見出し画像

花あれば、心躍る③

コウヤくんは 女神からもらった 地図をポケットにしまい、 懐中電灯かいちゅうでんとうをつけて さっそうと かけ出していきました。

あたりは 暗くなりはじめていましたが、コウヤくんは 足をとめずに ひたすら走っていきました。

「これで あの絵本の主人公みたいに強くなれるんだ。ぼくなら きっとできるはずさ。」そう言いながら、走っていたら あたりは もう真っ暗闇くらやみでした。

それでも 早く強くなりたいと思う一心で コウヤくんは休まずに 走り続けました。


すると 右足が なにかドロッとした液体えきたいに つかって 抜けなくなってしまいました。

コウヤくんは 暗闇くらやみの中で 沼があることに 気がつかなかったのです。

コウヤくんは 右足を 沼から引っこ抜こうと 力を入れたら バランスをくずして 今度は 左足も つかってしまいました。

両足を 沼につかった状態の コウヤくんは 今度は 両手で 右足を引っこ抜こうと 力を振りしぼります。

「えいっ!」

持てるかぎりの力を振りしぼって、右足を引っこ抜こうとしたら こんどはしりもちをついて ころんでしまいました。

コウヤくんは もうどうにでもなれという 気持ちで 両手をお尻の横につけて 最後の力をこめて、「おりゃ!」といいながら 立ち上がりました。

なんとか立ち上がることができた コウヤくんですが あたりは まだ真っ暗闇くらやみのままです。

地図を ひろげて 懐中電灯かいちゅうでんとうで 照らしてみますが まだ何も見えません。

途方とほうにくれたコウヤくんは ぐるぐると 同じ道を ただただ周り 道にまよってしまいました。

(続く)


いいなと思ったら応援しよう!

tomoni いつもありがとうございます! チップをいただけましたら、とても励みになります✨