ADHDの生きづらさを克服しつつある|#648C
調子がよすぎる毎日を連打しつづけて2ヶ月くらい。私はついに生きづらさを克服(というか適応か)できてきたのかなと感じている。
こんな自分を変えたい!と思って本気で行動を始めて、ここまで4年近くの努力だった。
生きづらさの二大原因を心と特性に分けるとすると。自分の心の問題についてはひたすら内省と自己開示(このnote)で乗り越え、特性の問題は24時間の行動記録とそのふりかえり&改善で工夫を続けている。
私は20代は鬱で死んでいて、ついでに精神科で診断してもらったらADHDで、それがまた絶望だった。ADHDの診断が出て喜ぶ人もいて、それはよいことだと思うが、私は最悪な気分だったな。いくら努力しても「まとも」になれないという烙印を押されたように思えて、自分は普通に生きていけはしないのだと愕然としたものだ。
んで、そういう関係のためかわからないが、私のXのタイムラインにはたまにADHD関係のポストが流れてきて、そこでわかりみの深すぎる内容に出会うことがある。
え!それもADHDの特性なの!どうりで困り果てていたわけだ。という自己発見。こういうのは、知るだけでラクになったり、新しい対応が閃いたりする。今日はそんなポストを紹介すると共に、思い浮かんだことをつらつら書いていく。ADHDでつらいなって人は読んでみてほしい。
こだわり強すぎマン
たとえばこちら
一般的に知られていないADHDの生きづらさの1つ「正義感の強さ」。前に紹介したけど、論文もあるし世界共通。
— 岩切健一郎 / 発達障害専門FP(FP1級/CFP®︎) (@hokennobro) November 25, 2024
ADHDの正義感は4つの場面でより発揮されるらしい。
①リソースが公平に分配されていないとき
②手続きが公正でないとき
③リスペクトのない対応や差別を受けたとき
④情報が正確でないとき…
これ特性だったのか。誰でも、とまでは言わないが多くの人がそんなもんじゃないのか。と思ったが、私ほどこだわって生きづらい人にあったことがないのでたしかにそうだ。
過去の一例を話すと、私は某大手家電量販店に派遣で務めたことがあって。これは前も書いたがわかりやすい例なので使い回す。
スマホの販売員をしていたのだが、上司から指示される売り方のえげつなさ(極論、騙してでも売れという仕方)にブチ切れて突発でやめた。でもちゃんと売上1位は取ったよというのが勝手な免罪符だ。
その時の怒りの源泉は「なぜこんな歪んだ企業がえらそうに存在しているのか」そして「そこに文句を感じながら、なぜみんな黙って働いているのか?」だった。
みんなおかしいと感じていながら(ちゃんとそう話して聞いたのだ)、それでも次の日も勤務する。同じように不要なものを売りつける毎日。それで食ってるんだ。胸張れるか?正気か?
その時は本気で意味がわからなかった。こんな会社はすぐにやめるべきだ。誰一人として働くべきではない!!!というか、お前らが働いているからこの会社は調子に乗って続くのだ。なんで言うこと聞いて無理やり売ってるわけ?全員今日でやめろ!という憤りが爆発して、そういうならまずワシがやめんとな、ということでさっさとやめて無職無収入となり、社会不信、自己不信で精神も病んだ。
私は小学生の頃に自分で商売を始めたが、こんなことばっかりというか、なんらかの社会の歪み、大人の事情、暗黙の了解、というものにぶちあたっては挫折した。
いまならわかる「生きる」ということの過酷さ。綺麗事ではない「食っていく」「食わせていく」ということ。でも、10代、20代の若造には理解ができなくて。30代になってもなかなか、理解はできるけど納得ができないことは多く、本当に生きづらかった。
たまに若いうちから1人で仕事していてすごいですねと言われることがあるがとんでもない。自分はどこかに勤務することはできなかったのだ。この、いわゆる正義感とかいうクソみたいなこだわりのせいで。
しかしこれがまさかADHD特性だったなんてねえ。早く教えてくれや。まじで。わかってたら鬱にならなかったかもしれんぞ。と、無理なことを痛烈に思う。
時代が進んでこのあたりが解明されてきていて、最近は本当にいいなと思う。昔は地獄だった。理解は皆無だった。ひたすら甘えで処理されるもんだから。
おわらせられないマン
他にはこんなのもある。
ADHDは「完成させたくない病」を持ってるという話。
— チ−カワ😼 (@hohop_p) November 23, 2024
「あと少しなのに、なぜか最後までやらない」病。
大まかな部分を終わらせるのは、普通の人より早く出来るのに、
最後の2割くらいで、どうもやる気が起きない。完成させたくない。
あと少しの所で放り投げる。「残り20%」の作業に魅力を感じない。
もうまじでこれ。完成させることを拒否するがごとく。
たとえば大好きなRPGゲームで。ラスボスの手前までは行くがそこで引き返し、ずっとフィールド上をうろつきながら世界観を味わって、エンディングを見ない、といったことをする。レベルは99になる。ラスボスなんて余裕でぶち殺せるがクリアしたくない。これちょっと話しが違うかもしれないが、自分の中では、クリアとか終了とか達成に「死」を感じるのだ。
なんでも「もう完成する」とか、「全部わかった」ら、もういいやともなる。これだって誰でもそんなもんだと思うが、ADHDと診断がつく人間は、本当にそれを実行してしまうから問題なのだろう。締め切りがあろうが興味を失えば飛ばす。自分主動のプロジェクトは永遠に完成しない。
だから逆に私は、仕事ではアイデアを出すとか設計するとかアドバイスするとかをやっているのだと思う。分析して設計してこうやればもうできるよ、というところまで出せたら満足してしまう。
