LCBOで発見!カナダ名物バタータルトがお酒になっていた!!
LCBOで発見!カナダ名物バタータルトがお酒になっていた
今日、LCBOを歩いていたら、思わず二度見してしまうボトルを見つけました。
BUTTER TART
え、バタータルトがお酒になってる〜!!!
カナダに住んでいると、メープル味やアイスワインなど、いかにもカナダらしい商品にはよく出会います。でも、バタータルトをそのままリキュールにするとは。
こういうカナダらしいもの、私はつい手が伸びてしまいます。
しかも調べてみると、このお酒を作っているのはオンタリオ州PerthにあるTop Shelf Distillers。そしてバタータルトそのものにも、オンタリオと深い歴史がありました。
カナダで最も古いものとして知られているバタータルトの印刷レシピが残っているのは、なんとトロントから北へ約1時間のBarrie。
今日は、LCBOで見つけたバタータルトのお酒から、カナダを代表するお菓子の歴史、昔のレシピ、LCBOについてまでまとめてみます。
旅行のお土産を探している方はもちろん、留学やワーホリ、駐在などでカナダに住んでいる方にも、ちょっと試してほしい一本です。
LCBOで見つけたButter Tart Liquor

今回見つけたのは、Top Shelf Butter Tart Liquor。
375ml、アルコール度数17%で、オンタリオ州で作られているお酒です。
2026年9月にLCBO公式サイトで確認した価格は22.90カナダドル。普通のワインボトルの半分ほどの375mlサイズなので、カナダらしいお土産を探している人にも比較的選びやすい大きさだと思います。LCBOでは商品番号27613として掲載されています。価格や店舗在庫は変わることがあるので、購入前に公式サイトで確認するのがおすすめです。
作っているTop Shelf Distillersは、オンタリオ州東部のPerthにある蒸留所。2014年に設立され、ウイスキーやウォッカ、ジンのほか、カナダらしいデザートをテーマにしたお酒も作っています。
このButter Tart Liquorもそのひとつ。
LCBOの商品説明では、ベースはコーン由来のスピリッツで、甘いパイ生地やブラウンシュガーを思わせる香り、バターを使った焼き菓子やキャラメルのような風味として紹介されています。
もう説明だけで、コーヒーに入れたくなります。
そもそもバタータルトって何?

カナダに来たばかりの方だと、バタータルトをまだ食べたことがない方も多いと思います。
バタータルトは、小さなタルト生地の中に、バター、砂糖、卵などを使った甘いフィリングを入れて焼いたカナダの定番スイーツ。
見た目は小さいのですが、中はかなり濃厚。
表面は少し焼けているのに、中はとろっとしていて、キャラメルのような甘さがあります。
そして面白いのが、バタータルトにはかなり個性があること。
プレーン派もいれば、レーズン入り、ピーカン入り、メープルウォールナッツなどもあり、フィリングもトロトロ派としっかり焼く派に分かれます。Destination Ontarioでも、クラシック、レーズン、ピーカン、メープルウォールナッツなど、さまざまなタイプが紹介されています。
カナダ人にバタータルトの話をすると、レーズンは入れるのか、ナッツは必要なのか、フィリングは柔らかいほうがいいのか、と意外と話が広がるんです。
日本でいう、お雑煮のお餅やお味噌の違いに少し近いのかもしれません笑
家庭や地域によって好みが違う。それもバタータルトの面白いところです。
カナダ最古として知られるレシピはBarrieにあった

今回このお酒を見つけて一番面白かったのが、バタータルトの歴史です。
現在、カナダで確認されている最も古い印刷版のバタータルトレシピとして広く紹介されているのが、1900年にBarrieで出版されたレシピです。

場所はRoyal Victoria Hospital。
現在のRoyal Victoria Regional Health Centreにつながる病院で、当時Women’s Auxiliaryが病院を支援するため、地域の女性たちからレシピを集めて料理本を作りました。
その88ページに、Mrs. Malcolm、Mary MacLeodさんが提供した Filling for Tarts というレシピが掲載されています。病院側もこれを、現在知られている最古の印刷されたバタータルトレシピとして紹介しています。
バリーって、トロントから見るとコテージ方面へ行く途中の街という印象が強かったのですが、こんなカナダ食文化の歴史が残っていたとは。
知ってから行くと、街の見え方が少し変わりますよね。
1900年のバタータルトは驚くほどシンプル

