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2×12速・ディスクブレーキを全て機械式で組んでみた【ELVES】FALATH EVO■2024年10月22日更新

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広島県広島市にある『動く自転車屋』『自転車の便利屋』サイクルサービストグトの公式noteをご覧いただきありがとうございます。

美味しい缶ハイボールを見つけて『最高にハイってやつだ』状態になっている快適長持ち系自転車安全整備士のノーリー(店長)です。
台湾のウイスキーで『KAVALAN』(カヴァラン)というのがありまして、そのウイスキーと炭酸水だけでつくられたハイボールが缶に入っています。
香料や酸味料等の余計なものが入っていません。
ファンタァスティック!
缶入りのお酒を見くびっていましたが、どうやら最近は美味しいものが増えているようですね。


■トグトについて、連絡(利用)方法等

当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。
当店についてはコチラをご覧下さいませ。
当店に利用予約や注文・依頼等の相談連絡をいただく場合はコチラ↓
https://note.com/togt24/n/n56ab0347f829
↑をご覧いただき、ご理解いただいた上でご連絡いただけますと幸いです。

■買う前で良かった

さて、今回はバラ完組みのご依頼と作業の様子等をご紹介していきます。
数ヶ月前に、こんな相談をいただきました。

①【ELVES】FALATH EVO(エルヴス・ファラスエヴォ)のフレームセットを購入検討中。
②他のパーツのうち大部分はサイクルサービストグトで購入予定。
③2×12速・ディスクブレーキを全て機械式で組んでほしい。
④フレームサイズも迷っているので相談したい。

要約すると上記の通りです。
まずは対面にて身体測定(身長・股下・肩幅・腕長)を行い、イメージする主な使用用途をヒアリングしてフレームサイズをご案内することができました。
購入する前で良かったです。
さらにパーツも購入前だったので、使用用途やイメージする理想の姿をヒアリングし、上記③を実現するための提案もできました。
そして当店でほとんどの部品をお求めいただけたので、工賃も優遇料金となっています。
これが、当店がいつも発信している『工賃は状態や条件によって異なる』ということです。

今回はフレームサイズ決定→仮組み→ステム&ハンドルバー選定→本組みという流れになっています。

■まずはポジション決めのための仮組み

仮組みとは言え、できる箇所は本組みレベルまで作業を進めます。

ホイールは【ELVES】傘下のブランド【OROME】製です。

主な使用用途を伺ったので、それ用のベアリングチューンを施します。

もとのベアリングの状態が決して悪いというわけではありませんが、最適化を目指して分解・洗浄・脱脂といういつものパターンです。

当店のメイングリスとなりつつある【RED-I】ウルトラプレックス EP グリスと…

【SIX COMPONENTS】超高性能 極圧耐摩耗特殊潤滑剤を混ぜ合わせます。

グリスとオイルを混ぜ合せる場合は、それぞれの相性等も考慮しなければならないので、一般的にはおすすめしません。

この組み合わせは当店取り扱い製品であり、効果や耐久性も実証できたからこそ実現できています。

ベアリングに対してやることはフロントもリアも同じです。

ついでにホイールのセンター出しや、振れ取り作業も行います。

ホイール自体の良し悪しはもちろんありますが、最終組立・調整でその性能差は意外と大きくなるものです。

バルブ位置に対してタイヤのロゴを合せていますが、このあたりも当店ならご要望にお応え致します。
タイヤの指定空気圧表示がある部分をバルブ位置に合せることも可能です。

フリーボディーも一旦洗浄済みです。

それぞれに長持ち処理をしてあります。

ケーブルエントランスパーツは複数種類が同梱されているので、お使いのコンポに適応するものを使いましょう。

フレームの穴はどちらもこの形状です。

いかんせん、パーツの工作精度が高くないので、手直しは必要かもしれません。

ケーブルエントランスパーツは樹脂でできているため、割れやすいものです。
いざという時に交換できるよう、ボルトのネジに下処理をしておきます。

フロントディレイラー台座の固定が甘く、走行中に外れてユーザーさんがケガをしたという事例が他店様であったそうです。
当店では些細な箇所も締め付け確認は大切にしています。
ついでにこちらもいざという時に交換できるよう、ボルトに下処理をしておきました。

FALATH EVOの特徴的なトップチューブです。
ここのカバー固定用ボルトにも下処理をしてあります。

ヘッドベアリングにもしっかり下処理をしておきます。

耐久性向上とサビ防止が目的です。

この時点ではステムとハンドルが決まっていないので、ステムスケールツールを使っています。
仮のドロップハンドルバーとブレーキレバーを取り付け、より理想に近いポジションを出せるステムとハンドルバーを決めるのに非常に有効です。

