【古典邦画】「稲妻」
女性映画の達人、成瀬巳喜男監督の、1952(昭和27)年の大映作品「稲妻(イナヅマ)」。コレもYouTubeに上がって来たので再度鑑賞。
主演の当時28歳のデコちゃん(高峰秀子)の「結婚なんて女がわざわざ不幸になるためのものって言ってやったわ…。つまんないなぁ、女って」という台詞が重いが、原作はやっぱり林芙美子。
男に左右されて、自ら環境を変えることが困難な、当時の女性という立場と、それに反発して家を飛び出す“進歩的”な女性を描く秀作。
例によって、男はクズばっかの、各々父親が違う4人兄妹の諍い。
はとバスのガイドである清子(デコちゃん)は、上の姉・光子(三浦光子)とは仲が良いが、死んだ光子の夫に妾(中北千枝子)があっても、光子は、「夫の供養のつもりで…。夫のしたことは妻の責任でもあると思ってんのよ」と妾を助ける考えが理解できない。
また、好きでもない男を押し付けられた清子が逃げ出すと、母親(浦辺粂子)が「自分の娘が捨てた男だと思えば母親としては責任があるだろ」と、男が光子の所へ入り込むのを許している。
「男ってケダモノみたい」とブチ切れた清子は、母親に「産んでくれなきゃ良かったのよ。犬猫みたいに行き当たりばったりの子供なんて」と不満を漏らす。
例えクズ男であっても“ズルズルべったり”から、なかなか抜け出せない女性のジレンマを描いた“成瀬ワールド”全開の傑作だ。








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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。