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寺社巡りの記録④

大和の大蛇伝説を追い、筆者は奈良盆地へと向かった―――!!!

というのは冗談だが。

奈良県観光局のホームページ『祈りの回廊』を眺めていたところ「大和の大蛇(やまとのおおへび、だいじゃ)」なる項目を発見した。

この記事によると、昔、奈良盆地には巨大な蛇がいて、大神神社がその頭、龍王宮が胴体、長尾神社が尾にあたる、ということらしい。地図上で確認すると、これら3つの神社はほぼ一直線に並んでおり、まさに大蛇が奈良盆地に横たわっているような配置になっている。
令和8年4月に別件で奈良に行く予定があったので、これは良い機会だと思い3社を巡ってみることにした。

大神神社(奈良県桜井市)

以前も記事にした、個人的にはおなじみの神社だ。

こちらに祀られる大物主神は蛇とされており、御神体である三輪山も蛇がとぐろを巻いた姿に例えられる。大和の大蛇伝説にある「大蛇が三輪山を7回り半取り巻いている」というのも、大神神社と蛇のつながりが反映されたものなのだろう。
今回のお詣りでは一度実物を見てみたいと思っていた銀竜草ギンリョウソウがちょうど開花時期だったので、神宝社まで足を伸ばしてみた。

銀竜草。菌類と共生しており光合成をしない。
開花時期が短く、タイミングが合わないと見られない

龍王宮(石園坐多久虫玉神社いそのにますたくむしたまじんじゃ)(奈良県大和高田市)

大蛇の胴体にあたる神社である。最寄り駅は近鉄の高田市駅。
訪問すると地域のお祭りの真っ最中で、境内には露店が立ち並んでいた。親子連れもたくさん遊びに来ており、小さな神社ながらもにぎやかな雰囲気だった。
地元の方々がたくさんいる中であちこち写真を撮るのもはばかられたので、お詣りして御朱印をいただき早々にその場を離れた。お祭りも楽しげで良いが、今度は静かな時にも訪れてみたいと思う。
ちなみに御朱印は賽銭箱に初穂料を入れ、箱から書置きをいただくタイプだった。

縁日の屋台が出ている

長尾神社(奈良県葛城市)

奈良盆地のほぼ西の端に位置する神社で、近鉄の尺土駅、磐城駅から徒歩圏内だ。

磐城駅から徒歩3分程度の二の鳥居の脇にはなで蛙の像がある。「無事帰る」「若返る」などのご利益があるとのこと。

鳥居の両側にカエルの像があるのがわかるだろうか

大蛇伝説で尾にあたる神社であることを前面に押し出しており、特別御朱印もいただくことができた。御朱印を待つ間、神社の方におすすめされて絵馬殿にも入らせてもらった。

絵馬がずらり

絵馬殿には、絵馬として一般的に連想される五角形のものではなく、額に入れられた大判の馬の絵が多数奉納されており迫力があった。絵馬は平成〜令和にかけて奉納された新しいものがほとんどだったが、中には江戸時代や明治時代のものも残されており、神社の歴史の長さが感じられる。

馬の絵ではないがこれも絵馬らしい。
安永(江戸時代)の作

境内で声をかけてくださったご近所さんと思われる方が、拝殿向かって右側を少し奥に入ったところに、御祭神の一柱であり白蛇の化身である水光姫命みひかひめのみことを封じたとされる御陰井みかとい(井戸)の跡があると教えてくださった。

御陰井の跡
ご由緒書き

この井戸のエピソードは奈良県公式ホームページでも紹介されているが、御陰井跡への案内看板などはなく、教えていただかなければたどり着くことができなかったと思う。これも何かのご縁だろう。

かなりうっそうとしており、茂みの奥まで見ることはできなかった。しめ縄と紙垂で張られた結果の中には神職以外は入れないということだ。

すぐ近くには當麻寺もあるため、時間があればそちらの観光と併せて訪問することもできる。社務所でも當麻寺観光を勧められたが、残念ながら帰りの飛行機の時間が迫っていたため、當麻寺にはまたの機会に訪問することにして長尾神社を後にした。
時間的に慌ただしくなってしまったので、またゆっくりお詣りしたいものである。


【余談】
大和の大蛇所縁の神社を巡るのとは別に、「ひむろしらゆき祭」なるものに参加した。
というか、今回の奈良旅のメインイベントはこちらだった。

「ひむろしらゆき祭」は、毎年5月1日に氷室神社(奈良県奈良市)で行われる献氷祭の神賑かみにぎわい行事であり、個性的なかき氷が多数提供される。

神社の行事の一環であり、おいしいかき氷も食べられるので、興味がある方は一度行ってみてほしい。

ひむろしらゆき祭でいただいたかき氷の一部。
奈良の伝統食材や紅茶風、ケーキのオペラ風など、どれも個性的でおいしい
氷室神社にも立ち寄った

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