では、125年以上前のバタータルトには何が入っていたのでしょう。
基本はとてもシンプルです。
砂糖1カップ、バター1/2カップ、卵2個、そしてカランツ1カップ。
これを混ぜてタルトに入れて焼く、というもの。
現在よく見るバタータルトよりもずっと簡潔で、メープルシロップもコーンシロップも入っていません。
しかも、元のレシピには細かな焼き時間や温度まで書かれていなかったそうです。
当時は、それくらい料理の基本を知っていることが前提だったのかもしれません。
Simcoe County Museumが公開している再現用レシピカードでは、タルト生地まで含めた作り方が整理されていて、190℃に予熱し、フィリングをタルト生地の半分程度まで入れて焼く方法が紹介されています。焼き時間は45〜50分が目安ですが、焦げやすいため注意するよう案内されています。家庭のオーブンによってかなり差が出るので、実際に作る場合は途中から様子を見るほうが安心です。
ちなみに最古のレシピに入っていたのはレーズンではなくカランツ。
つまり、ドライフルーツ入りバタータルトはかなり昔から存在していたことになります。
レーズンなし派のカナダ人には、この歴史を教えてあげたくなります(笑)。
このリキュール、どうやって飲む?

Top Shelf Distillersでは、そのまま少量ずつ飲むほか、オールドファッションドに使ったり、バタータルトの生地に加えたりする楽しみ方を紹介しています。
個人的に最初に試してみたいのは、やっぱりコーヒー。
ブラックコーヒーに少量加えれば、バターやキャラメルを思わせる甘い香りが加わって、秋冬のデザートコーヒーに合いそうです。
バニラアイスに少しかけるのも簡単。
バタータルトそのものと一緒に少量飲んだら、かなりカナダ感の強いデザートタイムになりそうです。
ただしアルコール度数は17%。
甘い香りなので飲みやすく感じそうですが、ビールやワインより度数は高めです。デザート感覚でも、お酒であることは忘れないようにしたいところです。
LCBOって何?カナダに来たら覚えておくと便利

オンタリオに来たばかりだと、そもそもLCBOって何?という方もいると思います。
LCBOはLiquor Control Board of Ontarioの略。
1927年に設立されたオンタリオ州政府のCrown agencyで、ワイン、ビール、スピリッツなど酒類の小売・卸売を担っています。
トロントで生活していると、本当によく見かけます。
世界各国のお酒が並んでいる一方で、今回のTop Shelfのようなオンタリオ産の商品を探せるのも面白いところ。
2026年にはLCBOが、オンタリオ産だけで4,600を超える酒類を取り扱っていると発表しています。
旅行中にLCBOへ入ったら、いつも飲んでいるワインだけでなく、Made in Ontarioの表示を探してみるのもおすすめです。
意外なカナダ土産が見つかることがあります。
カナダ土産にバタータルトリキュール、これはアリかも
メープルシロップやアイスワインはカナダ土産の定番ですが、すでに何度もカナダに来ている人へのお土産となると、少し違ったものを探したくなります。
そんな時に、このButter Tart Liquorはなかなか面白い選択肢。
オンタリオ産で、カナダを代表するお菓子がテーマ。そして、そのバタータルトの最古として知られるレシピまでオンタリオに残っている。
単に甘いお酒というだけでなく、背景まで含めてカナダらしい一本です。
日本へ持ち帰る場合は、航空会社の手荷物ルールや日本入国時の酒類の免税範囲などを、出発前に最新の公式情報で確認してください。
まとめ|LCBOの棚からカナダの歴史につながった

今日はLCBOで偶然見つけた一本から、思いがけず1900年のBarrieまで話がつながりました。
こういう時、カナダ生活って面白いなと思います。
スーパーやLCBOで普通に売られているものでも、調べてみると地域の歴史や移民文化、昔の暮らしにつながっていることがあるんですよね。
次にバタータルトを食べる時は、私はたぶんカランツ入りかどうかを確認してしまいそうです。
そして今回のButter Tart Liquor。
カナダらしいお酒を試してみたい在住者の方にも、少し変わったカナダ土産を探している旅行者にも、気になる一本ではないでしょうか。
LCBOでは店舗によって在庫が違うので、気になる方は商品番号27613で確認してから探してみてください。
観光はもちろん、駐在、留学、ワーホリなど、新しくトロントで生活を始める方はTorontoKiki.comにご相談ください。現地で暮らしているからこそわかる、カナダの日常や観光情報もこれから少しずつ紹介していきます。
いいなと思ったら応援しよう!
この記事が役に立ったら、チップで応援してもらえると嬉しいです。取材・検証費に使い、さらに良い記事にします!