①湯シャンは今すぐやめろ
頭皮改善師のもんちです。
今回は、SNSで拡散されている
「湯シャンは髪に良い」という情報について、
最新の皮膚科学論文のエビデンスをもとに徹底解説していきます。
結論から申し上げます。
一般的な肌質の方にとって、湯シャンは抜け毛や頭皮トラブルを悪化させる、非常にリスクの高い行為です。
「良かれと思って始めた湯シャンで、なぜ髪が抜けてしまうのか」——
そのメカニズムを、スライドを見ながら正しく理解していきましょう。

まず、こちらのスライドをご覧ください。頭皮の汚れには2種類あります。
1つ目は、汗やホコリなどの「水溶性の汚れ」。
これはお湯だけでも約8割が落とせます。
ここまでは湯シャン支持派のおっしゃる通りです。
問題は2つ目——「脂溶性の汚れ」、
つまり頭皮から分泌される皮脂(アブラ)です。
頭皮の皮脂分泌量は、顔のテカリやすいTゾーンと
比較して約2倍とも言われています。
フライパンの油をお湯だけで流そうとしても、
ヌルヌルが残りますよね。原理はまったく同じです。
油汚れは、お湯だけでは絶対に落ちません。
湯シャンのみで来店したお客様、正直……私死にかけました(笑)
エビデンス①
頭皮の皮脂腺密度および分泌量に関しては、
化粧品科学分野の研究(J-STAGE掲載)においても、
頭皮が顔面Tゾーンと同等以上の皮脂産生部位であることが示されています。
過剰な皮脂分泌は頭皮上での脂質酸化(過酸化脂質生成)を促進することが確認されています。
では、洗い落とせなかった皮脂を放置すると、
頭皮の中で何が起きるのでしょうか?
皮脂は空気に触れることで酸化し、
「過酸化脂質」という有害物質へと変化します。

通常の生活環境下でも、頭皮上でこの酸化反応が進むことは、
日本皮膚科学会の学術誌(皮膚科学会誌2021年)でも確認されています。
次に、この過酸化脂質をエサにするのが、
頭皮に常在するカビの一種——「マラセチア菌」です。
マラセチア菌は皮脂を分解する酵素(リパーゼ)を産生し、
その分解物であるオレイン酸などの脂肪酸が頭皮に炎症を引き起こします。
湯シャンを続けることで皮脂が残り続けると、このカビが異常繁殖します。
その結果として引き起こされるのが——
「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」です。
激しい痒みとフケを伴い、毛根を直接ダメージし、
大量の抜け毛(脂漏性脱毛症)を誘発するダイレクトな原因となります。

【食生活との複合リスク】
もう一点、見落とされがちな要素についてお伝えします。
現代の食生活では、添加物を多く含む加工食品を摂取することで、
体内からの皮脂分泌量が増加・変質しやすくなっています。
「シャンプーをやめたら身体が自然に整う」という考え方は、
食生活が清潔に保たれていることが前提です。
現実的には、外食や加工食品が生活に入り込んでいる多くの方にとって、
湯シャンのみでは皮脂のコントロールは難しく、
頭皮の匂いやトラブルにつながりやすいのが実情です。
【まとめ・具体策】
まとめです。
湯シャンが許容されるのは、皮脂分泌が極端に少ない
超乾燥肌・アトピー体質・高齢の方に限られます。
一般的な肌質の方、整髪料を使う方、現代の食生活を送っている方は、
毎日必ずシャンプーで皮脂を除去することが、
頭皮の健康を守るうえで不可欠です。
ただし——洗浄力が強すぎるシャンプーは、
逆に頭皮バリアを破壊します。
では、どんな成分のシャンプーを選べばいいのか?
具体的な選び方については、次回詳しく解説します。
ご自身の頭皮の悩みや、今お使いのシャンプーについてご質問のある方は、
ぜひコメント欄に書き込んでください。
フォローで、次回の投稿をお待ちください。
それでは、また。
