見出し画像

New Zealand Travel 144 Day 31 −2 クイーンズタウンへ向かう車の中で思うこと ― 質素に生きるという価値


もうすぐ、息子の運転する車でクイーンズタウンへ向かう。
この町で書く最後のノートになるかもしれないと思いながら、車窓の景色を見ている。

息子はスバルに乗っている。お嫁さんはトヨタに乗っている。
決して安い車ではないけれど、いわゆる“高級車”ではない。

以前は、なぜだろうと思っていた。
収入もあるはずなのに、どうしてその車なのだろうと。

けれど、こちらで過ごすうちに、その理由が少しずつわかってきた。

ニュージーランドでは、車はステータスではなく、
「どれだけ信頼できるか」「どれだけ安全か」という基準で選ばれるようだ。
見栄ではなく、実用。誇示ではなく、安心。

そして、現在経営している歯科医院の元院長は、お嫁さんの叔父様である。 その元院長先生が2人に
語られたそうだ。

立場のある者ほど、良い車に乗ってはいけない。
働く人や患者さんに、見せびらかすことになるから。

その話を聞いたとき、私ははっとした。
それはこの国の価値観そのもののように思えたからだ。

成功している人ほど、質素であること。
持っていても、見せないこと。
周囲との距離を大切にすること。

私たち夫婦も公務員で、教員だった。
生活は決して豊かではなかったけれど、教育にはお金をかけた。
その分、日々の暮らしはできるだけ質素に、倹約してきた。

「何にお金を使い、何に使わないか」

それが、私たちなりの生き方だった。

その価値が、子どもたちに少しでも残ってくれていればいいと思う。
同じ形でなくてもいい。
同じ価値観が、どこかに根を張っていてくれたら、それでいい。

スバルやトヨタを選んでいる姿を見て、
もしかすると、それはもう、十分に受け継がれているのかもしれないと感じている。

見せる豊かさではなく、安心できる豊かさ。
誇る生き方ではなく、支える生き方。

車の揺れの中で、そんなことを思っている。

この町で過ごした時間とともに、
この気づきも、静かに心に残しておきたい。



ハッシュタグ
#ニュージーランド滞在記
#クイーンズタウンへ
#質素に生きる
#価値観の継承
#家族のかたち
#見せない豊かさ
#教員の暮らし
#旅の終わりに

いいなと思ったら応援しよう!