そのため自分ではやれてないのに人にアドバイスができてしまう。それでその人はうまくいっているのだからOKだと考えている。(うまくいくまでサポートするしね。この辺が私の強み。無限サポート)
逆に自分でやりだすと、これでもうできるぞ!となったら手が止まる。で、別の未解決のものに集中が向いて、またそこでアレコレ考えてはアイデアが出て、うひーーーおもろとなって、分析して試して、もうこれでできるな。となったら終わる。ので、自分では完成させることができない。
いや、できなかった。
現在はこの「自分ではできない」というところを克服するために4年間努力を重ねてきたとも言えて、この「完成させる力」もめりめりと高まっているのだが、できるようになってきてやっと「集中の方向をコントロールすること」がどれほど大切か、ということが身にしみている。
そう、やっぱり自分はADHDの特性のために人生苦しかったんだなと最近妙に思うのだ。これはマイナス特性を乗りこなせるようになってようやく感じられるようになったことだ。
独自の集中と継続の仕方を身につけること
集中の方向をコントロールする。そんなん誰だって難しいよね。だから私ができないってのは甘えだよね。と自分をバク責めしたりしていたら鬱になるからやめよう。
めっちゃがんばってできずに、これでもかとがんばってできずに、いよいよ「24時間自分が何をやったか」記録を取るようになって、やっとできるようになってきた。
これはもう執念でもあったし、4年前に行動記録を取りやすいツールに出会えたこともキーポイントだ。人生を救われたそのツールはタスクシュートクラウドって言うんだけど。最近2が出てね。これADHDにも超オススメ。
それはさておき集中のコントロールである。
私は他者からは「できそう」に見られるので、というかそう見えることもADHDの特性の1つらしいが
ADHDは第一印象が良いせいで、
— チ−カワ😼 (@hohop_p) November 25, 2024
期待値コントロールが難しく、あとで無能がバレて辛くなる問題。
「興味本位で飛びついて、瞬間的な高パフォーマンスを出し、そのあと失速する」という輪廻から解脱出来ないのに、
「こいつは100mを10秒で走るので、1時間で42キロ走る」みたいな話にされ始めて詰む。
悩みとか弱音とか言っても信じてもらうことが難しいのだけど、本当にこまる。実務能力が低すぎて困り果てている。勘弁してほしい。
自分では「限界です」ってくらいがんばってもできないものはできない。で、これがなんでできないのか、その原因さえもわからなくてこれが辛い。(いやオマエADHD診断出とるやんってなるけどそんなの甘えだって思ってるもんだから原因候補入らなくて)
そして的外れな、空を切る努力をかさねてまた絶望する。仕事ができるようになりてえええと思いだけが高まる。
この地獄が今クリアできそうなところで、これを解決するために必要だったことは、なんのことはない当たり前のこと。
①謎のこだわりを手放し②完成するまで集中をその1点に注ぐことだった。
わかる。それができれば苦労しねえわ。ADHDにとっては本末転倒なことを言っている。でも一周回ってやっぱりこれ。これ以外に突破口はないのだ。(いやあるかもしれんけど私には見つけられなかった)
集中を必要な方向に向けられれば我々は勝つ。そのために薬を使う人もいる。私もストラテラというものを飲んですこぶる効いた。常人がもしこういう脳内の状態なら、私はいつもライブハウスで過ごしているようなものだ、と思うほど頭の中がシーンとして、必要なものにピッと集中を向ける、そして切り替える、ということができたあの感動は怖さすらあった。残念ながら副作用がバリバリ出て使うのをやめたが、あの結果を手に入れちゃえばいい。
今でも頭の中の騒音は変わらないが、騒音の中でも動けるスキルを磨いてきた。これは希望になれると思う。4年、試行錯誤を続けたなら薬なしでも大丈夫だよという実例になれたと思うのだ。とはいえ私は集中力の暴走に関しては軽い部類だと思うので、ひどい人のことはわからない。私の異常は「こだわり」の方だったなと思う。これを乗りこなすにはひたすら内省しまくり他者とすり合わせ続けるしかない。
けっきょく自分の特性は自分で解決するしかないのだけど、そのためのアプローチは心と行動特性の2種類に分けるとちょっとやりやすい。
ADHDの場合、締め切りを守ることはもちろん、そもそも完成させるまで取り組み続けることも難しいが、休憩をとりながら、日にちをまたぎながらも、「完成するまでは必要な作業に戻って来続けられる環境」を作ることに全力を注ぐことだ。それができてから締め切りの話になる。
「やる必要がある」ものを完成するまでやり続けること。その前にやりたくなくなる、興味を失う、もっと興味が惹かれるものができる、といった罠が待っていると思う。それをやらないで過ごせてしまう原因を徹底的に突き詰めるといい。たいてい心のブロックだと思うのだけど、それを解いていくことだ。
おすすめの2冊
最後に何かないかなと思ったが、いつも紹介しているこの2冊をここでもご紹介する。ADHDにもかなり効くので、未読の人はぜひ読んで、書いてあることを試してもらいたい。
「ゼロ秒思考」で、心や特性の問題を解決するための思考アプローチができる。「先送りゼロ」で、実際の行動をサポートできる。
これを知る(やる)ことで「人生変わった!」と感じられるハズだ。たった3000円弱と読書時間、試す時間、でADHDの辛さを越えられるなら格安だ。疑問があればコメントをもらえたら答える。めっちゃ応援している。
