奈良県天川村の原木ヒノキがルアーになるまでの製作過程の話。#03 - Ethics for surface game by trees.
Ethics for surface game by trees. (エシックス フォー サーフェイスゲーム バイ ツリーズ)はハンドメイドルアーブランドです。ブラックバスフィッシングに使用するトップウォータープラグを奈良の木々から斧やナイフを使用してハンドカービングで制作しています。
木の皮をはぐ。
ここまで#1と#2の作業を経てノコギリで丁度良い長さに輪切りにされた原木丸太。
それだけを置いておいても、それだけで良いくらいに美しかったり、年輪が語りかけてくるような、そんな艶美な色気を醸し出してます。
しかし、見とれている訳にはいかないので、ここからはハンドアックスで角材にしていきます。
でもその前に、木材にはまだ木の皮がついています。これを剥ぎ取ります。
この作業からハンドアックスが活躍します。
皮といっても樹皮の一枚内側にある薄い板のようなところからはぎとります。
簡単には手でむしれないので、その隙間に手斧を入れて、軽く斧の頭をトントンと木槌で叩いてあげながら斧を滑り込ませていき、はぎとります。
綺麗に剥ぎ取れた時は、スーッと斧がはいり繊維質な部分がメリリリリと剥がれていくのが斧を通じて伝わります。なんとも表現しがたい心地よい感覚。
木槌もオリジナルハンドメイドです
ウッドワークにおいて木槌はハンドアックスを使用するときになくてはならない存在です。相棒です。二人組で一つの仕事をします。
檸檬に蜜柑。右京に薫。手斧に木槌。そういうこと。
お待ちかねのハンドアックス(手斧)で角材にしていきます。
鉛筆で縦横に斧で"はつる"時の線をたくさん書きます。
1ozくらいのフルサイズのルアーを製作するのであれば大体3cm角ではつっていきます。
少し細長いシルエットのペンシルとかだったら2cm~2.5cm角で線を引いていきます。
そして先ほどの木槌と斧を使って丸太をはつります。
使い方は、斧を縦に割りたい箇所にそっと置く。そしてこの木槌で斧の頭をトントントントトーントトーン、ダシダシダシ!って叩く事で斧を割りたい箇所に正確に入れていきます。

節とかがなければスムーズに斧の力が伝わって簡単に割れます。
生木は水分を含んでいるので、"パッカーン"っていうイメージには割れないですが斧がなめらかに食い込んでいくとなんだか快感です。
そしてノコギリの時よりも斧の時の方が生木に含まれた水分がジュワワーっと溢れてきます。
木が水分を吸い上げて、持ち上げて、枝の先まで行き渡らせながら生きていたんだなと思う瞬間です。

グレンスフォシュ・ブルーク
ちなみにエシックスのルアーを作る際に使っている手斧はスウェーデンの名斧、Gransfors Bruk - グレンスフォシュ ブルークを使っています。
他のグリーンウッドワークとかキャンプとかでも使える手斧サイズを使用してますが、同社には用途によって様々な斧があります。
斧もはまったら沼だと聞きます。かなり奥深いし、人類史においてなくてはならなかった道具の一つでもあります。
良い仕事はいい道具から。ですね。きっと。
続きは次回へ・・・
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