【好奇心のままAIに聞く[006]】「懐かしさ」という感情はなぜあるのでしょうか


【前置き】

 この記事は、筆者がChatGPTに日常の疑問を質問し、その回答をもとに、筆者が感想等を加えたものです。
 AIの回答には誤りが含まれる可能性があるため、この「日常の疑問への回答」も誤りである可能性があります。
 内容には検証をしていない知識が含まれます
 ご承知の上で、知的好奇心を刺激するある種のフィクションとしてお楽しみください。

1 今回の質問

 昔を懐かしんで「懐かしい」と思う感情、「戻りたいけれどもう戻れない昔を思い出して胸が締め付けられる」感覚というのは、なぜ起きてしまうのでしょうか? 「懐かしさ」を感じる心の仕組みを対象とした研究はありますか?

2 背景

 ある程度の年齢を超えて、体も昔ほど動かせなくなってくると、昔を思い出すことが多くなってきます。
 実家でアルバムでも見ようものなら、若かりし頃のことが自然に心に浮かんできます。若いときは若いときで嫌なこともたくさんあったはずなのに、なぜか、よかったことの方をより多く思い出してしまうんですよね。

 今回は、この「懐かしむ心」はどういう仕組みなのか、を「懐かしさ」を感じているのか不明のAIに聞いてみました。

3 回答(チャットGPT)

 かなり良い問いです。ここは心理学・神経科学・記憶研究が絡むので、研究として確認できる範囲と、体感としての「胸が締め付けられる感じ」を分けて整理します。最新の総説や代表的研究も確認しますね。

 はい、あります。しかも「懐かしさ」はかなり真面目に研究されています。心理学では nostalgia/ノスタルジア と呼ばれ、単なる「昔を美化する感傷」ではなく、自伝的記憶・自己同一性・孤独への対処・人生の意味づけに関わる感情として扱われています。
 結論から言うと、あの「戻りたいけれど戻れない」胸の痛みは、かなり自然な心の働きです。

なぜ「懐かしい」は胸を締め付けるのか
 懐かしさは、だいたい次のような流れで起きると考えられます。
 まず、音楽、匂い、場所、写真、季節感などがきっかけになって、過去の自分に関わる記憶、つまり自伝的記憶が呼び起こされます。日本語の研究でも、「なつかしさ」は自伝的記憶の想起と深く関係する感情として論じられています。
 そして、その記憶は単なる情報ではありません。「あの時の自分」「あの時そばにいた人」「あの頃の空気」「まだ失っていなかったもの」まで一緒に再生されます。ここで、今の自分と昔の自分がつながる感覚、つまり自己の連続性が強くなります。研究では、ノスタルジアは社会的つながりを高め、それが自己連続性を高め、さらに人生の意味の感覚につながる可能性が示されています。
 ただし、ここが切ないところで、記憶が鮮やかに戻るほど、同時に「でも、もうその時間には戻れない」という事実も立ち上がります。ノスタルジアはしばしば bittersweet emotion、つまり甘くて苦い感情と定義されます。代表的な研究でも、ノスタルジアはポジティブな感情だけでなく、失われた過去への感傷を含む複合感情として扱われています。

 要するに、懐かしさとは、

「昔が戻ってきたように感じる喜び」
       +
「本当には戻れないと知っている悲しみ」


が同時に起きる感情です。

 この二重構造が、「あたたかいのに苦しい」「嬉しいのに泣きそう」という独特の感覚を作っているのだと思います。いやほんと、人間の脳、情緒の設計がだいぶ詩人です。

懐かしさは何のためにあるのか
 不思議なことに、懐かしさはただ人を過去に引き戻すだけではありません。研究ではむしろ、孤独・不安・意味の喪失に対する心理的な回復装置のような働きがあると考えられています。
 Wildschut らの有名な研究では、ノスタルジアはネガティブ気分や孤独によって引き起こされやすく、その一方で、社会的つながり、自己評価、ポジティブ感情を高めることが示されました。
 また、日常生活での研究でも、ノスタルジアは実験室だけの特殊な反応ではなく、日常の中で意味感、楽観性、自尊感情、社会的つながり、ポジティブ感情と関連することが報告されています。

