【古典邦画】「銀座の女」
夜中、目が冴えてしまい観てしまった吉村公三郎監督の、1955(昭和30)年の日活作品「銀座の女」。Amazonプライムにて。
吉村監督は、演出が性急なあまり外すことも多いので、そんなに好きではないのだが。
東京・銀座に近い芸者屋”しづもと“の女将いくよ(轟夕起子)を中心に、琴枝(乙羽信子)、照葉(藤間紫)、ミサ子(南寿美子)の3人の芸妓と、田舎から売られて来たお手伝いのさと子(島田文子)の、日常の悲喜交々を描いた作品。
「日陰者ってホントに辛いねぇ、苦しいもまた楽しからずやですよ(楽しくはないのか、きっと楽しいことだよだなぁ)」という通りに、芸妓には、それぞれ贔屓にする老若の男がいるのだが、逃げられたり、裏切られたりで、期待通りには決していかずに、結局、不幸を背負うことになってしまう。
ついには、家族のため、一頭の牛の代わりに田舎から売られて来た16歳のさと子が、母親に会いたいと、アイロンを切り忘れたことにして、家を半分燃やしてしまうことに。
それぞれ薄幸の事情を抱えているのだが、泣いたり、怒ったり、ヤケ酒を呑んだり…は一時期のことにして、明日からは明るく逞しくまた商売に精を出すのだ。
放火の罪で捕まったさと子を待つ間、家を建て直して、商売で稼ごうと、4人はまた歩き出す。
ただ悲劇として描くのではなく、ユーモアたっぷりに明るい喜劇として描いており、好感が持てる作品である。
小百合さんの母親役をやった轟夕起子と、お馴染み乙羽信子(脚本は新藤兼人ら)がやっぱり輝いている。
最初に、養老院(老人ホーム)に入るシーンがあって、途中、サルトルとカミュが話題の題材に上ったり、なんか時代を感じる。




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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。