自分にとっての当たり前は相手にとっての当たり前ではない
こんにちは。鷹取智子です。
企業向けにコミュニケーション研修などを中心に登壇をしています。
また調剤薬局に在籍していた経験を活かし、ホスピタリティコンサルタントとして医療機関に対して、チーム作りのサポートをしています。
日々の仕事や人間関係の中で、無意識のうちに「~するべき」と思い込んでいることはありませんか?例えば、
「挨拶は後輩から大きな声で、ハキハキとするべき」
「報告は上司が求める前にするべき」
などです。
「ビジネスマナーとして当たり前」だと思った方が多いと思います。
でもね、実はそれぞれの人が持つ「当たり前」が異なることに気づかないと、コミュニケーションの行き違いが起きてしまうことがあります。
私たちが持つ無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)に気づき、それを克服するためにはどうすれば良いのか、について簡単にシェアさせてください。
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)とは、自分でも気づかないうちに持っている先入観や思い込みのことです。
私たちがこれまでの経験や文化、環境の中で身につけたものが多いと言われていますが、ハラスメントの要因になるとも言われています。
つい、相手の言動を自分の基準で判断してしまい、
「それはおかしい」
「あいつはやる気がない」
など決めつけてしまい、怒りをあらわにしたり、口調がキツくなってしまった経験はありませんか?
私はCAを辞めて、新たに入社した会社で「いつも無表情でいる人」に対して、「マナーが身についていない」「人間性に問題がある」と決めつけてしまった経験があります。
「この人とはわかり合えない」と思って、距離を自分から作ってしまいました。そうすると一緒に仕事を進めていく上で問題が発生したため、自分から頑張って話しかけるようにしていき、徐々に打ち解けていくと・・・
その人は心の温かい、仕事熱心な方でした。
今、思い返すとその方は事務職でいつもにこにこ笑顔でいる必要はなかったのだと思います。
決めつけは良くないな、と反省しましたし、自分が無意識に持っていた「仕事においてどんな時も笑顔でいるべき」という思い込みに気づけました。
アンコンシャスバイアスの他の例としては、
「若い人の方がデジタルに詳しいはず」
「女性だから細かい気配りが得意だ」
「男性だから論理的に話すことができる」
といった思い込みがあげられます。自分の思い込み・偏見に気づき、その思い込みや自分にとっての当たり前が他者の当たり前とは違う、と気づくことが大事です。
人それぞれ思い込みはありますし、持っていること自体が問題なのではありません。少なくてもその人にとっては正解です。
問題なのはそれに気づかず、無意識に相手を否定したり、冷たい対応をしていまうこと。
ですからまずは自分の「~するべき」に気づくことが第一歩です。自分の「~するべき」に気づくためにはどうしたら良いのでしょうか?
それは、「なぜ?」と自問することです。
例えば、「後輩が自分から相談してこないなんておかしい」と感じたとします。この時、次のように問いかけてみてください。
「なぜ、そう感じるのか?」
「なぜ、相談してこないといけないと思うのか?」
すると、「自分が新人時代はそうしていたから」「それが仕事の基本だと思っているから」など、理由が浮かび上がってきます。
ここで重要なのは、「その基本は本当に全員に当てはまるのか?」と視点を広げることです。もしかしたら、後輩は忙しいあなたを気遣っているのかもしれないですし、自分の責任でできるところまで努力することが正しいと思っているかもしれません。
自分の思い込みや「~すべき」に気づき、それに対して、
「それって本当?」
と疑いを持つ視点を持つことが、アンコンシャスバイアスから生まれる怒りやハラスメントを防ぐことにつながります。
その上で、相手と対話をしていくこと。お互い本音で話すことで、お互いの考え方や価値観のギャップに気づき、歩み寄ることができるのだと思うのです。
あなたの場合はいかがですか?
無意識に持っている偏見や思い込み、「~すべき」はありますか?
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