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week6|全部を大切にはできない

— 優先順位という選択

仕事も大事。
家族も大事。
健康も大事。

どれも大切だと思っている。

だからこそ、
私たちは迷う。

どれを優先すればいいのか。
何を選べばいいのか。

本当は、全部を守りたい。
できることなら、全部を大事にしたい。

けれど現実には、
全部を同じように守ることはできない。

時間は限られている。
体力にも限界がある。
人生そのものにも終わりがある。

だから私たちは、
どこかで必ず選ぶことになる。

ただ、多くの人は
その選択を意識していない。

流れの中で。
環境の中で。
周囲の期待の中で。

気づかないうちに、
人生の順番が決まっていく。

そしてあるとき、
ふとした瞬間に違和感が生まれる。

「自分は、本当にこの順番で生きたかったのだろうか。」

そんな問いが、
静かに浮かんでくる。

優先順位を決めることが難しいのは、
どれも大切だからではないのかもしれない。

本当は、
何かを後回しにすることが怖いからだ。

何かを優先するということは、
同時に何かを後ろに置くということだからだ。

仕事を優先すれば、
家族との時間が減るかもしれない。

家族を優先すれば、
キャリアのスピードが落ちるかもしれない。

自分の時間を守れば、
周囲の期待に応えられないかもしれない。

そう考えると、
簡単には決められなくなる。

だから多くの人は、
順番を決めないまま生きている。

けれど、その結果として
**「なんとなくの優先順位」**が
人生を形づくっていく。

それは、自分で選んだ順番ではない。

ただ、流れの中で
決まってしまった順番だ。

私自身も、
長いあいだ仕事を中心に生きてきた。

評価されたい。
認められたい。

そんな気持ちが、
努力の原動力になっていたと思う。

もちろん、それが悪いわけではない。

仕事に向き合うことは大切だし、
努力することにも意味がある。

ただ、子どもが生まれてから
少しずつ考え方が変わっていった。

どんな父親でありたいのか。
子どもにとって、どんな背中を見せたいのか。

そんなことを考えるようになった。

すると、不思議なことに
人生の順番が少し変わっていった。

仕事への向き合い方は
大きく変わっていない。

むしろ、以前よりも
自然に取り組めている気がする。

ただ、そこから得られる評価は
以前ほど気にならなくなった。

それよりも大切なのは、

自分が自分らしく生きていること。

そして、子どもから見て
生き生きと生きている父親であること。

その順番が、
いつの間にか変わっていた。

それは大きな決断ではなかった。

ただ、
優先順位が静かに入れ替わっただけだった。

優先順位とは、
何を大切にするかを決めることではない。

何を後回しにするかを決めることだ。

全部を守ろうとすると、
結局どれも曖昧になる。

そして人生は、
思っている以上に正直だ。

人生は、優先順位の通りに形になっていく。

何を大事にしているかは、
言葉ではなく
時間の使い方に表れる。

だからこそ、
一度だけ立ち止まって考えてみてほしい。

今の人生の中で、
本当に大切にしたいものは何だろう。

もし三つだけ選ぶとしたら、
何が残るだろうか。

仕事だろうか。
家族だろうか。
健康だろうか。

あるいは、
自分の時間だろうか。

正しい答えはない。

ただ、その順番を
自分で考えることには意味がある。

なぜならそれは、
人生の順番を自分で決めることだからだ。



今週のワーク

優先順位を見える化する

ノートかスマホのメモを用意して、
次のワークをやってみてください。

Step1

紙に3つの円を描きます。

三角形になるように
上に1つ、下に2つ。

Step2

その3つの円に
「人生で大切にしたいもの」を書きます。



・仕事
・家族
・健康
・収入
・自由な時間
・挑戦
・安心

この中から
3つだけ選びます。

Step3

その3つに
優先順位をつけます。

1番
2番
3番

少し迷うかもしれません。
でも、その迷いこそが大切です。

Step4

最後に、この問いを置いてみてください。

もしこの3つのうち
1つしか守れないとしたら

あなたは
どれを選びますか。



小さな確認

今書いた優先順位は、
あなたの毎日の時間の使い方と
同じ順番になっているでしょうか。

もし違っているなら、
そこに小さな違和感があるかもしれません。

その違和感こそが、
人生の順番を見直すヒントになることがあります。

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