【現地レポート】旧芝離宮夜会 歴史庭園にデジタル響く光と音演出が彩る
東京都の国指定名勝・旧芝離宮恩賜庭園(港区)で、潮入り回遊式庭園の景観を光と音で再解釈する夜間ライトアップイベント「旧芝離宮夜会~ひかりめぐる庭~」が2025年5月22日(木)から25日(日)まで開催された。

プロジェクションマッピングで大泉水を照らすショーや3つのインスタレーション、庭園限定のフードを提供する「夜会ダイニング」、浜松町・竹芝エリアと連携したクルーズ企画など多彩なプログラムが組まれた。
実際に現地に行って光の庭園を体感してきたので、そのレポートをお届けしていく
期間:2025年5月22日(木)から25日(日)
時間:18時30分~21時30分(最終入園21時)
場所:港区海岸1-4-1
料金:前売り1000円、当日1200円
アクセス:JR山手線・京浜東北線「浜松町」駅下車 徒歩1分、地下鉄大江戸線・浅草線「大門」駅下車 徒歩3分
公式サイト↓
現地レポート
初夏を迎え、浜松町駅そばの芝離宮恩賜庭園で恒例となったイベント「旧芝離宮夜会」が開催された。
筆者は2025年5月25日(日)、事前に前売り券を購入し、19時45分の後半入場枠で訪れた。

昨年のライトアップが好印象だったため、今年の参加も早々に決めていた。
案内は「芝東京ペイライン」からの通知で知り、アプリから入場券を購入した。
入園時は事前予約のおかげかスムーズに入場できた。
19時台はやや混雑していたが、20時を過ぎると人の流れも落ち着きを見せ始める。
訪れていたのは30代以上が多かったが、着物姿の若いカップルや家族連れ、小さな子どもたちも楽しそうに散策していた。
夜会のハイライトは、なんといっても光と音楽のショーの「ひかりめぐる庭」だ。
40分ごとに5分間の演出が行われ、庭園の松や橋など各所は音楽に呼応するようにカラフルな光で彩られる。
特にフィナーレの庭園各所を順番かつランダムに点滅する光の演出は圧巻で、思わず息をのむほどの美しさだった。
和風な祭囃子風の音楽が庭園の風景と調和し、重厚かつ高級感ある独特の空間を創り出していた。

庭園内の雪見灯籠を蓄光石と照明で青く照らし出す「石灯の記憶」や、馬場跡で実施されたABC×Kenichiro Nishiharaによるコラボレーション作品の幻想的なライトアップも印象的だった。
色鮮やかに照らされた木々や枝葉は、まさに写真映えするスポットだ。


筆者自身、入り口近くのベンチから池や中島を正面に眺められるスポットが特に気に入り、滞在時間の大半をそこで過ごした。
ライトアップショーを最も良く見渡せるこの位置は、ゆったりと庭園の世界観を堪能できる絶好の場所である。

園内には飲食スペース「夜会ダイニング」が藤棚のほとりと馬場跡の2箇所に設けられ、揚げ物やデザート、缶ビール、ソフトドリンクが提供されていた。
来園者はライトアップを楽しみながら、気軽に飲食を楽しんでいるようだった。
今年の夜会を一言で表すなら「庭園の歴史を光と音で表現」といえる。
木々や灯籠、池など、日本庭園が備える要素がライトアップに適し、新たな可能性を秘めていることに改めて気付かされた。
来年もまた趣向を変えて開催されるだろうと予想され、今から楽しみである。

このイベントは、仕事帰りに癒やされたい人、庭園や歴史に関心のある人、デートスポットを探している人、そして東京の新しい魅力に触れたい人に強く勧めたい。
庭園の静けさと華やかな演出が交差するこの夜会は、日常の中にひそむ非日常的な体験を与えてくれる。
ライトアップされた松と、色鮮やかな木々が水面に映り込む幻想的な景色。歴史と現代が交錯する東京らしい夜景だ。

