メガネは「何を見るか」で選ぶ。
メガネを作るとき、
「遠くが見えるように」
「近くも見えるように」
そんな選び方をすることが多いと思います。
でも、40代になってゲームを続けるなら、
もう一つ考えてほしいことがあります。
「自分は、何を見るためにメガネをかけるのか?」
遠近両用は、遠くから近くまで見られる便利なメガネ。
でも、ゲームという用途では
必ずしも「最適」とは限りません。
大切なのは、
1本ですべてを見ることではなく、
自分が一番見たいものに合わせること。
今回は、40代ゲーマーの「メガネの選び方」を考えてみます。
40代になると、遠近両用を選ぶ人が増える
40代になると、
「スマホが見づらくなってきた」
「メガネを外さないと近くが見えない」
「仕事で紙の資料とPCを見るときに見づらい」
そんな相談が増えてきます。
そこで選択肢の一つになるのが、遠近両用メガネです。
遠近両用の一番のメリットは、
遠いところから近いところまで、1本のメガネで対応できること。
出かけるときに何本もメガネを持っていかなくてもいい。
これは、とても便利です。
日常生活では便利な選択肢の一つです。
ただ、
「便利だから、ゲームにも最適」
とは限らない。
ここは分けて考えてほしいと思っています。
遠近両用は「遠く・中間・近く」を1枚でカバーする
遠近両用のレンズは、1枚のレンズの中で、
遠く
↓
中間
↓
近く
と、それぞれの距離を見られるように設計されています。
ところが、ゲームでよく使う60〜100cm程度の距離は、遠近両用では見える範囲がすごく狭い。
私のイメージとしては、
「狭い穴から一生懸命ゲーム画面を見る」
ような感じです。
さらにレンズの周辺部には、歪んで見える部分があります。
そのため、視線だけを動かして画面の情報を見ると、
「まっすぐは見やすいけど、左右は見にくい」
という見え方のムラが出る可能性があります。
そして、フィッティングなどによっても見え方は変わります。
遠近両用=ゲームができない
という話ではありません。
ただ、ゲームという用途を考えたときには、気になるポイントが出てくることがあります。
ゲームは「画面の中心だけ」を見ているわけではない
ゲームでは、画面の中心だけを見ているわけではありません。
FPSなら、
敵。
ミニマップ。
弾数。
体力ゲージ。
画面の端にある情報。
いろいろな場所から情報を拾います。
特にゲームに慣れている人ほど、首を動かすのではなく、視線だけを動かして画面内の情報を見ることがあります。
ここで遠近両用のレンズ特性が影響することがあります。
見やすい場所と、見にくい場所がある。
それでは、せっかくゲームに集中しているのに、メガネの見え方が邪魔をしてしまう可能性があります。
「ゲーム用」は、ゲームを見る距離に合わせる
では、ゲーム用のメガネは何が違うのか。
考え方はシンプルです。
ゲームを見る距離に、見え方を合わせる。
例えば、
モニターまで60cmの人。
70cmの人。
20〜30cmでゲームをしたい人。
同じ40代でも、必要な見え方は同じではありません。
ゲーム用メガネを作るときは、
モニターまでの距離
近視・遠視・乱視
左右の見え方のバランス
斜位や斜視の有無
ゲーム環境
その人が何を見たいのか
などを確認します。
そして、その人のゲーム環境に合わせて度数を考えます。
実際に、こんな40代の方がいました
40代で、幅広くゲームをされている方。
モニターまでの距離は約60cm。
それまで使っていたのは、遠くがよく見えるように作ったメガネでした。
遠くを見るには問題なさそう。
でも、測定してみると、
モニターを長時間見るには、少し度が入りすぎているように感じました。
そこでゲーム用として、近視を少し下げた度数をご提案しました。
実際に自宅のゲーム環境で使ってもらったところ、
「ラクに見えるように感じる」
という変化がありました。
そして、
「いつもと同じ時間ゲームしても、いつもの疲れ方を感じなくなった」
とのことでした。
これは、
「視力が悪かったからメガネを変えた」
という話ではありません。
その人が何を見るのか。
そして、
どの距離を見続けるのか。
そこに合わせて見え方を考えた結果です。
「視力が良い」と「ゲームに合っている」は別の話
もう一つ、40代のゲーマーに知ってほしいことがあります。
視力が良くても、ゲーム用として合っているとは限りません。
実際に、40代でFPSや格闘ゲームなど幅広くプレイしている方がいました。
健康診断では視力1.0。
「去年は1.2だったから少し下がった」と気にされていました。
ゲームをすると疲れる。
でも、
「ゲームをすれば疲れるのは当たり前」
と思っていたそうです。
測定してみると、近視はほぼありませんでした。
一方で、乱視がありました。
その未矯正の乱視が、疲れやすさの原因の一つになっている可能性が考えられました。
つまり、
「見えているから大丈夫」
とは限らない。
見えている。
でも、もっとラクに、もっと解像度の高い見え方にできる可能性がある。
そこは一度確認してみてもいいと思います。
じゃあ、遠近両用はダメなの?
ここは誤解してほしくありません。
遠近両用には、
「遠くから近くまで1本で見られる」
という大きなメリットがあります。
日常生活を1本のメガネで済ませたい。
出かけるときにメガネを何本も持ち歩きたくない。
そういう人にとっては、とても便利です。
ただし、
ゲームをするときに何を一番優先したいのか?
ここで話が変わってきます。
「ゲームは少ししかしない」
「日常生活を1本で済ませたい」
という人なら、遠近両用という選択肢もあります。
一方で、
「ゲームの見え方を一番優先したい」
「長時間ゲームをする」
「画面内の細かい情報を正確に見たい」
という人なら、ゲーム用のメガネを別に考えるという方法もあります。
PCとゲームの両方を見る人なら、中近両用など別の選択肢が合うこともあります。
「何を一番優先したいか」を決める
メガネ選びに、
これが絶対に正解
というものはありません。
その人が、
何を見るのか。
どの距離を見るのか。
どのくらいの時間見るのか。
そして、
何を一番大切にしたいのか。
そこから考える必要があります。
「かけ替えたくない」
も立派な希望です。
「ゲームでは最高の見え方にしたい」
も立派な希望です。
どちらを優先するかは、その人によって違います。
だから私は、
「遠近両用にしましょう」
「ゲーム用にしましょう」
と最初から決めるのではなく、
「何が見たいですか?」
から考えるようにしています。
メガネを変える前に、まず3つ確認してみてください
40代のゲーマーなら、まずこの3つを確認してみてください。
① ゲームをするとき、モニターまで何cmありますか?
意外と測ったことがない人も多いです。
② 今のメガネは、何を見るために作りましたか?
遠くを見るため?
仕事のPCを見るため?
日常生活用?
それともゲームのため?
③ 今の見え方で、何に困っていますか?
疲れる。
見えにくい。
画面の情報を追いづらい。
ゲーム後に遠くが見にくい。
特に困っていない。
どれでも構いません。
まず、自分の状態を知ることから始めてみてください。
「1本で全部」より、自分に合った選択を
40代になると、目の変化は少しずつ出てきます。
だからこそ、
「今まで使っていたメガネでいい」
だけではなく、
「今の自分は、何を見るのか?」
を考えてみてほしい。
遠近両用が便利な人もいます。
ゲーム専用が合う人もいます。
中近両用など別の選択肢が合う人もいます。
大切なのは、
メガネに自分を合わせるのではなく、
自分の見たいものにメガネを合わせること。
ゲームをこれからも楽しみたい40代だからこそ、
「何を見るか」からメガネを選んでみてはいかがでしょうか。