 つまり、懐かしさは「過去に逃げている」だけではなく、むしろ心が、

「あなたには、ちゃんと積み重ねてきた時間がある」
「あなたは、誰かとつながっていた」
「今のあなたは、昔のあなたの続きである」

と確認しているような働きがあります。

なぜ孤独な時や疲れた時ほど懐かしくなるのか

 これも研究されています。ノスタルジアは、孤独感や不快な状態によって起きやすいとされます。2022年のレビューでも、不快・苦痛を伴う状態がノスタルジアを誘発し、その後、心理的機能を高めるという調整モデルが整理されています。
 孤独な時に昔の友人、家族、学校、昔住んでいた街を思い出すのは、単なる弱さではなく、心が「つながりの記憶」を取り出して、自分を保とうとしている反応とも見られます。実際、孤独な人にとってノスタルジアが人生の意味を回復する助けになるという研究もあります。
 この見方をすると、「懐かしくて苦しい」は、心が過去に沈んでいるというより、今を支えるために、過去から材料を取り出している状態とも言えます。

脳では何が起きているのか
 神経科学の研究では、ノスタルジアには、自伝的記憶、自己反省、感情調整、報酬処理に関わる脳領域が関与すると整理されています。つまり、懐かしさは「記憶だけ」でも「感情だけ」でもなく、自己理解・感情の調整・報酬感覚が絡む複合的な反応です。
 匂いや音楽が強烈に懐かしさを呼ぶのも、この文脈で理解しやすいです。特に匂いは自伝的記憶を情動的に呼び起こしやすいことが指摘されています。
 だから、昔の曲を聴いた瞬間に「うわ、あの時の空気ごと戻ってきた」となるのは、比喩ではなく、かなり脳の仕様に近い現象です。

日本でも研究されているのか

 
されています。日本語圏でも「懐かしさ」「ノスタルジア」「自伝的記憶」をテーマにした研究があります。
 たとえば、日本語版 Southampton Nostalgia Scale の作成研究があり、日本におけるノスタルジア測定や、感傷を伴う懐かしさの位置づけが検討されています。
 また、「なつかしさの観点から論じる自伝的記憶研究」という論文では、自伝的記憶、回想法、幸福感、自尊心、個人差などとの関係が整理されています。
 さらに、日本の研究紹介でも、なつかしさには「個人的なつかしさ」と「歴史的なつかしさ」があり、前者は実体験の記憶に由来するものとして心理学で研究されていると説明されています。

「戻りたい」と感じるのは、本当に戻りたいからなのか

ここは少し繊細です。
 懐かしさの中の「戻りたい」は、必ずしも本当に過去へ戻りたいという意味ではないと思います。むしろ多くの場合、
 その時代そのものに戻りたい
というより、
 その時の自分の感覚、可能性、人間関係、守られていた感じ、世界の見え方をもう一度感じたい
に近いのではないでしょうか。

 たとえば学生時代が懐かしい時、本当に試験や不安定な生活まで戻したいわけではない。でも、「あの頃の友人との距離感」「夕方の帰り道」「何者でもなかった自由さ」みたいなものには、もう一度触れたい。そこに、切なさの芯があります。
 研究的に言えば、ノスタルジアは過去志向に見えて、実は未来や現在の自己を支える機能も持ちます。2023年のレビューでも、ノスタルジアは過去に向かう感情でありながら、楽観性、インスピレーション、自己の真正性、目標追求など、未来に関わる意味も持つと整理されています。

まとめると
懐かしさは、単なる「昔を思い出す感情」ではありません。
それは、
 記憶が自分の一部としてよみがえること
 失われた時間に触れてしまうこと
 今の自分を支えるために、過去のつながりを取り出すこと
 戻れない悲しみと、確かに生きてきた安心感が同時に起きること
です。
だから胸が締め付けられるのは、過去に弱いからではなく、過去がちゃんと自分の中に残っているからです。懐かしさは少し残酷ですが、同時にかなり優しい感情でもあります。

チャットGPT

4 感想(私)

 「懐かしいと思う感情」は、過去の自分、そしてつながっている「今ここにいる自分」を肯定するための感情、ということなのだと受け取りました。

 「今の状態に自信がないとき」「不安に思ったとき」に「昔はよかった」と振り返ることが多いのは、そのような内心を落ち着かせるためなのかもしれません。
 「今からもう一花咲かせるか」と奮起したときに昔を思い出さないというのも、集中することが優先で、昔を思い出すような暇はない、という心の仕組みだとも思います。

 ところで、チャットGPTさん、こちらの質問にはかなりの頻度で『かなりよい問いです』って言いますよね。


チャットGPTに描いてもらったインフォグラフィック

※ この記事はChatGPTとの対話をもとに、筆者が感想等を追加し、編集して作成しています。
 内容には検証をしていない知識が含まれます。
 ある種のフィクションとして楽しんでいただければ幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!