AIを使うほど、デザイナーが必要だと思うようになった。
最近、
AIで作ったものを見て、
「あ、AIっぽいな」
と思うことが増えた。
不思議なのは、
AIの性能はどんどん上がっているのに、
見る側も、
どんどんAIに気づくようになっていることだ。
人物がきれいすぎる。
光が妙にドラマチック。
余白も整っている。
色もオシャレ。
一見すると、
何も悪くない。
でも、
少し違和感がある。
最近、この感覚がかなり気になっている。
少し前まで、デザイナーは危ないと思っていた
正直に言えば、
AIでなくなる仕事は何ですか?
と聞かれたら、
デザイナーはかなり危ないと思っていた。
画像は作れる。
ロゴも作れる。
Webサイトも作れる。
バナーも作れる。
写真も補正できる。
レイアウト案も一瞬で出てくる。
これだけできるなら、
デザイナーの仕事は減るだろう。
そう思っていた。
でも、
毎日のようにAIを使うようになって、
最近は少し逆のことを考えている。
むしろ今、デザイナーが必要なんじゃないか。
AIは「作る」ことが、かなり得意になった
AIはすごい。
これはもう、
認めるしかない。
「こんな感じで」
と伝えれば、
かなりのものが出てくる。
以前なら、
素材を探して、
切り抜いて、
レイアウトして、
色を調整して、
何時間もかかっていたものが、
ものすごい速度で形になる。
トビガスマルでも、
AIを使う機会はかなり増えた。
企画。
文章。
画像。
映像。
音楽。
調査。
便利だ。
もう、
使わないという選択肢はないと思っている。
でも、
AIを使えば使うほど、
一つ分かってきた。
「作れる」と「これでいい」は、全然違う。
100案作れても、正解が100個あるわけではない
AIなら、
100案でも出せる。
でも、
その100案を見て、
どれを出すのか。
どれを捨てるのか。
ここは、
また別の能力だった。
この写真は、
きれいだけど、この会社には合わない。
この余白は、
少し気持ち悪い。
この色ではない。
ここまで説明しなくていい。
このフォントは違う。
もう少し崩したい。
逆に、
ここは触らない方がいい。
そういう、
小さな判断。
でも、
最終的な仕上がりは、
その小さな判断の積み重ねで決まる。
AIが、デザイナーの本当の価値を見えやすくした
自分の中にも、
少し思い込みがあったのかもしれない。
デザイナーとは、
IllustratorやPhotoshopを使って、
きれいなものを作る人。
そんなイメージがあった。
でも、
よく考えれば、
優秀なデザイナーは、
昔からずっと、
作るだけではなかった。
見る。
選ぶ。
削る。
疑う。
整える。
そして、
「これは違う」
と言う。
AIがデザイナーを別の仕事に変えた、
というより、
もともと優れたデザイナーがやっていたことを、AIがむき出しにしたのかもしれない。
最近は、
そんなふうに思う。
作るハードルは下がった。でも、その人らしくするのは難しくなった
AIによって、
作るハードルは一気に下がった。
これは、
すごくいいことだと思う。
今までデザインを頼めなかった小さな店でも、
SNSの画像を作れる。
チラシを作れる。
動画を作れる。
Webサイトも作れる。
一方で、
みんなが同じAIを使い、
似た指示を出せば、
当然、
似たものも増えていく。
それなりにきれい。
それなりに正しい。
それなりにオシャレ。
でも、
どこかで見た感じ。
AIによって、
作るハードルは下がった。
その代わり、
「その人らしくするハードル」は上がったのかもしれない。
ここは、
かなり大きな変化だと思う。
AIで作ったものを、「その人のもの」にする
AIを使わず、
全部人間がゼロから作るべきだ、
とは思わない。
それも違う。
AIが得意なところは、
AIにやってもらえばいい。
速くできるところは、
速くする。
たくさん試せるなら、
たくさん試す。
その方がいい。
でも、
最後の見た目。
言葉。
空気感。
その会社らしさ。
そこには、
人の目が必要になる。
AIが作ったものを、
ただ整えるというより、
「誰のものなのか」が分かるところまで持っていく。
そこが、
これからますます大事になる気がしている。
「なんか違う」は、かなり価値がある
AIの話をしていると、
言語化が大事、
と言われる。
もちろん、
それも大事だ。
でも、
最初から全部言葉にできなくてもいいと思っている。
なんか安っぽい。
なんか冷たい。
なんか、この会社っぽくない。
その小さな違和感。
そこから、
「なぜだろう」
を考える。
AIは、
こちらがOKを出せば、
どこまでもそれっぽいものを作ってくれる。
だからこそ、
OKを簡単に出さない人
が必要になる。
たぶん、
そこにデザイナーの価値がある。
トビガスマルは、デザイナーを大切にします(笑)
少し前まで、
AIでデザイナーの仕事は減ると思っていた。
今は、
かなり逆のことを考えている。
誰でも作れる。
たくさん作れる。
速く作れる。
だからこそ、
何を出さないか。
何を削るか。
何を残すか。
そこを決められる人が必要になる。
AIが100案出して、
「全部違う」
と言える人。
そして、
「じゃあ、どうする?」
を考えられる人。
というわけで、
トビガスマルは、
デザイナーを大切にします(笑)。
いや、
今まで大切にしていなかったわけではない。
でも本当に、
AIを使えば使うほど、
最後に
「なんか違う」
と言ってくれる人がありがたい。
AIがどれだけ中で働いていても、
最後に人の目に触れるところは、
人の手で決めたい。
AI時代になっても、表面は人の手だ。
たぶん、
そこは変わらない。
