【古典邦画】「偽れる盛装」
吉村公三郎監督・新藤兼人脚本の、1951(昭和26)年の大映作品「偽れる盛装」。YouTubeにて。
主演の京マチ子さんは、色で男たちから金を巻き上げる京都の芸者・君蝶を演じており、これぞ京マチ子さんの当たり役といってもいいだろう。溝口健二監督作品にも通じる傑作であった。
古風で義理固い母親(瀧花久子)や、優しい妹(藤田泰子)に反発して、所詮、金づるとばかりに、色仕掛けで、次から次へと旦那衆の間を渡り歩いていく君蝶。
ドライだけど一旦燃え上がると激しい性格で、旦那衆の奥さんが怒鳴り込んで来ても、取っ組み合いのケンカをするほど。
たくましい圧倒的な存在感を見せる京マチ子さんがとにかく素晴らしい作品。
一方で、落ちぶれた旦那衆のなさけないことよ。
男「頼む。最後のお願いや。金貸してくれ」
君蝶「できませんな」
男「お前は薄情な女子やな」
君蝶「ふん、それが男の一つ覚えのセリフや。女の身体をお金で買うて、落ち目になったら助けてくれ?ふん、そんな勝手がどこにあるのどす」
男「お前に使うた金は20万や30万やあらへんで」
君蝶「こっちゃかて大事な身体を提供してまっせ。女房、子供があるのに芸者買いなんかしはるさかいや。これに凝りてじっくり反省おしやす!」。
啖呵を切る京マチ子さんがめっちゃカッコいい。しかし、逆恨みされて、ドスで刺されることになるが。
ラストは、結婚を許されなかった、妹と、家を気にして煮え切らない料亭の一人息子(小林桂樹)との仲を取り持つことになったから良かったけど。
頼るでも翻弄されるでも逃げるでもなく、欲望渦巻く祇園の世界と正面から向き合う、力強い女の生き様である。











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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。