『募る想い』
蛍様からいただいたエッセイしりとりのお題は「つ」。
そして私は今回2度目の執筆。
蛍様との出会いは、蛍様が魔王になったのがきっかけでした。
魔王と言うには可愛すぎるキャラクターに惹かれ交流することに。
親しみやすい人柄ですが、冷静な分析に基づくロジックにギャップを感じて蛍様にハマってしまいました。
そしてAI画像生成やスタンプ作成などの新しい事にも挑戦を後押ししてくれたのも蛍様です。
いつもあたたかく見守ってくれる蛍様。
そんな蛍様には感謝しかありません。
そんな蛍様のエッセイしりとりはこちら👇
魔王蛍様の恋愛脳科学のエッセイ、知的なロジックとは逆にエモーショナルに書いてみました。
では私のエッセイしりとりはこちらです。
『募る想い』
「友達なら、こんなに苦しくなかったのに」
打ちかけた「会いたい」の文字を指先で消し、暗い部屋の空気に息を吐く。
気楽な関係のままでいられたら、どんなに楽だっただろう。
誰と笑っていようが、連絡が途絶えようが、気に病むことなんてなかったはずだ。
「恋人」になると決めたあの日から、私の心には小さな棘が刺さったまま抜けない。
離れている時間が長くなるほど、見えない相手を勝手に疑い、小さな妄想にやきもちを焼いては、情けない自分に嫌気がさす。
夕暮れの帰り道。
ふと見上げた月がきれいだったとき。
誰にも言えないため息をついたとき。
真っ先に浮かぶのは、いつもあの人のことだ。
友達だった頃にはなかった独占欲が、夜を重ねるごとにじわりと胸を焦がしていく。
こんなにも誰かに執着し、心が乱される自分を知らなかった。
会いたい。
触れたい。
隣で同じ時間を過ごして、その温もりを確かめたい。
けれど、この痛むような苦しさごと引き受けて私はあの人を想っている。
——会えない時間が、愛育てるのさ。 ——目をつぶれば君がいる。
ふいに頭をよぎった郷ひろみの『よろしく哀愁』のフレーズが、今夜はずっと離れてくれない。
スマートフォンの画面を伏せて、暗がりの中に身を沈める。
会えない夜の静けさの中で、この重たくて愛しい想いを今日も静かに育てている。
募る想いから次にバトンを託すのは蛍様です。
来たものをそのまま返すことになりますが、よろしくお願いします。
私の想いを受け取ってください。
参加した企画
いいなと思ったら応援しよう!
チップの流入により私が進化するかもしれません✨