FALATH EVOの専用設計となるシートクランプです。

しばらくの年月を重ねても微調整がしやすくなるよう、下処理をしておきます。

見落とされがちですが、意外と大切なことです。
こういう下処理の積み重ねが数ヶ月後・数年後に効いてきます。

フリーハンドでやらざるを得ないので美しい断面にはできませんが、断面の処理だけはきっちり丁寧に行います。
シートポストがエアロ形状なので、万が一の際にフレームの急所への攻撃力を削いでおくのが主な目的です。

ここから徐々に理想的なポジションを徐々に探っていきます。

■ポジション決定用の最終仮組み

ステムとハンドルは決まりました。
ここからはだんだん本組みに近づいていきます。

仕上げ剤でお手軽コーティングです。
当店では他にもいろいろな仕上げ剤を用意しており、金額も大きく異なります。

当店ではもはや当たり前ですが、センターロックの場合はブレーキローターのロゴ位置とバルブ位置をビシッと合せます。

12速用のカセットスペーサーは歯がありません。

せめて向きだけは揃えています。
※性能には関係ありません。

フレーム内部のバリが少し気になりますが、まだマシな方です。
油圧式ディスクブレーキ&電動変速で組むのが推奨されますが、苦労を厭わなければ機械式でも組めます。

例えばエレクトリックワイヤー(電線コード)は通常のシフトアウターケーブルより細いです。
そのため、フレーム内を通すのにあまり苦労することはありません。

機械式だと線が太いため、出し入れに少々苦労することになります。
そして、フレーム内部のバリがあるとアウターケーブルにダメージが入るため、外からは見えませんが外通タイプ(外装式)の車種より厳密に定期的なワイヤー交換が必要です。

当店では取り扱いがないステムですが、お持ち込み品でも作業は承ります。

アライメント確認済みです。

プレスフィットタイプのBB(ボトムブラケット)なので、異音防止にも効果が見込めるグリスを使います。

リア12速の機械式ディレイラーとして現代では定番の【SHIMANO】105(RD-R7100)です。

合せてフロントディレイラーも【SHIMANO】105(FD-R7100-F)の直付けタイプを採用しています。

ハンドルバーもお持ち込み品です。
これが後々苦戦を強いられます。

そして今回のユーザーさんのご要望である『完全機械式』を実現できたのは【EQUAL】コントロールレバーの存在が大きいです。

チェーンジョイント方式はクイックリンクタイプとなっています。

ユーザーさんが実際に使うステム・ハンドルバー・ブレーキレバーで実走によるポジション最終確認もできるのが当店で組むメリットです。
予約制だからこそ、1人ひとりのユーザーさんとトコトン向き合えます。

■完成目指して本組み

いよいよ本組みです。

お持ち込み品である謎のハンドルバーには苦戦を強いられました。

極端に安価な製品ですが、工作精度が非常に悪いです。
そのためヤスってはエアーダスターで処理し、ヤスってはエアーダスターで…というのを繰り返さなければなりません。
他店様でもそうですが、お持ち込み品による工賃が割高になる理由がこういうところにもあるわけです。

ポジションが決まったのでコラムをカットします。

フレーム内でのブレーキホースやシフトアウターケーブルによる音鳴り軽減用に、付属のスポンジホースを使います。

プレッシャーアンカーにも下処理済みです。

今回のMVP(Most Valuable Parts)は間違いなく、この『イコール・コントロールレバー』です。
これについては別のコンテンツで深掘りします。

苦戦したものの、何とかシフトアウターケーブルとブレーキホースをハンドルバー内通完了しました。

ご覧のように、新品のアウターケーブルが内部のバリによってボロボロになります。
幸い、切断予定の部分がダメージの大部分を受け止めてくれたので、被害は思いの外少なく済みました。

イコール・コントロールレバーにはシマノタイプのロード用ブレーキインナーケーブルを使いますが、タイコ部分に専用パーツをかます構造になっています。
経年劣化でタイコ(インナーワイヤー先端の出っ張り部分)が切れると紛失するリスクがあるので、多めにグリスを塗っておくのが得策です。

