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夢を語る大人がいる場所



「やってみないとわからないでしょ」がいい


ドラマを観ていて、ふと心に残った言葉があった。

先生がやれることなんてそう多くはないと思うよ?
生徒のちょっとした気付きとか、一歩踏み出した瞬間を見逃さないこと。
それを一緒に楽しむこと。
それぐらいじゃないかな。

「サバ缶、宇宙へ行く」より

その瞬間、私の頭の中では言葉が変換されていた。
「先生」が「看護師」に。
「生徒」が「新人さん」に。
そして同時に、
「親」が「子ども」に。
結局、人を育てる立場にいる私たちができることって、案外同じなのかもしれない。
気付かせてあげることでも、
正解を教えることでもなくて、
その人が自分で一歩踏み出した瞬間を見逃さないこと。
そして、その成長を一緒に喜ぶこと。

私は何をそんなに背負っていたんだろう


先日の夜勤。
夜勤明けには美容院の予約が入っていた。
だから心の中では、
「今日は絶対に時間通り終わりたい」
「ロスタイムは許されない」
そんな戦闘モードだった。
でも、その時ふと思った。
「あれ?
なんで私はいつも戦う前提なんだろう?」
若いスタッフと組む時、私はいつも無意識に背負っていた。
自分でやった方が早い。
自分がやった方が確実。
そう思っていた。
でも、それって本当に今も必要な前提なんだろうか。

託してみたら見えた景色


その日は少しだけ勇気を出してみた。
「やってみないとわからないよね」
そう思って、相手に託してみた。
正直ドキドキした。
今までの私は、
相手の話を聞いているようでいて、
結局は自分の想定したルートに持っていこうとしていた気がする。
でも今回は違った。
相手を信じてみた。
結果はどうだったか。
緊急入院も来た。
決して平和な夜勤ではなかった。
それでも気付けば、
「やり切りましたね!」
と夜勤メンバーみんなで笑顔になっていた。
私一人で頑張った夜勤より、
ずっと気持ちよく終われた気がした。

大人こそ夢を語ろう


夜勤明け。
眠くなるかなと思いながらも美容院へ向かった。
そして話し始めたら止まらない。
未来の話。
夢の話。
「溜息ばっか付いてる人って、察してオーラが強く無い?」とか自分の身のことは忘れて笑い合ってた。
気付けばあっという間に時間が過ぎていた。
そして改めて思った。
看護師としても。
母としても。
大人こそ夢を語った方がいい。

時代に合わなくてもいい


夢を語る。
未来を語る。
仲間を応援する。
そんなことを言うと、
「綺麗事だよね」
と言われることがある。
確かに今の時代には合わないのかもしれない。
効率や成果が求められる時代だから。
でも私は思う。
知らなくていいこともたくさんある。
みんながどう言っているかより、
自分がどんな未来を見たいかの方が大事だ。
時代に合わせるために夢を見るんじゃない。
夢があるから、
時代の方が追いかけてくることだってある。

私たちはもう始めている


毎月、新月の会や手帳の会で仲間と集まっている。
夢を書く。
夢を話す。
応援し合う。
叶ったことを一緒に喜びあう。
誰かが一歩踏み出したら、拍手する。
それは特別なことではない。
でも、そういう場所があることは、とても尊い。
チームビルディングとか、
組織づくりとか、
人材育成とか。
難しい言葉はたくさんある。
だけど本当は、
「あなたの夢、聞かせて」
と言い合える関係があればいいのかもしれない。
先生が生徒を見守るように。
親が子どもを見守るように。
先輩が新人を見守るように。
少し離れた場所から、
「やってみていいんだよ」
と言える人でいたい。
そして何より、
自分自身にもそう言ってあげたい。
「やってみないと、わからないでしょ?」
そうやって踏み出した先には、
きっと今日より少しだけ広い。
そう、宇宙が待っている。

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