【心理学日誌22】なぜ人は、美味いものを食べると険しい顔になるのか。
土曜と日曜のあいだに見つけた、小さな心理学
■健康と背徳のあいだで
土曜の朝は、妙に整った食事から始まる。
前日の副菜の残りと納豆。いかにも身体に良さそうな顔ぶれだ。
夜にはびっくりドンキーで「宴」を予定しているため、これはいわば帳尻合わせである。
人は未来の背徳のために、現在の自分を節制する生き物らしい。
そのままプールへ行く。
水の中では、時間も思考もよく伸びる。仕事の反省やこれからのことが、やけに素直に頭に入ってくる。
泳ぎ終わると、今度は散髪へ。
頭の外側と内側を、順番に整えていくような午前である。
■幸福の最小単位
昼は、お気に入りのおにぎり屋に入る。
ここはとにかく米がうまい。
味噌汁と握り飯だけ。
それなのに、妙に満たされる。
人間の幸福は、意外と引き算で成立するらしい。
余計なものが削ぎ落とされたとき、「ああ、これでいい」と思う。
午後は街へ出る。
母の日のプレゼントを選び、北海道展を冷やかし、やたらと歩く。
すべては夜のための布石である。
人は目的のためなら、いくらでも理由を後付けする。
■険しい顔の正体
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