構造が他社製品と大きく異なり、調整方法も独特です。

シフトインナーワイヤーを通す手順をミスると厄介なことになります。
手順さえ間違えなければシフトワイヤーの交換はそんなに難しいものではないハズです。

レバーとリアディレイラーがワイヤーで繋がりました。

フロントディレイラーも繋がり、インナーワイヤーのエンドは当店独自技術の『MEF』で仕上げています。

ブレーキも【EQUAL】製品を採用しています。
ワイヤーにドーナツを使うのが標準仕様です。

バーテープの巻き終わり位置をユーザーさんと話し合って決めました。

各部の最終的な微調整が完了し、いよいよ完成間近です。

■エルヴスの防犯登録

事前に必要な書類があります。

自転車が仕上がったら必要書類を代理取得し、それをもって当店にて防犯登録が可能です。
広島県にお住まいでなくとも当店で防犯登録が可能ですが、本来はお住いの都道府県で行うのがベストだと思います。
ただし、防犯登録のシールの色が都道府県によって異なるので、それが気に入らない場合はもちろん当店での防犯登録大歓迎です。

ちなみに広島県では謎にシールの色が二種類あり、店によって異なるので選べません。
当店では銀色ベースの黒文字タイプです。

■理想のバイク完成ッ!

ついに【ELVES】FALATH EVO(エルヴス・ファラス エヴォ)が完成しました。

エアロフレームだからといって、無理にサドル・ハンドル落差を取らないといけないわけではありません。

景色が写り込むほどのツヤを纏っています。

エアロフレームにディープリムホイールはすごく似合いますね。

フロントライトはこれから選ぶとして、ベルは自由度が高い【CATEYE】(キャットアイ)のOH-2400を採用しています。
【EQUAL】ブレーキワイヤーセットでは接続部分にシルバーカラーのジョイントが付くので、ベルの色もシルバーで合わせてあるのがオシャレです。

【BIKEGUY】(バイクガイ)のCOBリアライトシリーズで『サークル』をお選びいただきました。
エアロシートポストにも対応し、丸型のデザインがレーシングカーを彷彿させます。

しかもちゃんと明るく、点灯と点滅の2種類切り替え可能です。

FALATH EVOの場合は各種ケーブル類完全内装にはならず、ヘッド付近で一旦露出します。

【EQUAL】のロゴが控えめなのもクールです。

イコール・コントロールレバーは独自開発のステップレスシフト方式(インデックス方式ではなくフリクション方式)を採用しています。

ディレイラーとギアの選択自由度が高くなるのが大きなメリットです。

今は105で揃えられていますが、今後は替えてみるのも面白いかもしれません。

ペダルは【LOOK】KEO クラシック3のレッドです。
フレームカラーによく似合っています。

ロード用の機械式ディスクブレーキ(フラットマウント規格)なら、【EQUAL】機械式ディスクブレーキキャリパーセットがオススメです。

実はカラーバリエーションがたくさんあります。

タイヤは【SCHWALBE】ONE(シュワルベ・ワン)をお選びいただきました。
『名作タイヤのひとつ』と言われているものですが、このホイールとの組み合わせは初めて見ます。
使用感を聞いてみるのが今から楽しみです。

FALATH EVOのシートポストはサドルレールを受ける部分も前後に動きます。

このように穴あきサドルだと、T型ヘックスレンチでの微調整が簡単に行えます。

お持ち込み品の【GORIX】(ゴリックス)製バーテープとエンドプラグです。
グリップ感があります。

余ったバーテープはチェーンステープロテクターとして活用しました。

もともとチェーンステープロテクターが付いていないので、↑のようにチェーンが走行中に暴れてフレームにダメージを与えないようにするのが目的です。
ユーザーさんにとって大切な愛車なので、できるだけ長持ちさせられるようにいろいろと提案させていただきます。

■シメ

ユーザーさんがメーカーさんから直接購入することで比較的安く買えますが、販売店(組立整備店)を通さないため『自己責任ブランド』とされている【ELVES】(エルヴス)。
他店様では点検や修理等のアフターケアを断られることも多いようです。

↑が全てというわけではありませんが、当店は広島市で唯一の『ELVESBIKE メンテナンス組み立て受付店』(メーカーさん公認)です。
※2024年10月21日時点。
広島市在住でなくとも受け入れ可能ですので、まずは購入前に1度ご連絡下さいませ。
もちろん、すでに【ELVES】(エルヴス)の自転車をお持ちのユーザーさんもメンテナンス等を承ります。
合法的に運用されているのであれば、あるいは合法的に運用しようとされているのであれば、自慢の愛車として堂々とお持ち込み下さい。
必要であれば有料にて出張修理や回収訪問も致します。

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