間の続きのようだった。

その中に、小さな子どももいた。
何時までいるのかは知らない。
どんな事情があるのかも知らない。
だから、外から見ただけであれこれ言うことではないのだろう。
それでも、夜だよ、と思った。
もう寝ていてもおかしくない時間である。
大人だけなら好きにすればいい。
しかし、小さな子どもがいると、少し見え方が変わる。
いかがなものかね、と思いながら、その横を通り過ぎた。
こちらには関係のないことなので、それ以上は考えないことにした。

帰り道は、やはり涼しかった。
さっきまで気になっていた駐車場のことも、歩いているうちに少し遠くなった。
夜の街には、昼には見えないものがある。
静かな道もあるし、まだ1日を終える気のない人たちもいる。
こちらはもう、1日を終える側である。
冷たい風に当たりながら、ゆっくり家へ向かった。
八月の夜なのに、少し寒い。
その寒さが妙に心地よかった。
明るい駐車場を背中に残して、わたしだけが先に夏の夜を閉じた。
