好きだった作品をたどったら、自分の人生観が見えてきた ― 冬ソナから佐藤愛子さんまで ― 2026/5/27(水)R8
最近、インスタを見ていると、Arashi の曲がよく流れてくる。
どうやら最後のライブが近いらしく、昔の映像や「One Love」がたくさん流れてきて、懐かしくなった。
私は特別嵐のファンだったわけではない。
けれど、なぜか「One Love」はとても好きだった。
そこから不思議と、昔自分が好きだった映画やドラマや作家のことを思い出した。
そういえば私は、どんな作品が好きだったのだろう。
たくさん見たはずなのに、意外と忘れている。
けれど、心に残っているものだけを並べると、不思議と共通点があった。
まず思い出すのは、Winter Sonata だった。
韓国へ行った頃、まだ日本で大ヒットする前だったと思う。
お店で冬ソナグッズを見て、「これは何だろう」と思った記憶がある。
その後、日本で大ブームになった。
あの作品の、何とも言えない“すれ違い”が好きだった。
気持ちを全部言葉にしない。
もどかしく、静かで、でも感情が深い。
チェ・ジウの、派手すぎない清楚な雰囲気も好きだったのだと思う。
それから、Boys Over Flowers 。
自分でも不思議なのだが、私はかなり夢中になった。
DVDまで買ったくらいだから、相当好きだったのだろう。
たぶんもうメルカリで売れてしまったけれど。
私は嵐の熱烈なファンというわけではなかったのに、松本潤さんの道明寺と、井上真央さんのつくしに惹かれていた。
俺様で乱暴なのに、妙に不器用で一途な道明寺。
普通の女の子に見えるのに、決して折れないつくし。
今振り返ると、私は“強く見せる人”ではなく、“芯が折れない人”が好きだったのかもしれない。
そして映画では、The Devil Wears Prada が好きだった。
Meryl Streep が演じるミランダは、冷たくて怖くて、嫌な上司でもある。
でも、仕事への誇りがあり、自分を絶対に崩さない。
あの強さが好きだった。
ただ怒鳴るのではなく、知性と経験で空気を支配している感じ。
そして、どこか孤独。
ああいう人物に私は昔から惹かれていた気がする。
同じくメリル・ストリープの作品では、Sophie’s Choice も忘れられない。
戦争の中で、究極の選択を迫られる母親。
見終わったあと、簡単には言葉にできなかった。
最近では、The Apothecary Diaries にも驚くほど惹かれた。
私は普段あまり課金をしないのに、最後まで見た。
なぜ好きだったのだろうと考えると、猫猫の“距離感”なのかもしれない。
媚びない。
でも冷たいわけでもない。
薬や毒への知識を持ち、静かに観察している。
東洋医学っぽい空気も、どこか好きだった。
そして、作家で言えば、
* Aiko Sato
* Seiko Tanabe
* Keiko Ochiai
この三人が、私は好きだった。
佐藤愛子さんは、怒っている。
でも、その怒りが妙におかしくて、笑えてしまう。
田辺聖子さんは、柔らかくてユーモラスなのに、人生の寂しさや現実がちゃんとにじんでいる。
落合恵子さんには、若い頃かなり影響を受けた。
自分の生い立ちを隠さず、自立して生き、「結婚だけが女性の幸せではない」と自然に示していた。
私たちの世代には、ああいう女性はまだ珍しかった。
今こうして並べてみると、私は昔から、
「自分を失わずに生きる女性」
に惹かれていたのだと思う。
大声で強さを見せる人ではなく、
静かに、
少し不器用に、
でも芯を曲げない人。
私は、そういう人物を見ると、なぜか安心したのかもしれない。
若い頃は、「なんとなく好き」だっただけだった。
けれど年齢を重ねて振り返ると、好きだった作品の中に、自分自身の価値観や人生観が、ちゃんと表れていた気がする。
人は、好きな作品を通して、自分でも気づいていない「憧れ」や「願い」を見ているのかもしれない。
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