【古典邦画】「美貌に罪あり」

増村保造監督の、1959(昭和34)年の大映作品「美貌に罪あり」。YouTubeにて。

お馴染み、若尾文子さんをはじめ、山本富士子さん、野添ひとみさん、相手役に川口浩、勝新太郎、川崎敬三、それに杉村春子と贅沢なキャストが揃う。確かに、美しさは罪であり、美は乱調にあって諧調は偽りなのだ。

文子さんと山本富士子さんは父親の違う姉妹の役。

母・杉村春子が営む家族経営の古い庭園から独立して、スチュワーデスになる文子さんと、女流舞踏家となる山本富士子さん。

荒々しいイメージの若き勝新が、山本富士子さんと夫婦になる若手舞踏家の役で静かに舞うってのは似合わない気がするけど。

文子さん、山本富士子さんと華々しいお二人とは違って、耳が不自由で口もきけない聾唖学校に通う野添ひとみさん演じる妹が、控えめで清楚で自分から身を引こうとするのはいじらしい。

娘たちが飛び出したことで家族経営だった庭園が立ち行かなくなって、母の杉村春子は歴史ある家屋と庭園を手放す決心をする。そうした母と娘らのそれぞれのエピソードを乱雑になることなくスマートにまとめた増村監督の手腕は秀逸だと思う。

文子さんと川口浩の恋愛模様も意外と激しくて良いし、ちょい悪い文子さんも可愛くて魅力的だ。何よりも杉村春子の演技のスゴさがわかる一品でもある。

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TOMOKI 脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。

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