【古典邦画】「安城家の舞踏会」

吉村公三郎監督(脚本は新藤兼人)の、1947(昭和22)年の松竹作品「安城家の舞踏会」。Amazonプライムにて。

安城家の次女を演じる原節子が主演。終戦直後、舞踏会を開こうとする、没落した華族の安城家の人々を描いた。

華族制度の廃止で財産も失い、屋敷も借金で売られようとしている安城家。
華族としてのプライドと豪勢な生活への未練から、援助の申し出を渋っている当主。
彼は、最後に屋敷で舞踏会を開くことを提案する。
舞踏会の夜、華やかに着飾った多くの客が集まるが、裏では、これまで華族としての立場と地位を利用していただけの連中の思惑が様々に交差する…。

屋敷を抵当にした闇成金や、家の長女を狙う、成功して運送会社の社長となった元運転手、当主の妾だった元芸者、小間使いを愛するニヒリストの長男などなど。

そして、舞踏会の後、ピストル自殺を目論む当主。なんとか当主(父親)に明日への希望を説く次女の敦子…。

およそ日本らしくない豪華な屋敷で、登場人物の誰もがキザな台詞を吐いて西洋風に振る舞う。お馴染みの原節子だけがホッとする存在であるが、そうした演出がとてもクドい感じがして寒くなる。それだけ当時の華族ってのは中身のない虚栄心だけの存在であるということを表しているのかもしれない。デカダンを感じるが、面白い作品とはいえなかった。


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TOMOKI 脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。

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